こんな夜でも、おなかはすくから。

どんな時でもお腹が減っては何も出来ない。

こんな夜でも、おなかはすくから。
Pom
Pom
7ヶ月前

空腹を満たすって、心を満たすとイコールか。と自分の中で再確認。 温かい物語に、ジーンとしました。 作ったご飯を、いつもいつも悲しい言葉で罵倒されてた主人公の波名。それでも笑顔で頑張ってたんだな、きっと。 結局、元旦那が他に女性がいる事で離婚に至ったわけだけど。。そりゃ、この結果になってホッとするよね。 その後、ある惣菜屋さんで働く潮さんと出会って。。 恋愛じゃない所がまたこの物語の良さ。 人と人との出会いが美味しい食べ物が自分達の立ち止まってた人生に光を差してくれる。 とっても素敵な作品でした。

空の音色

心が晴れやかに澄み渡る音がする #1巻応援

空の音色
兎来栄寿
兎来栄寿
7ヶ月前

『姫ちゃんのリボン』で一世を風靡した水沢めぐみさんも、昨年で還暦を迎えられたという事実に隔世の感があります。私が生まれる前からずっとマンガを描き続けられている水沢さんですが、未だに作品には優しさや瑞々しさが溢れており敬服するばかりです。 『空の音色』、どうしたって『空色のメロディ』を思い出さずにはいられないタイトルですが、内容は異なります。 漫画家として10年目を迎えるものの直近はぱっとせず行き詰まりを感じていた主人公・花音(29)。ある日、姉夫婦が事故で他界し5歳の姪・音色を引き取って育てることに。仕事や恋愛も大変な渦中で、さらにまったくの未経験である子育てが加わりてんてこ舞いになる花音の奮闘の日々が描かれていきます。 身内が亡くなったことを悼む暇もなく、忙しない上に神経を使い続けなければならない日々の到来。父と母がなくなったという事実すら受け止めきれていない5歳児との向き合い方の難しさが伝わってきます。 お弁当の中では特にたまごやきが好きだという音色のために、たまごやき入りのお弁当を作って持たせるものの残され続けてしまい、些細なことであると頭では理解しながらも心にダメージを負って荒んでいってしまうさまなどはリアリティがありました。子供に悪気はまったくなくても、削られてしまいますよね。 ただ、そうした辛さや大変さを乗り越えて、道端の何気ない風景をゆっくりと眺めながらふたりが段々と距離を縮め家族となっていく描写の暖かさには心をほぐされます。 彼氏がまたダメな男で無神経に人の心を削ってくるのですが、幸いにして友人には恵まれており多香ちゃんのような子が側にいてくれるのはありがたいことだなぁと思います。 かわいくて読みやすい絵柄と水沢めぐみさんらしいハートフルさは、本作でも十二分に堪能できます。ファンの方はもちろん、そうでない方もここから水沢めぐみさんの世界に入るのも良いでしょう。

え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?(コミック)

コスプレをして働く人がフロアにいたら

え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?(コミック)
ゆゆゆ
ゆゆゆ
7ヶ月前

めちゃくちゃな仕事環境と業務量のなか、主人公の心を守ったコスプレの完成度はさっぱりわからないのだけど、作中でそのコスプレ&振る舞いに対し「解釈違い」と言われているのを見て、神は三物も四物も与えないのねと思ってしまった。 プログラミングも裁縫も、人間関係を円滑に進めるコツもよく知っている主人公。 さらにガチのコスプレ衣装姿を会社の人に見られても、普通に仕事ができる心の強さをもっている。 美容室で髪をサラサラにして、エステでお肌ツヤツヤにして、ネイルをサロンでバチッと決めて…が彼女にとってのコスプレらしい。 ものすごく優秀な人とは言え、職場のコスプレはどうなの?TPOは?と思ったものの、それなら和装ならOKかとふと疑問が湧いてきて。 さらにおかしな環境のせいで、おかしなことをし始めた(服装以外はおかしくない)なら、そもそも、おかしな環境を提供したブラック企業がおかしいわけで…と考え始め、混乱してきてしまった。 プログラマ向け塾がメインの舞台となるが、プログラミング知識は不要。 大変な状況にある方への処方箋というか予防薬というか、スカッとするというか、誰かと生活するうえでの心構えというか、そういうかんじの漫画だった。

