これに近い感じにはなりそう。
というか、こんな感じになって赤崎が死ぬときに
どんなふうにまとめるか興味がある。
赤崎はキャラに深みを出そうとしてうまくいっていない
例のように感じる。
ただの猿マニア、猿愛者ではないんですよ、
自分の死も覚悟したうえでの深い行動なんですよ、
みたいにした感じでそれが失敗だったように感じる。
むしろ、単純な猿第一主義かつ、利己的でもある、のほうが
良かったと思う。
それは赤崎に殺された准教授の役だったかもしれないが、
そっちのほうが自分としては素直に楽しめた。
「猿1匹の命は人間1万人の命より重いのよ！」
「私が猿の一番の理解者、生きて帰って発表して、
　猿の楽園を作り上げ、そして私は研究会の寵児になる！」
「そんな私は死ぬわけにはいかないのよ！」
ぐらいに狂いまくってくれたほうが、
読者としては「ここまで狂うとは無残だな。」
と素直に悪役・赤崎を楽しめたと思う。

このへん、前作モンピクで「不幸な薬害被害者」
としながらも「いくらなんでも無関係な人を殺し過ぎ」
と、感情移入できないキャラを描いてしまったのと
やはり同じ作者だよなあ、と思った。