プロチチ PROFESSIONAL FATHER

時代にあった作品だと思う

プロチチ PROFESSIONAL FATHER
motomi
motomi
1年以上前

夫が実は発達障害だったとわかっても、なるほどねと理解をしてそういうあなただから、好きになったと言ってくれる奥さんと結婚できて直はとても幸せだと思う。子育てに奮闘する姿見て、あるある!わかるー!と共感する場面もたくさん。重すぎずに、だけどしっかり発達障害についてがわかる作品。

ろこモーション

φとか「名無し」とか名乗った果てに

ろこモーション
森川 大資
1年以上前

 お恥ずかしい事ですが、『ぶるう』が世に出た直後だった旨記憶しています。一組のLPが氏の許に届きました。それの起爆剤になったのは、他ならぬ私なのですが、実はこの事で今も悩んで居る事があります。〈氏の芸風に、何か悪影響を及ぼしてしまったのでは?〉これです。

ただ推しのスケベが見たいだけ

幻覚に狂う者たち #1巻応援

ただ推しのスケベが見たいだけ
兎来栄寿
兎来栄寿
10ヶ月前

1話を読んだときから「推したい!」と思っていた本作。遂に待望の1巻が出ました。 中小のデザイン会社に勤務する会社員の市田希(34)が、過酷な日々の労働や面倒な人間関係というストレスに晒されながらも「推しのスケベ」により活力を得て生き続ける物語です。 対象は違ったとしても、推しの存在によって心を浄化して毎日を過ごしている方は強いシンパシーを得られる作品でしょう。 私もさまざまなジャンルの濃厚な方と関わってきており、その中には希さんのようなとにかくスケベが大好きな方もいました。某Fや某Tへの課金がエグく、そこの日々のランキングにより二次創作の潮流の変化をダイレクトに感じているというその知人に本作を勧めたら、大笑いしながらところどころで「わかるわかる!」と強く共感してくれました。 作中で 「推しの絶望顔が見たい」 「推しカプのハッピーエンド∞見たい」 「推しカプを正史にしえ己の幻覚を正当化したい」 「推しの大スカ激しめが見たい」 「推しのグロッシーでウェッティーな人体損壊が見たい」 「推しの初夜マルチバース全て見てえ」 などのプラカード・看板をそれぞれが掲げるシーンがありますが、人の数だけ哲学があるというのと同様に一人の中であっても時に矛盾した感情や欲望が同居しているよなぁと思います。 カオスの中で確かなことは、希が言う通りすべては幻覚であるということ。でも、私たちは幻覚に生かされているしこれからも幻覚に獣偏に王って生きていくのでしょう。そして、幻覚のために争い傷つけ合うこともある、因果な生き物。女オタクならではの界隈の空気感のリアルな絶妙さは、ちいかわなら怖くて泣いちゃうところです。あとがきによれば本作は単なるオタク讃歌ではなく、そこを描いた上で掘り下げた先の深い部分が本懐のようですので、今後も楽しみです。 1巻の範囲で言うと、鈴子とのエピソードや 「オブラートで己の欲望をガチガチに包まないと飲み込めないのだと思います」 のような言語化の鋭さがとても好きです。 あまりに好きなパワーワードが多いので、今回は作中の強い言霊を一枚の画像にまとめてみました。感じるものがありましたら、ぜひご一読ください。

おとこのこ妻

男の娘な妻・ユキ(およびその旦那・コウ)のジェンダーについて

おとこのこ妻
名無し
1年以上前

結局のところ、ユキのジェンダーは「トランスジェンダー」ではないのでしょうか? 終盤および単行本3巻ではユキがお披露目会に見せたのはドレスでの女装ではなく男装であるため、「あの過去話は何だったんだ」と懐疑的な思考が出てしまう上、本作のメインテーマがぼやけたもの(矛盾したもの)になってしまっています。 ユキ(およびコウ)に該当するジェンダーとして「クィア」「Aセク(アセクシャル)」「デミセクシャル」が当てはまると思っていますが…実際のところどうなんでしょうか? 小学館の編集部の圧力があったせいもあるんでしょうけど(邪推が入って申し訳ありませんが)、セクシャルマイノリティー同士のイチャラブだけでなく、社会問題にも踏み込んでほしかっただけに残念な漫画です… 余談ですが、ゲストとして登場した小学生の男子は、あるトラブルで濡れたユキに惹かれると同時に、貧乳フェチになったと確信しています。

ミモザイズム

芸術とは現代アートとは

ミモザイズム
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

ただの床に置かれたメガネを落とし物と思わず、作品と勘違いさせてしまう空間。 それが美術館と第一話冒頭では描かれている。 だから、落書きのような絵も、もっともらしい説明と親の七光り、本人の自信満々な態度があれば、すばらしい作品に見えるのかもしれない。 最初に登場した「福沢」がお金を第一にする人として描かれていたので、次に登場した「みもざ」は「わざと天才と自称し恐ろしく下手な絵を高説と共に描き出す」態度を取っているのかと思ったら――そうなのか、どうなのかもわからなかった。 読めば読むほど煙に巻かれに巻かれ、何が本当で何が嘘なのか、わからなくなってくる。 いやそれだけではなく、あまりにも考えを変えて魅了される人が多いので、あの絵はみもざが言うとおり、様々な意図をはらんだ、おそろしく上手な絵なのかもしれないと思い始める。 作中の大衆に飲み込まれ始める。 だって、福沢が「下手な絵」云々と評しているから、その流れに飲まれて、「下手な絵」と思い込んでしまっただけかもしれない。 どうみても子どもが描くような絵だけど、芸術ってそういう理解できないところがあるもの。 みもざの画力以外にもおかしな点は描かれているのに、気にする余裕もなく、次の御高説が披露され、作中ではまた信者が増えていく。 芸術っていったいなんなんだろう。 現代アートキャンパスコメディとあらすじにあるのに、大真面目に考えてしまう。 お金第一がこんなに理解しやすいシンプルな考え方とは思わなかった。 そして、儲かる個展は開けるのか。 信じる者と書いて「儲」だから、このコンビならいけそうな気もする。 あなたも本作を読んで、この不可思議な世界に足を踏み入れましょう。