くまみこ

女子中学生巫女と、神の使いのクマ

くまみこ
ゆゆゆ
ゆゆゆ
7ヶ月前

『江戸前エルフ』が好きな方は『くまみこ』も好きかもしれないなと思った。 連載もアニメ化もこちらが先みたいなんですが、知った順番が逆だったので…。 こちらは女子中学生巫女とクマ。 神の使いである、人語を話すクマのナツと祖母と一緒に暮らしている女子中学生のマチは、高校は都会へ出たいと思っている。 でも家電は使うと即壊すほど苦手(冷蔵庫は使用可)、パソコンは少し操作すればブルーどころか黒画面。 Suicaもヒートテックも知らず、クマのナツに都会クイズを出される始末。 薪割りやら、かまどで飯炊きするマチをみているとこれはどのくらい前の漫画なんだろうと思ったのだけど、ナツを見ると現代に戻される。 ナツはパソコン・タブレット・インターネット等々に詳しく、操作も問題なく、テレビも見るし、村には携帯電話の電波が届かないことも知っている。 マチ以外のムラの人たちはナツと同じくらいの知識量にみえるので、もしかしたらマチだけおかしいのかもしれない。 第一話を読んで、そんなマチが都会の高校へ進学して、都会生活をやいのやい過ごす物語かと思いきや…。 村からほぼ出ない。 出るのはナツが与える都会慣れ試練か、村おこしを望む従兄弟の手伝い(なかば強制)。 慣れ親しんだ人以外と会話は苦手で、服も巫女服・制服・ジャージくらいしか持っておらず「服を買いに行くための服がいる」状態。 なんなら村につながる橋が、割とよく崩れ落ちているように見える。村から出られない。 よく考えたらまだ中学生なんだし、そこまでして、ひとりで街なかのイオンやらなんやら行かなくても…と思うのは私が地方の田舎出身だからだろうか。 マチとナツ、二人のやり取りが楽しい。あっという間に読み進めてしまう。

ワンショットロマンス

6つの青春恋愛短編 #1巻応援

ワンショットロマンス
兎来栄寿
兎来栄寿
7ヶ月前

『やっと君とめぐり逢えたんだ』、『そんなことより今すぐあそぼ!』、また『マーガレット』にて新連載の「かいじゅうの花束」も始まっている雨花深衣さんによる恋愛短編集です。 本書ではフレッシュな高校生たちによる6つの物語が繰り広げられます。それぞれ簡単に紹介していきましょう。 「瞳のシャッターを押して」 負けず嫌いな性格の詩穂が、高校入学直後に成田先輩に煽られて写真部に入るお話。 詩穂の真っ直ぐで気取らない性格が良いです。そのせいで証明写真が酷いことになっているのも含めて好きです。 「オン ユア マーク」 陸上部で″魔女″の異名を持つ高2の一夏と、保健室の宮城先生に恋するエース大樹のお話。 最後の方の一夏のセリフがとても好きです。こういうの、こういうのが良いんですよ。 「君のこころ」 バスケ部2年の龍二が、隣のクラスの小田原さんはもしかしたら自分に気があるのでは? と思い悩むお話。 皆さんも経験ありますでしょうか。年頃の子は、さり気ない一言や一挙手一投足にさまざまな想像を巡らせてしまうらものですよね。それが勘違いだとしたら恥ずかしいし、勘違いでなかったらそれはそれで大変なのですけど。 「エキストラの心がけ」 自分をモブ自認する16歳の栞里が、バスケ部キャプテンのイケメンを″推し″として強火でファン活動していくお話。 ″神様と付き合いたいとか思う!?″ という言説は、推し活と恋愛の差、より宗教に近い推しへの感情が明瞭に表されていて好きです。 「ふたりで帰ろう」 乃木坂にいそうと頻繁に言われる人気者の美憂が、中1からずっと同じクラスで同じ地元ながら自分を嫌っている青山がいるバスケ部のマネージャーになるお話。 「エキストラの心がけ」と同じバスケ部の物語です。嫌われている所から始まる関係や、メガネ男子が好きな人に刺さるであろう一篇です。 「あの子の元カレ」 友人の千果が、彼氏の高槻くんを差し置いて別の男子と両思いになってしまった報告に付き合わさせられる友理葉のお話。 あまりにあっさりと引き下がってくれた高槻くんの真意がどこにあるのか。それを探る途中でちょくちょく出てくる変顔が好きです。 すべて独立した1話完結のお話たちですが、うっすらとお話とお話の間の関係もあって1冊として読むとまたより楽しめます。 決めシーンの表情の描き方など、雨花深衣さんの絵の魅力も作品を盛り立てています。 真っ直ぐ過ぎず、かといって拗らせ過ぎず。ちょうどいい塩梅のさまざまな青春の光耀を浴びることのできる短編集です。サクッと読める良い恋愛少女マンガはないかとお探しの方にオススメです。

