天才的な運動神経を持つ洋一は、ケンカに明け暮れるわんぱく少年。一方の弟・真二は、七ヵ国語が話せる頭脳明晰な優等生。そんな兄弟の渡一家が、夏休みに東南アジア一周の冒険旅行にクルーザーで出発した。襲い来る嵐を乗り越え航海を続ける渡一家は、漂流する二人の男を発見し救出するのだが、なんと彼らは…!?次々と襲い来る大自然の脅威──洋一たちは生き延びることができるか!?壮大なアフリカの大地を舞台に描かれた大冒険ロマン!
「こうなったら…死ぬまで生きてやるか」――。定年を迎えた岡田憲三(おかだ・けんぞう)は、家族に捨てられ、全財産を失い、自分の人生に絶望する。そこで、故郷の山奥で首を吊って死のうとした憲三だったが、ロープが切れて生き残ってしまう。その時、憲三は昇る太陽を見て、この山の中で死ぬまで生きてやろうと決意するが……!?
北海道の山奥で暮らす山川一家。長男・大地は中学三年。運動神経は抜群、勉強も模擬試験で道内一位を取ってしまう秀才だ。しかし進学を拒否する大地。「ぼくは長男なんです。家を守らなけりゃならないんです」。妹・いずみはそんな兄に反発する。「わたしはこんな田舎での生活なんてイヤ!」。家出をしてしまった、いずみを探す大地。そして二人は・・・。人間らしい生き方とは?北の大地を舞台にした、爽快ロマン漫画、第一巻
まさるたち早瀬一家が、都心から自然豊かな郊外に引っ越してきた。引っ越し祝いに届けられた黒鯛から出てきたのは2本の釣り針。それは、釣り人と黒鯛の壮絶な戦いを物語っていた。人間と魚との真剣勝負に魅せられたまさるは、道具を自作し近くの川へ出かけるのだが…!?まさる少年と仲間たちの冒険味溢れる釣りと友情の物語。週刊少年ジャンプで連載され好評を博した名作が、電子書籍版で甦る!
1851年から続く世界最高峰のヨットレース「アメリカスカップ」。150年もの間、脈々と受け継がれてきた優勝トロフィー“アメリカスカップ”獲得を目指し、世界中の海の男達に挑もうとする少年がいた……!房総半島の小さな港町・葉浦(はうら)で暮らす風間陣(かざま・じん)は“風が好き”で凧上げばかりしている少年。都会からきた不思議な少女・鷲津真緒(わしづ・まお)と出会い、風を捉えて滑るように進むヨットを見たとき、陣の心に一陣の風が吹いた……。今、風に愛された少年が世界の荒波に漕ぎ出そうとする!!「乗ってみたい。風だけで動く船に」(風間陣)
リストラされたサラリーマンの末路を描く、本宮ひろ志作品にしては珍しい内容の作品。職を失くし、家族には捨てられ、生きる希望をもてなくなった岡田憲三。失意のまま首を吊ろうと山に入るが失敗、そこでなにかふっきれてしまいサバイバル生活へ、というやけくそになった男の人生が描かれます。人の世話にならず、ただ食って生きていく、そう決めた男は強いです。明らかに眼つきも変わり、イノシシと格闘し怪我をしても医者の世話にならず、小屋も立て畑まで開墾してしまうってんですから。そんな生活をしながらも、決して文明や人間性否定という方向にいかない、というのも”ただ生きる”という意味で妙にリアル。火をつけるのにはライターを使うし、捕まえたイノシシを殺さなかったり、と単なる破天荒なサバイバルおやじになっていないのがいいです。で、私は思いましたね。人間、開き直ることって大切なんだな、と。死んだ気になれば生きることぐらいはなんとかなると。後ろ向きなタイトルだと思いましたが、年の瀬のアントニオ猪木の言葉と同じぐらい、その内容に勇気づけられました。