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名無し
2020/01/15
民俗学とか都市伝説が好きな人にはたまらない
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口裂け女の噂を聞いたのは、自分が中学生のときだった。 最初は 「なんか、小学生に切りつける、口が裂けた女がいるらしい」 みたいな噂だったと思う。 その噂があっという間に拡大拡散して、 多分1週間後くらいには 「岐阜の山奥の精神病院に入院していた  双子の姉妹の片割れが脱走した。  生まれつき口が裂けていて周囲に虐げられ  その復讐で殺人鬼と化している。  紅いコートを着てマスクを着け、  背後から現れて、私キレイ?と聞いてくる。  キレイと答えてもキレイじゃないと答えても  結局は切りつけられる。  ポマード!と叫ぶか、菓子のコンペイトウを  投げつければ逃げていく」 みたいな話になっていたと思う。 自分は噂が、最初の頃の殺人鬼が出没する、 とか、岐阜に精神病院があって、 という段階あたりのときはワクワクしていた。 しかし次第に噂が無駄に細かくなるというか 100mを6秒で、とかになってしまうと 「いや、誰が計測したんだよ」と冷めたし ポマードやらコンペイトウとかも興ざめした。 都市伝説とか怪異譚が好きな人って あるていどの屁理屈というか小理屈は 楽しむために必須に感じると思うんです。 全くの荒唐無稽、ありえない世界の話では楽しめない。 たとえトンデモ理論でも浅はかな論理でも、 少しはその都市伝説が真実っぽく感じられる根拠がほしい。 それが全くないとか、逆に無理がありすぎる論理だと 白けてしまうんですよ。 「とでんか」はその辺の按排がちょうど良い。 民俗学的にはとか心理学的にはどうだとか、 かなり屁理屈ではあるけれど、その都市伝説を 楽しんでやろうというノリ気にさせるネタは提供してくれる。 話の展開が強引なところもあるのだけれど、 重箱の隅をつつくよりは、目出たい気持ちになります(笑)。