王子の首輪
王子と獣人。種族も身分も異なる二人の出会いは娼館。王子は、発情した獣(ケモノ)たちの欲望を注がれる男娼となっていた――。タオラン国の第一王子ルシュカ・ハリアムが、外交先で姿を消した。家臣たちは国家機密を漏らさぬよう必死に捜すが、見つからない。王子は、人買いの手にわたり、「獣人国」の娼館へと売られていた。一方、獣人が支配し、人間(ヒト)が奴隷として扱われる獣人国では、ガルアドスという名の獣人が、その娼館を訪れていた。偶然ルシュカを買ったガルアドスは、その体からあふれる強烈な芳香に驚き、欲情を激しく刺激される。催淫剤でとろけるルシュカを思うままに抱き、欲望を遂げたガルアドスだったが、ルシュカの「たすけて…」という言葉に心を動かされ……?
【電子版限定おまけ付き】おまけが収録されているのは電子版だけ!【※この作品は話売り「夜明けに山鳥」の第1巻~6巻を収録した単行本版です。重複購入にご注意ください。】「次期組長のあなたを、僕が好きになるわけにはいかないんです。だけど…!」極道一家・江戸川組の若頭補佐であるヨルは、組長の息子で次期五代目の江戸川大和の世話係でもあった。一家の跡目を継ぎたくない大和は家出を繰り返していて、今回もまた、些細な親子喧嘩から家を飛び出していってしまう。そんな大和を連れ戻すのもヨルの役目だったのだが、大和が突然、「家に帰ってほしければ、ヨルさんを抱かせてください!」と条件を出してきたことから、カラダの関係が始まってしまう。小さな少年だと思っていたのに、いつの間にかたくましい青年に成長していた大和。「尊敬する組長の息子なのに、大切な次期組長なのに、僕は彼とこんなことを……!」大和が自分に向けるまっすぐな想いにも戸惑いながら、ヨルは大和との関係に次第に耽溺していく。だがそんなある日、大和が敵組織に誘拐されてしまって――?豪快で奔放な極道跡取り息子×美貌の世話係の、純情青春アウトローBL!単行本巻末には、コミックスでしか読めない描き下ろし漫画も収録!
「クリスマス・プレゼントを届けに来たんだ。俺は君の思い描く『理想の恋人』だからーー。」森平喜義(キヨシ)はクリスマスを恋人と過ごせたことがない。甘いロマンチックな聖夜を一緒に過ごすことを夢見ているのに、今年もイヴ直前に恋人にフラれてしまった。ところが、傷心するキヨシの前に、謎のサンタが現れる。「ロマンチックなクリスマスを共にする、理想の恋人が欲しいんだろう?」突然のことに驚きつつも、彼の端正な容姿や、自分の願いを受け止めてくれる深い優しさに心惹かれたキヨシは、サンタとイヴの夜を共にする。ところが、サンタには『とある秘密』があって――? クリスマスの出会いから始まった、ちょっと不思議でハートフルなラブストーリー!
【電子版限定おまけ付き】おまけが収録されているのは電子版だけ!【※この作品は話売り「なきむし悪魔のマリアくん」の第1巻~6巻、「毬谷くんと死神さん」の第1巻~3巻を収録した単行本版です。重複購入にご注意ください。】ずっと片想いしていた毬谷(まりや)くんを事故で失ってしまった大学生の椎山覚(しいやま・さとる)は、悲しみに打ちひしがれる中、ちょっとした手違いから、なんと悪魔を召喚してしまった。好きな人を亡くした喪失感に嘆く覚に、悪魔はこんな取引を持ち掛ける。「お前の寿命を俺にくれたら、その代わりに願いをひとつだけ叶えてやる。」生きる望みをなくしかけていた覚が、寿命と引き換えに悪魔に望んだ願いは、「死んだ毬谷くんそっくりの姿で、俺の傍にいてほしい」というもの。覚の純粋な想いを健気に思った悪魔は願いを叶えてあげるが、毬谷と瓜ふたつになった姿を前に覚は理性を失い、「俺の童貞、毬谷くんに捧げます!」と大暴走。エッチしまくってしまう。そのうえ、「毬谷くんにそっくりだから、お前は今日から『マリア』だ」「寿命がなくなるまで抱きまくってやるからな」と、覚はとんでもないワガママ男に。そんな覚を始末しようと考えたマリアは、魔法で死神を召喚する。だがその死神がマリアに一目惚れしてしまい、種族を超えた大騒動に発展して…?クズ男な覚×健気でなきむしなマリアとその仲間たちが織りなす、ハートフルでスペクタクルな異種間ラブ!表題作に加えて、悪魔のマリアに失恋した死神さんと、美男子・毬谷くんのその後の恋模様を描いたスピンオフ『毬谷くんと死神さん』も同時収録!