ピンクハートジャム

フレーズが好き

ピンクハートジャム
Nano
Nano
1年以上前

キャッチフレーズっていうのかな、裏表紙にある「ゆっくり丁寧に時間を重ねていくハートフルラブストーリー」っていうフレーズがすごく素敵で好きです。 かっこよくて憧れの先輩金江とひょんなことから距離が縮まって、次第に惹かれていく灰賀。少しずつお互いに恋する表情になっていくのがたまらなく愛おしい。というか酔った金江さんがあかんすぎる…!!「家…行っていいんですか?」「来て」の破壊力やばいて…色気が半端ないです。想いが通じ合ったときなんてもう泣きそうでした…こういう恋愛漫画すんごく好きなんだ…。 続編も決まってるみたいなのですごく楽しみです!!

I want to know

知らないを知りたい #読切応援

I want to know
Nano
Nano
3ヶ月前

すごく良かった。心が洗われたようなそんな気持ちにさせてくれました。カラー絵がまた良い…。 世界って本当に広くて知らないことだらけ。二人が服装を変えながら世界を旅するところがとても印象的でした。なぜ?どうして?なら知ろう。知るための旅に出ようって流れが本当に好き。ハッピーエンドでよかった。

そんなヒロキも異世界へ

『ソウナンですか?』のタッグが描く異世界マンガ

そんなヒロキも異世界へ
六文銭
六文銭
1年以上前

飛行機事故で無人島に漂着してしまった女子高生たちの、本格的サバイバルを描いた名作『ソウナンですか?』のタッグが今度は異世界ジャンルに。 大分、方向転換されたなと。 特に原作者である岡本健太郎氏は『山賊ダイアリー』なども手掛けており、リアルで生々しい世界の知識や描写が持ち味だと思っていたから、正直びっくりしました。 さて、その内容ですが、ブラック企業に勤めていた主人公は、異世界へ・・・と、ここまではいつもの異世界系のテンプレ。 (主人公がそのテンプレを理解しているのはいつものと違いますが) 主人公は、エルフのミリアを指導者に、そこで魔道士として修行をしていくという展開。 異世界系としては奇をてらっていない、ど真ん中の作品とも言えるのですが、これがなかなかどうして面白い。 自分自身、前作の『ソウナンですか?』は、随所に大笑いではないがクスリと笑えるギャグ要素とかわいいキャラが相まって魅力だと感じているんですよね。 本作も、著者独自の異世界のおもろい設定(魔法は耳からでるとか)や、前述のミリアや竜人ソフィーなど、異種族のかわいいキャラたちが、ジャンルが違えどテイストやノリが同じで楽しめました。 まだ2巻時点ですが、ブラック企業で 「代わりはいくらでもいる」 と言われていた主人公。 異世界で魔道士としてどう変わっていくのか。 また、この異世界の中でも戦争など緊張感のある展開も少しずつでてきて、今後もストーリーが楽しみな作品です。

君がいなくなる前に

予想内の展開からの

君がいなくなる前に
野愛
野愛
1年以上前

予知夢を見ることができる主人公が見たのは、好きな女の子がトラックに轢かれて死ぬ夢。 運命を変えるために自分に何ができるだろう……? っていうありがちシリアスシチュエーションから始まって、ありがちな展開があって、いや最後そうきたか!! そういうこともあるかもしれない。悪くない。

聞かれてから言いたい

私が言う前に抱きしめなきゃね

聞かれてから言いたい
野愛
野愛
1年以上前

『かけあうつきひ』の福井セイ先生の読切。 テストで100点とった女の子が、お母さんに自慢したい!ほめられたい!でもお母さんにテストの話題をふられてから言いたい!と葛藤するお話。 かわいいな〜自分から言っちゃえばいいのに〜って思うけど、気づいてほしいしさりげなく自慢したい気持ちもわかる。 「髪切ったの?」とか「これやっといてくれたの?」とか自分から言う前に言われたいもんなあ。わかるわかる。 テスト100点でほめられることは間違いないし、お母さんもかわいいしとにかく優しくて幸せな世界。 こういうのをたくさん摂取していきたいね。

女中小春の英断

タイムトラベラー気分で読みたい

女中小春の英断
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

19世紀末の英国に渡った女中小春(18歳)の視点をとおして、当時の英国文化や日常を知ることができる四コマ漫画です。 まるで日記のようなほのぼのとした展開で、読んでいるとタイムトラベラーになった気分を味わえます。 ちなみに作品の時代を考えると、当時の日本は明治半ばあたりでしょうか。 小春ちゃんがどうして英国に行ったのか、何故英語ペラペラなのか、作中では明かされません。 そして、当時の留学生や旅行者が日記に記したような、水や料理が合わないとか、味噌や醤油が恋しいという描写もないので、おかっぱヘアの小春ちゃんは実はけっこうタフな娘なのかもしれません。 描かれていた豆知識話の中では、自転車の発展の話が興味深かったです。 タイヤにゴムチューブなしの自転車なんて考えられません! でも当時からしたら、日焼け止め対策をし、前後に子どもを乗せ、電動自転車をエンヤコラ乗り回す、現在の日本のマダムたちのほうが信じられない存在になるんでしょうね。

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