小学館マンガの感想・レビュー4596件<<136137138139140>>藤子・不二雄Aが少年誌で暴れた怪作魔太郎がくる!! 藤子不二雄(A)兎来栄寿『忍者ハットリくん』、『怪物くん』、『オバケのQ太郎』といったビッグタイトルを藤子不二雄Aさんが生み出した1960年代。 藤子・F・不二雄さんは『パーマン』や『21エモン』などを描いていた時期であり、二人共「児童向け作家」というイメージが定着していました。今でも、『ドラえもん』でしか藤子不二雄の名前を知らない人はそのイメージが強いかもしれません。 しかし、1960年代の終わり頃から二人は大人向け・ブラックな題材の作品も数多く発表するようになります。 Aさんの代表作である、『笑ゥせぇるすまん』のせぇるすまんシリーズ第1作である『黒ィせぇるすまん』が連載化され、その後に週刊少年チャンピオンで始まったのが『魔太郎がくる!!』でした。 少年誌というフィールドでありながら、非常に残酷なシーンも混じえたサイコサスペンス・復讐譚は当時から大人気を博しました。70年代にチャンピオン黄金期が訪れる直前に『ブラックジャック』や『エコエコアザラク』のような作品が載る土壌を形成したパイオニアと見られることもあります。 『デトロイト・メタル・シティ』でも「恨みはらさでおくべきか」という曲が歌われていましたが、元々落語や歌舞伎で用いられていた「この恨み晴らさでおくべきか」というフレーズを流行らせたのも、この作品の功績が大きいです。 しかし、70年初頭にはよど号ハイジャック事件や浅間山荘事件などもありフィクション以上に現実でおぞましい事件が起き、更に少年犯罪の悪質化もあり、連載中に配慮が行われ内容が変遷していき最終的にはダークファンタジーとなりました。 また、何度か様々な形で新版が出版されていますが、最初の秋田書店のチャンピオンコミックス版以外は改変されたり削除されてしまったエピソードが多数存在します。すべての話が元のまま読める秋田書店版は現在プレミア価格で取引されていますが、もし機会があればぜひそちらで読んで頂きたいです。 とはいえ、改変されたバージョンでも面白く読めるのは確かです。可能なら比較して読むと一番楽しめるでしょう。独特なセンスを感じる野ばらとすみれ 空木帆子名無し画像にあるような背景の描き方とか表現が独特。 内容は人と比べて自分が劣っていると思って心をすり減らしてしまう様子がわかりやすく描かれていてグッと来ました。百合ではないんだけど固い絆で結ばれた2人の間にはイケメンだろうと何人たりとも入り込めない空気がある。 野ばらとすみれ、そしてすみれのライバル?にあたる男子の名前が「百合彦」ってのが笑っちゃったけど別に笑うところじゃなかったのかな名作中の名作タッチ 完全復刻版 あだち充karin古い漫画で、絵もシンプルな感じですが、ストーリーが面白すぎて、本当に名作です✨ 野球漫画であり、兄弟愛や幼馴染の恋愛と友達の微妙な距離感もあり、引き込まれます。 感動で涙するシーンもたくさん。 タッチを知らない世代にこそ、読んでほしいなって思います。映画化すると聞いて読んでみた。窮鼠はチーズの夢を見る 水城せとなnyaeノンケの男性がゲイに惚れられて「俺はゲイじゃないのに…」と戸惑いながらもわりとすんなり受け入れるというパターンの漫画はよく読みますが、これはその過程をこれでもかとじっくり描いてます。 それと女性キャラも普通のBL漫画よりもストーリーに深く関わってきます。 続編の俎上の鯉は二度跳ねるも読みましたが、読み終わったときには「やっと終わってくれた…」と安堵したほど最後まで2人の関係がどうなるかわからなかった。 映画化するみたいですが、この話を2時間程度にまとめるとなるとある程度端折られる部分もあるわけで、それは少しもったいないなと思います。それでも面白く作れていたら素晴らしいものになると思います。 型破りな弁護士漫画弁護士のくず 井浦秀夫名無し"本作品を読んでまず感じたことはこれまでの弁護士のお堅いイメージとは異なり主人公の型破りな性格に惚れたことです。作品は法廷漫画で主人公は弁護士なのだが、あらゆる裁判を主人公ならではの人が考えないような角度から弁護するアイディアがとても面白く、また爽快でした。作者の着眼点やキャラクターの作りこみなど完成度がとても高いものだと思います。 