パートナーシップ制度で結婚した菅谷真央と甲斐田瑛志は、二人でアメリカへ移住。真央は映画撮影のため、瑛志はリハビリのためだった。甘い日々が過ぎていく中、瑛志の指先はまだギターを弾くには完全ではなかったが、遊びに来ていた新島たちと、とあるクラブで演奏したところ、そのライブ動画がSNSで拡散、瑛志の名前がトレンド入りし、新島たちのバンドも広く知れ渡ることになる。みんな明るい道が開けようとしていたなか、自信を取り戻した瑛志と映画を撮り終えた真央は、満を持して日本へ帰国する!「あの時からスキだったんだと思う」真央と瑛志のその後を描いた続編!!
新しい性「Ω(オメガ)」が社会的に認知されたものの、彼らへの偏見がまだとても強かった時代のこと。Ωとして生まれたために親に捨てられ、孤児院で育てられた星(セイ)は、成長してから院を飛び出し、男たちに抱かれながら気ままに生きる、野良猫のような生活を送っていた。そんなある日、星はずっと会うことがなかった幼なじみの大宮田 雪(おおみやた・ゆき)、通称『オミ』と再会し、ひょんなことから彼の家で同居することになる。生まれて初めての家庭的な日々に満たされながら、星はオミがずっと自分を想っていたことを知り、星自身も、次第にオミに惹かれていく。だがある日、星が妊娠していることが分かり……? 『シエスタの番(つがい)』から十数年前の、とある青年たちの恋物語を紡いだスピンオフ。
【電子版限定おまけ付き】おまけが収録されているのは電子版だけ!【※この作品は話売り「監察医と刑事の、ふしだら。」の第1巻~3巻、「カリスマPのパンツの中事情」の第1巻~3巻を収録した単行本版です。重複購入にご注意ください。】灰島町警察署で刑事として働く日向(ひゅうが)は、ずっと憧れていた敏腕監察医の黒崎(くろさき)と同居することになった。美しく謎めいた魅力を持つ黒崎との生活に胸を躍らせる日向だったが、ひょんなことから、黒崎が17年前に世間を震撼させた未解決凶悪殺人事件『灰島事件』に関係しているのでは、という疑念を抱き始める。黒崎が見せる怪しげな言動や行動に、いっそう疑惑を募らせていく日向。だがその一方で、日向は黒崎との激しく深いカラダの関係に、夜ごと耽溺していく……。果たして黒崎は灰島事件とどんな関係があるのか? 監察医と刑事が織りなす、硬派で淫らなドラマチック・ラブ!表題作に加えて、情熱的なカリスマ映画P(プロデューサー)と天才監督の駆け引きラブを描いた『カリスマPのパンツの中事情』も同時収録!巻末には、コミックスでしか読めない両作品の描き下ろし漫画も収録しています!
雷様と縁結び
「泥で汚れたおまえもなかなかそそるぜ。なぁ、『椿』」化生<ばけもの>を抑えこんだ彼は、勝ち誇った笑みを浮かべて…――民俗学(民間伝承を通じて庶民が昔からどう暮らしてきたかを研究する学問)に詳しい伝<つたう>は、ごく普通の人間(しかも童貞)だが、様々な呪<まじな>いを使える特技があった。ある激しい雨の日、家に雷が落ちた音がして確かめにいくと、そこには妙な和装をしたガタイのいい男がいた。「犯されそうになったから、逃げてきた」そう呟いた彼は、なぜか雨の中で濡れていないうえに、彼の周囲だけ光っていた。しかも、フードを取ると輝く金眼に、角<つの>まであって――明らかに”人間”じゃない彼に、突如押し倒され、ファーストキスも奪われてしまった伝は、そのまま人間にも舐められたことのないところを舐められ、勃起してしまう。「…ああ、血の色だ。なんてうまそうな。」雷神の眷属神だという彼は、伝を犯して食べることが目的だと告げる。童貞では太刀打ちできない色気に翻弄されるも、おとなしく食われる伝ではなく――!?
