天才ピアニスト・アレクサンドルと、レッスンで知り合った少女・マイラ。彼女は気性の激しいアレクサンドルとどう接したらいいのかわからず戸惑っていた。アレクサンドルが織り成す旋律の激しさに、そして悲しさに、圧倒されるマイラ。しかし、愛も夢も悲しみさえもすべてをピアノにたくした彼の生き様がマイラを強くする。表題作をはじめとする全3編を収録。
父親は有名な指揮者、母親は元オペラ歌手、そして姉はコンクール一位の音大生。そんなクラシック一家に生まれ育った黄太だったが、どうしても音楽を好きになれず、辞めることを決心。そんな時、ロックバンドに入らないかと誘われて……!!
優しく元気だが、気が強くて寂しがりやの沙羅と、生まれつき心臓を患っている双子の姉・星羅。中学の卒業式の日に手術を受けることになった星羅だったが、手術は成功し、みな安堵する。だが…病原特定には至らず、家族は星羅の余命宣告をされてしまう…。一方沙羅は、神様は自分に健康を、それ以外の才能を全て星羅に与えたと言うコンプレックスを持っていたが、ある時、芸能界にスカウトされて…!?
一目惚れした少女に好かれるためにバンドへ加入した不良青年・土志田春介(どしだ・はるすけ)が音楽の才能を開花させていく音楽ドラマ。土木作業をしていた土志田春介は、トロい女子高生・ゆきえに一目惚れする。そしてゆきえはロックバンドのボーカル・陽市(よういち)の事が好きだと知った春介は、陽市に対抗してバンドを始めようとするのだが……!?
老人がひとり、バーでピアノを弾き始めた。ロバート・コリンズ、ジャズの帝王と呼ばれた男。彼には一つだけ願いがあった。それは「息子」と呼んだ日本人サックスプレーヤーと、一度でいいから競演したい、というものだった……。大人気作家が描く、叙情と人間味にあふれた傑作短編集!
双子の姉と生活する中学生・聡。そんなある日、かわいい女の子・くるみがロサンゼルスからホームステイにやってきた!聡と同じ中学校に通うことになったくるみに、聡の友人・南渕も一目ぼれ!聡と誠はくるみとのデートを賭けて、夏のロックフェスティバルでギター対決をすることに…!