確かに我々もまたトラブルなく人生を送っていても些細なことでその航路は違う方向に分岐してゆく。そういう意味においては人生、矛盾(パラドックス)だらけですよね。もちろんその人らしさを反映した、いつも変わらない方向性の決定、選択もあるでしょうし、その部分で心も同じ場所に帰ることは可能ですよね。

殺人犯の息子が事件の真相を辿るクライムサスペンス にコメントする

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なおなお
1年以上前
物語のタイトルを考えると確かにその船が意味するもの、変化する過去に対して将来どんな「船」になっているかは事件とは別にストーリー上重要な要素ですよね。 私も仕事の合間にいろいろ考えてみたのですが、1話冒頭にあった、心が音臼岳近辺(?)で「これ(テセウスの船)が人間だったら?」と考える場面は物語の終盤で必ず来ると思います。どの時点か分かりませんが、このときで初めて自分が元いた世界への影響を考えるのだと思います。 父か娘かの選択、かなり精神的にキツそうですが、私としては心の判断のみなら佐野が有罪とされて死刑宣告となる将来にはさすがに優先して介入するのではないかと思っています。 一方で少なくとも犯人不明で音臼村`89編が終わるという前提の場合、心の状況を察した佐野の判断で自ら不利な状況証拠を作るという展開は考えられるとは思います。 ただ1話で伏線と思われる心の夫婦での写真、ハーモニカ演奏への娘の反応は、元の妻子のもとに帰れるかもという期待を持たせてくれているようにも思えます。 いずれにせよ過去になかったパターンのストーリー展開ですので最後の最後まで見逃せないですね。

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なおなお
1年以上前
作者の東元さんも、ここで意見を交わしたすべての方々もお疲れ様、そしてありがとうございました! 今回はエピローグ回として、佐野家のみんながそろって仲良くしているのがやはりなによりもうれしいです。今回登場の心は我々の知っている心ではないので、「良かったね」は父の佐野文吾に言いたい。この微妙な違和感が心に関する「テセウスの船」なんだろうなと思うし、であれば心が89年で亡くなることは予定通りなのかもしれないです。もちろん「僕だけがいない街」のように、ドラマ版は違うエンディングというのもアリだと思います。 映画で言えば今回は主題歌がエンディングのテロップと一緒に流れる中でのストーリーのようなイメージを感じました。そして最後の最後、ご指摘のとおり、まるでホラー映画のエンディングのような終わり方になりました。 毎回現代で登場する週刊誌によればみきおは「都内某所」にいるようです。そして最後のページでは「さっぽろテレビ塔」のそばにいます。しかも佐野家の直前に描かれたテレビ塔は微妙に景色が違うように思うので、塔からみた方角は違うものの結構近くにいるし、一体何をする気だ?という気分になりますね。週刊誌の質問にもちゃんと答えてませんし。 単行本の6巻だったでしょうか、ほとんど9話で収まっているなか、10話押し込んだのがありました。もしかしたらこの頃に残りの話数でどう締めくくるか決められていたのかもしれないです。 「もう少し掘り下げて欲しかった登場人物」、同感ですし、はっきり言って心と文吾とみきお以外は、特定の活躍回以外はモブキャラに見えてしまいますし、ドラマ化の際にこれは課題だと思います。できればあまりいじくって欲しくはないです。 木村さつきは生きていたら、結局出所したみきおの面倒を見ようとするかもしれないので、可哀想ですがいなくて良かったのかもしれないです。 鈴は整形してないこっちのほうがやっぱりいいです。ただ眉毛を剃ったのはちょっとだけ残念です。 最後に、佐野文吾「クソ父」が書いたタイムカプセルのメッセージ、事実上これが作者からの作品を通じたメッセージだと思うので、重く受け止めたいと思います。この回の心は「は?」でしたが。。 本当に皆さんありがとうございました!
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