ニーナ2023/12/20「イトミミズ」感想閉塞感が半端ない。ページを捲っても捲っても逃れられない絶望に、読んでるコチラまで息が苦しくなった。心から信じられる人が誰もいない状況で、果たして佐竹は無事に此処から逃げ切ることが出来るのだろうか。…それにしても、この村の住人は皆どこか狂っている。いや、どこかどころじゃないか(笑) 狭いコミュニティの中に長年属していると、人はいつしか己が毒されている事にも気づけなくなってしまうものなのか…。 タイトル「イトミミズ」は、狭く暗い闇の中でもがく人々の姿を例えているのかな?と感じた。イトミミズふじもとこっち5わかる
ニーナ2023/12/17「街道あるくんです」感想アホっぽいノリもありつつ、知的好奇心もしっかり刺激してくる、豆知識の宝庫のような一冊だわ(笑) そして続きが気になるな~。 果たして幽霊おみちの死の真相とは?成仏するのかしないのか?…そして北川との関係はどうなっていくのか? 要チェック!街道あるくんです猪乙くろ 竹本真4わかる
ニーナ2023/12/11「やぶさかではございません」感想2巻まで読了。これは非常に良きラブコメだ!過去のトラウマにより、いまだに恋愛経験ゼロのアラサー女子、不思議さん。愛し合いたい気持ちは山々なのに、いざ男性に言い寄られると思わず顔が硬直して距離をとってしまう。そんな彼女に熱い視線を送るのは、バイト仲間で、さわやか年下イケメンの上下くん。彼はなかなかお近づきになれない不思議さんのことが、気になって気になって仕方ない! このふたりが、絶妙に不器用で真っ直ぐで、見ているうちについ応援したくなっちゃうのだ。やぶさかではございませんMarita1わかる
ニーナ2023/12/11「あかねさす柘榴の都」感想スペインが舞台と知り、興味津々で読んでみた。…おかげで今、めちゃくちゃ旅行に行きたくってしょうがない(笑) 母を亡くしたばかりの14才の少年ナツキ。見知らぬ叔母と暮らす為に、ひとりスペインへとやって来た。無愛想なアルバとの暮らしに、最初は戸惑うことも多かったナツキだが、少しずつ互いを知り絆を深めていく様子が丁寧に描かれていて良かった。また、個性豊かな周囲の人達が、そんなふたりを温かく見守ってくれているのも微笑ましい。 それにしても、作中の食べ物がどれも美味しそうで、深夜に読んでお腹がすいてしまった。 …先日トゥロンを見つけて思わず購入した。激ウマだった(笑)あかねさす柘榴の都福浪優子3わかる
ニーナ2023/12/07「京都と猫と、まだ見ぬ色と」感想あまり味わったことがない、不思議な読後感だった。…とりあえず読むと必ず京都に行きたくなる、とだけは言っておく(笑)。 京都の伝統色にまつわる7つのストーリーが描かれているのだが、色彩豊かで眺めているだけでも楽しいし、マンガを読む…というより、絵本や詩集をめくる感覚に近い気がする。わりと想像力も掻き立てられるので、人によって様々な解釈が出来そうなところも面白いと思った。京都と猫と、まだ見ぬ色とオオタガキフミ4わかる
ニーナ2023/12/05「かわいすぎる人よ!」感想最高に可愛い【叔父と姪】のささやかな日常を描いた物語。お互いがお互いを思う気持ちに、ついついホッコリしてしまうわ。叔父さんの友達がまたいい味出してるなー!かわいすぎる人よ!綿野マイコ7わかる
ニーナ2023/12/05「あなたの死が視える」感想1巻読了。なんちゅう所で終わってるのよー!続きが気になってしまうではないか! 頭の上に文字が浮かぶ…どこかで見たようなシチュエーションなのは気になるものの、やはり謎解き系は楽しいに決まってるわ!(笑)あなたの死が視えるZANZA2わかる
