悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~

まさかの中の人による復讐劇

悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~ 白梅ナズナ 紫真依 まきぶろ
ゆゆゆ
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いわゆる悪役令嬢転生もので、途中まではよくある断罪されなくなった悪役令嬢コースだったのですが‥最終的にやっぱり断罪コースへ。 心折れた転生した女の子エミの意識は存在がわからなくなり、再びもとの悪役令嬢に戻ります。 ただし、邪神を呼び出すような悪役令嬢レミリアでなく、転生した女の子エミの記憶で愛されて満ち足りた、さらにゲームの展開まで知っている存在となって! レミリアという存在を大切にしてくれたエミのため、貴族社会の仕組みと、エミのチート知識を身に着けた真レミリアはとことん、とことん、あの女に復讐するため駆け回ります。 痛快な悪役快進撃です。 この漫画、転生者エミ以外の学園内の人間はみんな酷くねじ曲がった悪役顔をしています。 中の人がバトンタッチした悪役令嬢レミリアも、エミの笑い方を意識しないとねじ曲がった笑みを浮かべてしまうほどです。 マンガのイラストは美麗で、コマ割りも読みやすく、さらに原作者描き下ろし小説までコミカライズしてくれているサービス精神。 ストーリーもおもしろいのですが、本当に、すごく読みやすくて、見せ方がお上手で、するすると読めてしまいます。 タイトルで、んんー?と思ってしまうかもしれませんが(思いましたが)、これは読んでみてほしい漫画です。

ダメスキル【自動機能】が覚醒しました~あれ、ギルドのスカウトの皆さん、俺を「いらない」って言ってませんでした?~

強すぎる力はギャグになる

ダメスキル【自動機能】が覚醒しました~あれ、ギルドのスカウトの皆さん、俺を「いらない」って言ってませんでした?~ 中島零 赤衣丸歩郎 LA軍 潮一葉
ゆゆゆ
ゆゆゆ

ダメスキルと言われていたものの、実は強いスキルだったんですよね、というかんじの、小説家になろう作品が原作、タイトル通りなお話です。 主人公のスキル「自動機能」はいわゆるチートスキルです。 自動機能をオンにすると、人としてありえない曲芸を可能にします。 代償は、達成するまで記憶が無くなることです。 戦ったら怪我はするようですが、無理な動きをして筋肉痛が起こるような代償は、コミカライズを読む限りはないみたいです。 自動機能の内容は、最速で家に帰る、最速で行ったことがある場所へ向かう、最速で知っているものを採取する、最速で敵と戦う。 どれもさえない響きがあるけれど、最速で成し遂げるためにルートが尋常ではなかったり、戦い方が異常だったり、実行したら様子がおかしくなるものばかり。 様子がおかしいものの、本人は成し遂げている最中の記憶がないので、そんなことをしているとは思いません。 傍から見ている人は、人としてありえない動きをする主人公に驚愕します。 そこがこの漫画のおもしろいところです。 あの手この手で自動機能のバランスブレイカーっぷりが描かれていて、見ていて小気味いいです。 強すぎる力はギャグになってしまうという話を、ふと思い出しました。

江戸前エルフ

ゆるっと、ふわっと、ほんわかと

江戸前エルフ 樋口彰彦
ゆゆゆ
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他の方もレビューされてるとおり、すごく良い! ちなみにタイトルを知ったとき、エルフの寿司職人がこだわりめちゃウマの寿司を握る話?と想像したら、全くそんなことはなく。 江戸時代に異世界召喚され、今は神社の御祭神をしているエルフのエルダ、巫女の小糸ちゃん、それから小糸ちゃんの家族や友達、街の人たちによる、ゆるっとしたお話。 どのくらいゆるっとしているかというと、第一話の冒頭で、精霊魔法を使って巫女を呼んだエルダが、儚げな顔して所望したのが、エナジードリンク。 曰く。 昨夜はゲームで徹夜、今夜はアニメがみたい。二徹は大変だからエナジードリンクを飲んで乗り越えたい。 そして、小糸ちゃんによる冷静なツッコミがキマる。 というかんじで、神様ゆるい。みんな神様に優しい。 神様が身近だった世界はこんな感じだったのかな。 一応異世界召喚ものだけど、こういう設定もあるのかとちょっとビックリ。 エルダの記憶が江戸時代ベースに思えるのは、異世界へやってきたあと、祀られる前の記憶だからかなぁ。 最近タイトルをよく目にする漫画なので読んでみたのだけど、2023年4月からアニメ化していたのか。