【電子版限定おまけ付き】おまけが収録されているのは電子版だけ!【※この作品は話売り「【悲報】女装男子だけどイケメンの先輩に女の子にされました」の第1巻~5巻、「うちの家政夫が淫魔かもしれない」の第1巻~3巻を収録した単行本版です。重複購入にご注意ください。】「その恥ずかしい格好で“ココ”触られるの…、最高に興奮しない?(ハァハァ)」地味で根暗な容姿が大嫌いのオタク男子・栗花落 叶都(つゆり かなと)には、大人気女装コスプレイヤーの『白姫(しらひめ)』であるという、もうひとつの隠された顔があった。熱いファンたちにもてはやされるコスプレイベントに参加するたびに、栗花落は冴えない自分が認められることへの満足感を感じていたのだが、ある日のこと、友人にそそのかされた栗花落は、同じ学校の人気イケメン先輩・洲賀 大貴(すが たいき)をからかってやろうと、女装して嘘の告白をすることに。「あとで女装男子だとバラしてイケメンの鼻を明かしてやろう」と企んでいた栗花落たちだったが、意外にも洲賀の返事は「イエス」!? しかもなぜかそのまま先輩の家でおうちデートすることに。そして二人きりになったとたん、栗花落は洲賀のとんでもない一面を知ってしまって――!!?好きな子の前では裸の愛が全開の美男先輩×女装娘の、ちょっとアブノーマル(?)でハートフルな濃厚ラブストーリー!表題作に加え、エロビッチ家政夫さんによる大好きな男の子への猛愛を描いた『うちの家政夫が淫魔かもしれない』も同時収録!
【電子版限定おまけ付き】おまけが収録されているのは電子版だけ!【※この作品は話売り「鬼の餌じゃありません」の第1巻~6巻を収録した単行本版です。重複購入にご注意ください。】「助けてやってもいいぜ? その代わり、お前の“精”を喰わせろ」売れない小説家の鞍羽蘇芳(くらは・すおう)は、ピンチを助けてくれた謎の老人から、「しばらく不在にする間、この家の留守を守ってくれないか」と頼まれる。人里離れた古い日本家屋のその家ならば、きっといい新作が書けるに違いない! 大喜びで快諾する蘇芳に、老人は「奥の蔵には入るな」とだけ言い残して姿を消した。ある雷雨の夜、その蔵から物音が聞こえることに気づいた蘇芳は、確認のため蔵に入り、なんとそこで「鬼」と出会う。仁(じん)と名乗るその鬼は、かつて憎き陰陽師によって蔵に封印され、ずっと外に出る機会をうかがっていたのだという。一緒に封印を解かれた餓鬼に襲われる蘇芳たち。戦う力を取り戻すため、仁は蘇芳に「力を寄越せ」と持ちかける。それは、「人間の精」を喰わせろというもので――…!?時を超えて現代に目覚めた鬼×人間の小説家による、種族を超えた運命の出会いを描くファンタジー・ラブ・ストーリー! 二人の後日譚を描いた描き下ろし漫画も収録!!
「分かるか、ハル。あれがお前のいた島だ――」事故で双子の弟を亡くした紺悠久(こん・はるひさ)は、とある目的から、自分そっくりだった弟・万寿(かずとし)に扮して彼のゆかりの地を訪ねることにした。そこは、万寿が”ハル”と名乗って働きながら暮らしていたという離島の色街。悠久はそこで、弟の葬儀に来ていたスナック『乙姫』のマスター・美鶴に再会する。人生の生き辛さから「違う自分になりたい」と願い、万寿に扮してこの島にやってきた悠久は、「俺を”ハル”にしてよ」といきなり美鶴に迫る。最初は適当に受け流していた美鶴だが、「ハルは美鶴さんのことが好きだったんだ」と、亡くなった万寿の心を代弁するような言葉を悠久が口にした瞬間、美鶴はいきなり悠久を殴りつけ、そして口づけするのだった。「バカだなあ、“ハル”。俺はお前とずっとこうしたかったのに――」死んでしまった万寿をめぐり、残された彼らがたどる「それぞれの想い」とは?欲望と諦観、渇きと人情で溢れる不思議な離島の色街で紡がれる、双子と一人の男の恋物語。
「その肉厚の唇で嬲られたらどんな感じなんだろう。舐めて、噛んで、意地悪されたら……。」ゲイAVナンバーワン俳優・煌(コウ)は、自身にとって相棒のような存在の名カメラマン・長瀬への伝えられない想いを心に秘めていた。煌はゲイで、長瀬はノンケ。その隔たりが煌にとってはもどかしく、胸が押し潰されそうな感情ばかりが積もっていく。それはやがて煌を、レンズ越しに自身のプレイを見つめる長瀬との妄想へ導いた。――レンズの向こうから抜け出した妄想の中のあんたは、俺のケツが大好きで夢中で嬲ってくれるのに……。ねぇ? ほんとは気付いてるんでしょ? 俺があんたに何を望んでいるか……。そして、いつしか抑えきれない煌の想いは長瀬の心を少しずつ動かし始め、二人の関係は次第に変化していく――……