ほどよくエロくて甘酸っぱい
「物語」と「友達」の力に気づかせてくれる優しい物語。
<ログライン> 図書委員になった本好き女子とギャルが「友達」になる物語。 <ここがオススメ!> カッパのアイコンでお馴染みの相澤いくえ先生本人のようなカッパが出てるけど、エッセイではない物語。 「本」と「友達」の意味の両方に気付かせてくれる優しいお話。 あとがきを読むと、先生の伝えたかったことがよりわかるような。 図書委員の話なので、小説の話題もチラホラと出てくるけれど、特に『イン・ザ・プール』(奥田英朗著)を読みたくなる。 『イン・ザ・プール』は意外と救いでもある。 なお、相澤いくえ先生の『モディリアーニにお願い』は僕の中で人生ベスト10に入る漫画です。 <この作品が好きなら……> ・スキップとローファー https://manba.co.jp/boards/94715 ・言葉の獣 https://manba.co.jp/boards/160541 ・違国日記 https://manba.co.jp/boards/77447
静かな気迫を感じます。
マンガから訣別した人、マンガが上手く描けなくなった人、自分のマンガが認められない人。それぞれ事情はあるものの、皆命懸けでマンガと対峙していました。作り手にとってのマンガの魔力のようなものを感じる作品です。これからマンガを読むときの姿勢にも影響しそうな。余韻がすごいです。
幼馴染で獣人の家臣と生き残りの王子
※ネタバレを含むクチコミです。
人物描写がよかった
小説家はとうの昔に諦めてしまったけれど、何者かになりたい気持ちを捨てきれずに集まり続ける3人の女の子。 平和で楽しそうな3人の文芸サークル「キャロット通信」が何をきっかけに崩壊したのかを描く作品。 可愛らしくあたたかみのある絵柄、女の子たちのほのぼのした会話、そこからの残酷で現実的な展開がおもしろいのはもちろんだけど、主人公・川上の人物描写が素晴らしかった。 工場で長年働きながらも工場の人たちをナチュラルに下に見てる感じが節々に現れていてゾクゾクした。ちょっとしたリアルさがいい。 この描写があるから後半の展開がさらに残酷に見えていいんだよな……と感心してしまった。 夢を諦めないのはいいこととされがちだけど、諦めきれないのは悲劇でもあるんだなあと改めて実感させられる作品。 救いと見るか呪いと見るかは読む人次第なのかも。
堅物高校教師と進路迷走中のDK
※ネタバレを含むクチコミです。
サエコの狙いが見えないが惹きつけられる
毒親にも色々あるけど、過干渉の部類に近い。 それもやり過ぎの過干渉。 娘を溺愛するあまり、娘の障害になるような周囲の人間をどんどん排除していくような母親の話。 それを称して狂育ママとはよく言ったものです。 しかし謎も何点かあって、 ・シングルマザーであること ・娘が全く似ていないこと ・娘を溺愛している理由 がある。 冒頭に、とある金持ち家族の隣に引っ越したシーンで、そこの父親と因縁がありそうだったので、彼が父親なのか?ないしは、何か関係ありとみているが、まだ決定的なものはない。 今後明らかになるのが楽しみなのと、娘のために文字通り体をはるサエコから目が離せません。
悪女と天女
悪女=彗月の呪いによって天女(めっちゃいい子)=玲琳と悪女が入れ替わりを起こす話。 1〜4巻が第一部。5巻以降も「入れ替わり」を軸にトラブル続発なのだが、、、玲琳の性格も彗月の性格にも感情移入できず…飽きる。 読むとしても4巻までをお勧めします。
青春というよりも「思春期」をもう一度思い出せる!
<ログライン> 腐女子な美術部少女を中心とした群像劇。 <ここがオススメ!> 美術部で絵を描くよりもオタク的なイラストを描いている描写の方が多いけど、美術部な女の子を中心とした物語。 「青春」というと煌めき輝かしいもののような感じがあるけれど、本作はどちらかというと「思春期」を思い出す。 こんな関係にちょっと憧れていたような、全然憧れなどなかったような。 厨二感がそこかしこに見え隠れしつつ、なんだかほっこりしてしまうような。 細かい説明などなくとも、誰がどんな趣味嗜好なのかが、サラリと入ってくるので、学校生活を覗き見しているような気分にもなる。 ちょっと腐女子な女の子が、隣の席のイケメン男子と関係が近付いていく感じたまらぬのです。 <この作品が好きなら……> ・ずっと青春ぽいですよ https://manba.co.jp/boards/185828 ・8月31日のロングサマー https://manba.co.jp/boards/181812 ・ふたりエスケープ https://manba.co.jp/boards/126172
龍王の一途な溺愛
※ネタバレを含むクチコミです。
金城宗幸の読み切り
毎回思うんですが 圧倒的ルビの日本語センス、 というか 一見、聞いた瞬間、とか 文字とか、かっこいいのだけど よくよく考えたら 笑える。 みたいなニュアンスを 絶妙な角度から畳み掛けてくるのが やはり金城さんのセンスなんだと 感じながら読み切り読みました、 短い読み切りなのに 圧倒的センス感じて 今日もよく眠れそうです。
君と、したいことたくさん
BLアワード2024年大賞作品!ということで読みましたが…!イケメン年下部下攻め…枯れた上司受け…好き…!!40手前の十条さんの孤独とか、死ぬまでに何かやっとかなきゃみたいな焦燥感は自分にも刺さったので、共感できるしなにより田中慶司の証明の仕方~~~!!(フルネーム呼び捨て)これで私も田中慶司くんに落ちました。こういう年下に振り回される年上大好きだ…。 十条さんの作ったやりたいことリストも可愛らしくて、しばらく誰かと付き合いがないとなかなかやれないものだし、でもやりたい気持ちめちゃくちゃわかるし…。学生の頃ならまだしも、大人になるとこういうのに付き合ってくれる相手は全然作れない…私にも田中慶司くんみたいな神人物舞い降りてきてほしいです…。 少しずつ距離が縮まっていく二人に目が離せなくて、ドキドキきゅんきゅんしました…!良作だった…。
中学生男子の主人公コジキくんとクラスの女子たちの話。実際に作者さんの学生時代に起こっていた…かもしれない話。いや起こってたら羨ましすぎるが…あまずっぺえ…。女の子たちみんな可愛すぎるしエロい。ずるい。とてもいい。 どの話も誰もが憧れるシチュすぎんだよな~!いや私の時もあったか…?記憶にないだけで…当時はそういう視点がなかっただけで…。ちなみに実際の私の中学時代は既に立派に腐っていたので、クラスの男子二人組が距離近いたびにニチャア……としてました。