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まるまる
まるまる
2020/03/20
少女漫画はこうして作られる!超貴重なアシスタント目線のエッセイ
日本の少女漫画文化の礎を築いた名だたる作家たちのアシスタントをつとめ、数々の「シュラバ」を経験した著者から見た、知られざる少女漫画制作の裏側。 その裏側には、薔薇が舞いアハハ..ウフフ...と笑顔が輝く少女漫画(例えが薄っぺらくて申し訳ない)イメージとは正反対の、寝食を限界まで犠牲にする作家とアシスタントたちの姿がありました。 ただ本書で描かれるのは、そのシュラバが如何に地獄だったかとかそういう話ではなく、いまやレジェンドと呼ばれる作家たちの名作誕生秘話や、それぞれの人柄がよくわかるエピソードなどです。 大変なこともたくさんあるけど、何よりみんな漫画が好きで描くのが楽しくてしょうがないというのが伝わってきます。 衝撃的だったのは、萩尾望都先生自ら作詞、作曲、歌、ナレーションをこなしたアルバム「エトランゼ」に収録された「アシスト・ネコ」の歌詞。シュラバの混沌をそのまま歌詞にした内容(のよう)です。聞いてみたい…。 あとは美内すずえ先生に、著者が新人の頃に犯した失敗を7年越しにお詫びしたときに放たれた言葉。これには本っっっ当に痺れました…!!! どんな言葉だったかはぜひ本編で確かめてください。
まるまる
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2019/10/23
ネタバレ
りぼんのレジェンド・池野恋のまんが道
池野恋先生は意外と、野心家ではなく、自分に自信もない非常に謙虚な人だった。 10代の頃は、漫画は趣味の範囲で続けられればいいやというスタンスで、高校卒業後は事務系の専門学校に通いしっかり就職もしてしまった(漫画で食っていくつもりがなければ普通の判断だけど)。 しかし同級生の「19歳でデビューする」という謎のお告げがずっと心のどこかにあり、20歳になる前に一度チャレンジすることを決め、りぼんの新人賞にギリギリで応募→準入選、そのままデビュー。 結局はそんな彼女の隠しきれない才能を漫画界が放っておくわけがなかったというところでしょう。 そこからの怒涛の会社員+漫画家生活は目まぐるしいことこの上ない。読んでる方も息切れしそう…でも若くしてデビューすると体力面では多少の無理がきくからいいですね。 短期連載を経験してからも、まだプロとしての自覚も自信も少なく、就職先を辞めるという判断は一ミリもない。なんて真面目で慎重なんだ! 最終的には、担当編集に背中を押されるかたちでついに退職。そこから専業漫画家の道が始まったということでした。 冒頭でも書いたように、人気作家になる前も後も、池野恋先生は(悪い意味でなく)受け身の作家なのかなと思います。絶対にこれを描くんだ!そして売れるんだ!という燃えたぎる心や強いこだわりはなく、人からの意見を素直に受け入れ作品に反映させる。それもある意味才能ですが。 時代もあるかもですが、“お見合い結婚”であることもそれが非常に現れていると思いました。 ときめきトゥナイトのヒロイン・蘭世もキャラ設定時は、突飛な髪型にするか、もしくは黒髪ストレートのどっちかが良いと担当編集から言われ、突飛な髪型が思いつかなかった(あと新鮮だった)から黒髪にした、という衝撃エピソード。 でも上下巻よんでみて、今まで自分が漫画を通して得ていた先生の人物像とほとんどギャップがなかったというか、むしろそれが嬉しかったです。 そして最後に、「まだまだ元気だし、描きたいものもある」と書かれていたのでファンとしてはそんな嬉しい話はないなと感動した次第です。