ニーナ2023/12/05「ワンルームエンジェル」感想かつて、こんなにむさ苦しくて小汚なくてピュアで美しい物語があっただろうか? 本当にジャケ買いして大正解!…心につき刺さる最高の一冊だった。 死んだ目をしたガラの悪い30代男と美少年の天使。いっけん何の接点も無さそうな2人が、成り行きで不思議な同居生活を始める。そして物語は思っても見ない方向へと展開していき…。 読み終えた後、何故だか背中を優しくソッと押された気分になった。ワンルームエンジェルはらだ2わかる
ニーナ2023/10/20「冥天レストラン」感想物語の舞台は「あの世」に存在するレストラン。客(死者)に最後の晩餐を振る舞って成仏させる場所だ。そこで働く従業員ももれなく全員死んでいる…ハズなんだけど、みんな個性豊かでハイテンションで生き生きしてる(笑) もちろん未練も抱えているけどね。 話のテンポはいいし、食べ物は美味しそうだし、ハチャメチャなノリだし。 けれどしっかり心に響くモノもある。冥天レストラン鈴野スケ4わかる
ニーナ2023/10/18「夜さんの愛しの晩餐」感想とにもかくにも絵が美しい!超絶麗しい吸血鬼を見るだけでも幸せなのに、さらに食べ物が美味しそう過ぎて、まさに飯テロ。…これは深夜に読むのは危険かも(笑)夜さんの愛しの晩餐緒崎カホ3わかる
ニーナ2023/09/18「佐藤くんが死んでから、【特装版】」感想何故ひとは、大切なことに気づくのがいつも一歩遅いのか…。もっと早くお互い向き合えていたならば…。それでも、気づけたことはきっと尊いこと。切なさは胸に残るものの、読後感は悪くない。特典マンガも良かった。余談だが…佐藤くんはゾンビ顔の時の方がめっちゃタイプ(笑)佐藤くんが死んでから、【特装版】【特典マンガ付】山形あおな3わかる
ニーナ2023/09/14「生まれ変わるなら犬がいい」感想軽いラブコメだと思いこんで読んでみたら、わりとダークな部分もあり個人的にどストライクのお話だった。最初のうちは、犬として飼われる青年が危ない奴に感じるが、実は飼い主の女の子の方も底知れぬ危うさがある。この幸せで歪な2人の暮らしは果たしていつまで続くのだろうか。…続きが気になるなぁ。生まれ変わるなら犬がいい堤葎子5わかる
ニーナ2023/09/04「海の向こうからきた男」感想おそらく…まだ悪夢は始まったばかりなのだろう。犯人の男の正体が謎すぎる。鍵はやはり美波の過去に隠されているのかな?この町自体も何か秘密がありそうだな。とりあえず続きが気になるわ!海の向こうからきた男佐藤啓8わかる
ニーナ2023/06/28「ホタルの嫁入り」感想殺し屋(愛が重い)×伯爵令嬢(余命わずか)、という個人的にどストライクな二人による結婚のおはなし。見事にハマりました(笑)…それにしても、自分を殺そうとした相手に、ピンチを抜けだすための嘘とはいえプロポーズする令嬢、なかなか強かで良いな!また、この殺し屋の得体がしれないのに憎めないキャラもかなりツボ。これから二人の行く末をひっそりと見守っていきたい。ホタルの嫁入り橘オレコ5わかる
ニーナ2023/06/23ネタバレ「変な家」感想面白過ぎてイッキ読みしてしまった! オカルト専門ライターが主人公の《不動産ミステリー》。ある日知人から見せられた一枚の間取り図。一見普通に思えたその家は、よく見ると不気味な違和感だらけだった…。 この違和感についての考察はとても興味深く、そこから物語が進むにつれて、徐々に「想像」から「現実」の恐怖へと繋がっていくのが堪らない!変な家雨穴 綾野暁6わかる
ニーナ2023/04/25「ザシス」感想1巻読了。かなり読み応えのあるサスペンスホラーが始まった。イジメがテーマのありがちな復讐劇かと思ったら、徐々に新たな事実が明かされていき、俄然面白くなってきたぞ…ってところで、続くのかーい!…2巻早よ!ザシス森田まさのり6わかる