普段からこんな考え方がわたしにもできれば世の中うまく渡り歩いていけるんだろうなと思いました。"タイトル通り、徹底して嘘をつくヒロイン【新装版】それでも彼らは嘘をつく むらきたまりこkarin周りの役に立ちたいがあまり、嘘つきになって完璧な自分を演出してしまう、主人公。 似た者同士の男子との出会いから、2人の関係が発展していくというストーリー。 気持ちは分かるんだけど、そこまで嘘つく?!と疑問に思ってしまう箇所もあって、感情移入しながら読むにはちょっと、、、という感じかも。ピュアな気持ちにやられます砂時計 芦原妃名子aicoかなり純愛にきゅんきゅんできます!ティーンはもちろんのこと、大人になって読んでも登場人物のまっすぐでかけひきのないピュアさにときめけます。そして読み出すと止まらないw 面白い!【新装版】いわかける! ―Climbing Girls― 石坂リューダイkarinパズルゲームが得意だった女の子が、クライミングにハマっていく話。 クライミングは私も知らなかったしマイナースポーツなんだろうけど、部員のキャラも面白いし、部長の夢を聞くと応援したいと思ってしまう。知らないおっさんとシェアハウスプレイ想像シェアハウス 土屋光太郎名無し画力に関してはひとまず置いといて、素晴らしいテーマだと思いました。 ハゲたおっさんとドラマでよくあるシチュエーションを本気で再現する遊び…面白すぎるし羨ましい。そんな遊び絶対面白いよ! なので個人的にはそこをもっと引っ張ってほしかった!わりとあっさりおっさんとお別れしてしまったのが残念… でも最後は再会したし、もう一回想像シェアハウスすればいいと思う! あとおっさんの描き方が古典的な一本毛のハゲなのが地味に良かった。最近あんまりないよね。笑今度はド直球のラブコメギブ子ちゃん 鈴木夏菜名無し※ネタバレを含むクチコミです。 寂しすぎるよ、ヨネクラ君寂しくないよ、ヨネクラ君 籾山果音名無し去年のスペリオールの電子版のみに掲載された読切。 ヨネクラ君がハリナちゃんと出会っていなければこんなことには…とも思うけどぼっちだったヨネクラ君に一瞬でも一緒にいたい、守りたい人というができたということは良かったことだ…と思うよ でも今後は変な女に引っかからないように、まずは友達作りから始めてほしい。大好物です #読切応援いつか、君を 小川麻衣子名無し最近ゲッサンで始まった新連載がいい感じなので、過去作読んでみたらやっぱり良いじゃないですか。女の子はいつもプンプン敵対視してて男の子はニコニコ穏やかで睨まれてるのに見つめられてると思ってドキドキしちゃうカップル好きすぎる。大好物です。 この2人の日常は連載化してほしい。 あらすじを見て0話切り、ちょっと待った!つづきはまた明日 ヒナチなおsogor25イケメンリア充で文字通り女の子をとっかえひっかえ、座右の銘は「据え膳食わぬは男の恥」。そんな高校生・庄司奏大(かなた)が女の子から"ヤリ部屋"の美術準備室に呼び出されて意気揚々と向かうと、そこには"先客"とそれを外から覗いている他校の女子が。どうやら近くのお嬢様学校の子みたいで、声を掛けてみると一言、 『私はただSEXしてくれる男性を探しにここに忍び込んだだけで…覗きをするつもりはなかったんですっっ!!』(原文ママ) という、強烈な導入から始まる作品(なおここまでたったの6ページ)。最初読んだときもこの女子・九条美雪に対する「なんだこの"非実在女子高生"は!?」という印象が強すぎたんですが、これが読み進めていくとどんどん"純愛"の物語へと変化していきます。 見るからにチャラ男だった奏大が絵に書いたような世間知らずのお嬢様の美雪に惹かれていくというギャップ、もちろんこれも1つの要素なのですが、美雪がセックスにこだわる理由、お互い望んでるはずなのに何故か発生する2人がセックスに至るまでの駆け引き、さらにそれを見せながらグイグイ進んでいく展開で、ちょっと引き気味に構えて読んでいたのに気付いたら前のめりに物語に入っていってしまいます。 そして、1巻では4話収録しているのですが、3話でストーリーとしても作品としても1つの節目を迎えます。実は3話までは奏大視点で物語が進むのですが、4話で初めて美雪視点による物語が描かれます。この4話で物語の見え方が広くなり、さらに2巻以降の作品の雰囲気が一気に変わる仕掛けも用意されてます。