あらすじ
「私を肯定して、お願い」毒親、少年犯罪、閉塞した地方都市、ドラッグ――21歳が描く、この社会の病んだ現状。 ある地方都市に暮らす高校生・由美子は、不安定な家庭環境に悩んでいた。心を病んだ父、世間体ばかりを気にする母、クスリに溺れる弟。安心できる場所を見つけられずにいる由美子は、校内新聞の映画記事をきっかけに優等生の時田と交流を持つ。地元の権力者である時田の父は、過干渉と暴力で息子を支配していた。 ちばてつや賞受賞後、即連載デビュー。 この時代を生きる私たちを描く、圧倒的才能の誕生!!
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閉塞感大爆発の第3話
仲良しの麗華が退学、映画のコラムは書けないし映研は廃部、部員同士はバラバラ、父親は全身に癌、祖母は痴呆、弟はラリってる。
この作品の閉塞感・息苦しさは、由美子が気づいたように「自分の居場所が失われていくのにどこにも行けない苦しさ」で、今回のアオリの「ここで生きるしかない私たちの『孤独』と『怒り』」という表現がまさにピッタリ。
自分が田舎の高校生だった時にヒシヒシと感じていた辛さが思い出されてしんどい…