ニーナ2023/04/21「ウスズミの果て」感想表紙に描かれた廃墟の美しさに思わずジャケ買い。滅亡した世界を旅する少女(と小さな相棒)の物語だ。生存者を探し続ける1人と1匹だが、行く先々で出会うのは死体と機械ばかり。圧倒的な孤独と悲しいほどの静寂。…にもかかわらず、読みながら不思議と温かな気持ちになれるのは、きっとそこに人々の愛が残っているからだろう。買って良かった一冊。 ちなみに…表紙だけじゃなくて本編の廃墟の書き込みも細かくて、作者の建物愛をビンビンに感じたわ(笑)ウスズミの果て岩宗治生4わかる
ニーナ2023/04/17「すずめくんの声」感想1巻読了。独特なテンポの恋愛漫画だ。一方的に絶ち切られた元カレとの恋を引きずる綿野さん。寂しさのあまり、以前録音した彼の声を繰り返し聴き続ける日々を送っている。同じ言葉を繰り返すだけの声に虚しさを感じていた彼女の前に、彼そっくりの声を持つ男が現れ…、といったお話。続きが気になるわ。すずめくんの声路田行7わかる
ニーナ2023/04/07「湖底のひまわり」感想1巻読了!ダム湖に沈んだ村が舞台のタイムスリップもの。ちょっぴり切なくてどこか懐かしい。続きが気になるなぁ。 ダム湖の枯渇により地上に現れた青旗村。この村出身の拓郎は27年ぶりに帰郷した。 …廃村直前の村から姿を消したままのクラスメート3人の行方を探るため。彼らの身にいったい何が起こったのだろうか…。 ところが村に戻り、そこに広がる不思議なひまわり畑を抜けると、なぜか拓郎は27年前にタイムスリップしてしまう。 心は大人のまま子供に戻った拓郎は、果たして運命を変え、友人たちを救うことが出来るだろうか…といったあらすじだ。 大人の目線で記憶を追体験していく事で、当時わからなかった様々な事情が見えてくる展開は、謎解き要素も感じられてワクワクする。湖底のひまわり石川優吾4わかる
ニーナ2023/04/05「外天楼」感想これは凄い…。緻密に計算され尽くした構成に思わず唸った。短編のあちこちに張られた伏線が、後半に向かうにつれ加速度をつけて回収されていく様は圧巻!この物語の終着点を想像してドキドキしながら読んだ。そして辿り着いた、あのラスト…。悪くない。外天楼石黒正数6わかる
ニーナ2023/04/03「そこに山があったとしても」感想双子の男子高校生とそれを取り巻く人々のゆるく淡い青春もの(ちょっぴりラブもあるよ~)。 同じ顔の弟と比べて何故かモテない双子兄が主人公。彼と周りの人たちとのやり取りが妙に面白くてクセになる(いや本人は大真面目だけどね)。全体的にテンション低めなのに読み終わってみると、ちゃんと甘酸っぱい青春してるんだよねー。数年後の想像がふくらむ、余白を感じられる読後感が好きだな。そこに山があったとしても桑田乃梨子3わかる
ニーナ2023/03/31「犬木加奈子の血まみれ絵本」感想古き良き時代のホラーという感じで楽しかった!犬木さん懐かしいな。オールカラーだから…血とかもね、めっちゃ映えるのよ(笑)!それにしても、エグいシーンのオンパレードなのに、何故にこんなホッコリするんだろう(笑)犬木加奈子の血まみれ絵本犬木加奈子2わかる
ニーナ2023/03/31「運命を信じない彼が言うには」感想4巻まで読了。おすすめになっていたので軽い気持ちで読んでみたら…面白すぎてイッキ読みしたし、すでに続きが読みたいんだが(笑)。 …この照れ臭くてムズムズする感覚が妙に心地よい。彼女のピュアっぷりと、彼の淡々としてるようで実は一途な感じとか、普通に応援したくなるでしょ、これは。運命を信じない彼が言うにはおむ・ザ・ライス4わかる
ニーナ2023/03/29「狼の娘」感想周りの人たちとの違和感をずっと胸に秘めながら、自分を抑えて生きてきた月菜。それはどれほど不安なことだったろうか。そして初めて出会えた仲間と言える存在。一度自由を感じてしまった心は、もう止めることなど出来ないんだろうな。ここから本当の意味で彼女の物語が始まっていくのかな。話も面白いし、キャラの凛とした雰囲気も好みだし、続きもめっちゃ気になる!狼の娘小玉ユキ5わかる