なので、1話で興味を持って頂いた方はもちろん、あらすじを読んで「これは自分向けじゃない」と思って0話切りしようとした方も、まずは1話、できれば1巻の最後まで読んで判断してほしい、そんな作品です。 1巻まで読了 安井金比羅宮に行ってみたい縁を切る男 関野葵名無し実在する神社「安井金比羅宮」(別名、縁切り神社)で元恋人と縁を切ろうとする男のはなし。 しつこくつきまとう彼女から逃げ出したい一心で裏技を使い、願うだけでなく実際に「切って」もらおうとする…という、多分実際の安井金比羅宮にはない裏設定が面白い。 しかし同じ切ってほしい縁でも、そこに隠れる真意は人ぞれぞれだなあと。 はたして彼は無事に元恋人との縁を断ち切る事ができるのか。 京都が舞台でファンタジックなところが夜は短し歩けよ乙女っぽいです。 縁切りの案内役?のくるりさん、風貌から何から完全な変人だけど、最後はちょっと惚れたよ。これはヤバい漫画誰にとってもどうでもいい人 石田和人名無し読んでくれ!ヤバいから https://shincomi.shogakukan.co.jp/viewer/82/04/301/たまにはこういうの読んだほうがいい恋はつづくよどこまでも 円城寺マキまるまる病院ものだけど圧倒的に医療<<<<<<恋!!!みたいな、恋愛に特化した漫画を最近あんま読んでなかったから、懐かしいような感覚があってなんか嬉しかった。 そういうとそんなに医療パートをないがしろにしてるのかよと思われますが、そんなことはないです。ちょっと大げさに書きました。 職場でいちゃつくなよとかは考え始めたらきりがないので、そのへん気になる人は読まないほうがいい。笑 最初はヒロインが好きな男に猛アタックしてたけど、気づいたらむしろ彼のほうが彼女を必要としていた…!みたいなのテンプレだけどやっぱいいですよ。廃れない。 偉そうで冷たいけどイケメンで腕がいいドクターとドジだけどまっすぐ一生懸命なナースの組み合わせがもろに「イタズラなKiss」で何度も入江くんと琴子がよぎった。 後半は結構シリアス要素も入ってきて、ジーンと来る展開もあります。 あと少女漫画にしてはエロシーン多いなと思った。プチコミックってこんな感じなんだね。 ドラマも一応見てるので、原作をどうアレンジしてくるのか楽しみ。 熊と思春期春の熊 中野でいち名無し思春期の焦燥感を冬眠明けの熊とリンクさせた面白い設定。 好きな子に対して湧き上がる性欲を悪だと感じ、必至に隠そうとする主人公。繰り返し流れるクマ出没の危険を知らせる注意報は、まるで女の子に危険が迫っているようなじわじわとした恐怖感があります。 抑えられない性欲に罪悪感を覚えて…というのはいろんな漫画で書かれているけど、これはまた今までにない表現だなと思いました。 ところでこれを読んで「そういえば中野でいちという漫画家いたなぁ」と思い出した。最近見ないなーと思って調べたらマンガParkで連載してました。素晴らしい。 https://twitter.com/nakanodeichi/status/1178694581770055680タイトルまんまだなアイドルとストーカー 山原中名無しでもとっても良い話。 アイドルとストーカーの恋愛というよりかは、友情かな。これは御影が勘違いストーカー野郎だったからこそ成立する話。 なりたい自分になるために、上辺だけ取り繕うのは罪なのか。裏切りなのか。非難されるようなことなのか。 もしそうなら、素のままを磨くことこそが何よりも正しく美しいことなのか。 本当はそこに決まった善悪なんてないことを教えてくれた尊いマンガです。 ロボと少女と凍った地球スノウボールアース(読切) 辻次夕日郎名無し遥か遠くの宇宙の話のようで、じつは舞台は氷河期により文明が滅んだ地球。 ベイマックス的な白くて丸い可愛らしいロボを相棒に、テツコは宇宙怪獣を仕留めて村人はそれを食料に暮らしていたが、ある時を境に怪獣がいなくなり、食糧難に陥ってついにはロボを解体することになるが…。 最後にびっくりの大逆転劇が起こります。迫力の見開きは必見。ハッピーエンドなので安心して読んでください。 怪獣とか生き物を描くのがめちゃめちゃ上手い。 広告でよく見たやつお父さん、チビがいなくなりました 西炯子名無し西炯子先生だったんですね。結構面白かった。 一巻によくまとまってたと思う。こういう大人の階段の登り方もあるのかそうやって迎える日 モイタナナミ名無しホラーと言えば、ホラー。