死後出版

作家さんの思いに寄り添うからこそ真剣に正直に

死後出版
Pom
Pom
7ヶ月前

死後に本を出版する編集者・栞田さんが主人公のお話。 栞田さんの真っ直ぐ瞳が先ず好きです。 出版出来るか出来ないか、作家さんのことを想うからこその厳しい言葉もはっきりと真正面から言うのが素敵で好きで、読んでる側としてはスッキリとした気持ちになりました。 面白いの言葉が適切かは分からないけど、心に響くものがありました。 人それぞれ、本当に色んな物語がありますね。 死と逆の生についても自然と考えました。

あなたは私におとされたい

今期のドラマでも放送中!

あなたは私におとされたい
こめつぶ
こめつぶ
7ヶ月前

ドラマで知りました!ドラマの進みに合わせて漫画を読んでいこうと思っていたら続きが気になりすぎて漫画が止まりませんでした。 絶対に落とす女×絶対に不倫はしない男のバトル漫画!!笑 こんな設定で勝つ男はいないのでは、、、?? 男心の揺さぶり方がすんごい笑 小悪魔というか悪魔笑 こんな女いたら恐ろしや~笑

21エモン

むしろ大人向けですね。

21エモン
alank
alank
7ヶ月前

つぶれる寸前のホテルの跡取り21エモンがモンガーとともに個性的なお客とドタバタする話。絵や言葉遣いはこども向けではあるものの、ホテル経営を継ぐかどうかだったり、競合から買収を持ちかけられたり、ホテルの宣伝を低予算でどうくふうするかだったり、むしろ大人の方が楽しめるのでは。 1巻にある火星開拓のくだり、1968年の時点であそこまで書き込めていたのはさすがの一言。ところどころドラえもんに通ずるモチーフがあるのも楽しいポイントです。 隠れた名作と言われがちなこの作品、なぜ隠れてるのか分かりませんが、おすすめです。

青の島とねこ一匹

島の空気が最高に気持ち良くて、なんだかすっきり!

青の島とねこ一匹
ナカタニエイト
ナカタニエイト
7ヶ月前

<ログライン> 島で暮らす女子高生と親戚の高校教師の話。 <ここがオススメ!> 島で暮らす女子高生「青」の元にやってきた、 「青」の初恋(?)の少し鈍めな親戚の高校教師。 恋に発展する訳でもなく、純粋な関係がある意味安心できる。 そして、最高に島の空気が気持ち良い。 行ったことないのに、どうしてか歩いたことのある道。 海風の匂い。 潮騒の音。 猫の鳴き声。 虫たちの音色。 美味しそうなご飯の匂い。 太陽の元を歩く暑さや心地良さ。 五感全てで物語を味わうことのできる不思議。 大きく深呼吸をしたくなった人は、ぜひ読んでみてください。 <この作品が好きなら……> ・君は放課後インソムニア https://manba.co.jp/boards/104629 ・うみそらかぜに花 https://manba.co.jp/boards/118601 ・沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる https://manba.co.jp/boards/114688

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