今まであまり見かけなかった、ハーフと呼ばれる人視点のお話。迫害というか、差別というのか、まあそういったことはたまにあるんだろうなぁとしか思ってなかった。
私は観光地近くの接客業でアルバイトをしていて、海外の人っぽい風貌のお客様は頻繁に来る。海外からの観光客は日本語が通じないことが結構あるので、そういう時はゆっくり話してみたり身振り手振りを使ってみたりして必死に伝えている(情けない事に英会話が出来ないので…)。でもごく稀に、日本人にしかできない独特の言い回しをナチュラルにする人が居るので本当に驚いてしまう。日本住まいが長いのかな、いっぱい勉強したのかな、外人さんなのにすごいなーなんて考えてしまう。
いま思い返せば、とても失礼なことだったかもしれない、その人たちは海外の人の血筋に生まれただけの、日本で生まれて日本で育った普通の日本人だったかも…今更ながら少し反省。
彼らに限らずの話ではありますが、あらゆる立場の人の事情を理解し、その人の視点に立って、よく考えながら思考や発言をしていきたいですね。そのためには、本作のような漫画は必要だと思います。長々とすみませんでした。
みたいなことを読んでてとても感じました。
この漫画を買ったきっかけはシンプルに「表紙の女の子がかわいい」だけだったんですけど実際に読んでみると登場人物がもれなく全員クズでびっくりしました。クズ度も面白さも読みすすめるほどに強くなっていくんですが、かわいさも変わらずずっと隣りにいてくれるんです。こんなにしっかりクズとおもしろとかわいいが共存してる漫画、少なくとも自分は初めて読みました。久々に表紙買いして「当たった」と確信した1冊です。全体的にはあっさりしてますが百合要素もあり、一部過激な人もいて、そのバランスも良いです。