諦めてほしくないけど、諦めちゃうよな…というちょっとやりきれない終わり方で心に残る話だった。 お世辞や謙遜ばかりで本音を言わないのが大人である、という皮肉がテーマになっているとも思う。 目の描き方が可愛くて好き。正直に言うとミステリと言う勿れ 田村由美オムライス田村先生の絵柄が得意でなくて、このマンガがすごいに入ったときもタイトルこそ覚えていたものの読む気になれず。先週ツイッターで主人公のだべりがおもしろいと言うツイートを見て気になって読んでみた。ら、きになるどころじゃなく、主人公の全然関係ないようで少し関わってくる小咄が面白すぎる。事件の関係性につながりがあるのか、主人公たちの会話に意味はあるのか探してしまう。 マリオが好きなら大人でも楽しめますスーパーマリオくん 沢田ユキオ名無し昔からマリオ好きだったせいか大人になった今でも「スーパーマリオくん」は好きですね。漫画の内容は、その名前の通りにスーパーマリオの世界をモチーフにしたギャク漫画です。自分が好きなネタは特にヨッシーの何でも食べるネタと弟のルイージの存在感が薄くなるネタですね。マリオならではのギャグが最初から最後まで盛りだくさんです。マリオをまったく知らない人にまではおススメできませんが、マリオが好きな人なら子供から大人まで楽しめる漫画だと思います。ヤンキー漫画の過渡期東京番長 鈴木けい一starstarstarstarstarウマタロ90年代少年サンデーで連載してた懐かしいヤンキー漫画。 最初の絵柄は見たまんま「ろくでなしBLUES」似なんだけど、巻が進むにつれてサンデーっぽい雰囲気に変わっていった。 ヤンキー漫画にしては登場キャラの女子率が多くて、硬派な不良漫画とはちょっと違うかな。(そういえば、たまにあるエッチなサービスシーンが思いのほかエロかった…) コメディ展開を中心に細々と12巻まで続いたものの、「ろくでなしBLUES」や「今日から俺は!!」ほどの話題作にはならならず。 97年あたりで、「ろくでなし」と「今日俺」が終わり、この作品も連載が終了したのだけど、その時にはじめて本格ヤンキー漫画の終焉みたいなものを感じた気がする。東京にも少なからずヤンキーはいたのだが、もはや時代遅れのものとして見られるようになった過渡期の作品だったと思う。 <<136137138139140>>
『忍者ハットリくん』、『怪物くん』、『オバケのQ太郎』といったビッグタイトルを藤子不二雄Aさんが生み出した1960年代。 藤子・F・不二雄さんは『パーマン』や『21エモン』などを描いていた時期であり、二人共「児童向け作家」というイメージが定着していました。今でも、『ドラえもん』でしか藤子不二雄の名前を知らない人はそのイメージが強いかもしれません。 しかし、1960年代の終わり頃から二人は大人向け・ブラックな題材の作品も数多く発表するようになります。 Aさんの代表作である、『笑ゥせぇるすまん』のせぇるすまんシリーズ第1作である『黒ィせぇるすまん』が連載化され、その後に週刊少年チャンピオンで始まったのが『魔太郎がくる!!』でした。 少年誌というフィールドでありながら、非常に残酷なシーンも混じえたサイコサスペンス・復讐譚は当時から大人気を博しました。70年代にチャンピオン黄金期が訪れる直前に『ブラックジャック』や『エコエコアザラク』のような作品が載る土壌を形成したパイオニアと見られることもあります。 『デトロイト・メタル・シティ』でも「恨みはらさでおくべきか」という曲が歌われていましたが、元々落語や歌舞伎で用いられていた「この恨み晴らさでおくべきか」というフレーズを流行らせたのも、この作品の功績が大きいです。 しかし、70年初頭にはよど号ハイジャック事件や浅間山荘事件などもありフィクション以上に現実でおぞましい事件が起き、更に少年犯罪の悪質化もあり、連載中に配慮が行われ内容が変遷していき最終的にはダークファンタジーとなりました。 また、何度か様々な形で新版が出版されていますが、最初の秋田書店のチャンピオンコミックス版以外は改変されたり削除されてしまったエピソードが多数存在します。すべての話が元のまま読める秋田書店版は現在プレミア価格で取引されていますが、もし機会があればぜひそちらで読んで頂きたいです。 とはいえ、改変されたバージョンでも面白く読めるのは確かです。可能なら比較して読むと一番楽しめるでしょう。