おらが村
一年のうち半年は雪に埋もれる、秋田県は奥羽山脈のY盆地。その外れの山間に戸数40戸たらずの小さな村がある。村の中でも比較的裕福な農家の高山家は、55歳の政太郎を家長に、妻の信江、長男の政信、末娘で快活な女子高生・かつみの4人暮らし。彼らを中心に、小さな村の人々が抱く不安、欲望…そして、夢や希望を四季を通して描く、おらが村の物語!
平成元年2月9日。手塚治虫先生の訃報にふれ、衝撃を受ける矢口高雄。矢口にとって手塚マンガは特別なもので、田河水泡、阪本牙城、島田啓三など、多くのマンガに夢中になった少年時代だったが、その躍動感と描写力に衝撃を受け、その後の人生に大きな影響を与えたと言っても過言ではないのが手塚マンガだった…!!『釣りキチ三平』などで知られる矢口高雄が、いかにしてマンガの魅力に取り憑かれていったのか…そして、そんな少年時代を軸に手塚マンガの素晴らしさを描いた、自伝的エッセイマンガ!!
東北地方のど真ん中をはしる奥羽山脈。その山脈の襞深く、熊掌を求めて分け入る狩りの一団があった…。人はこの男たちを《マタギ》と呼んだ。マタギの里・阿仁にはレッチュウと呼ばれる狩り集団があり、その中でも《雷レッチュウ》を束ねる「転び射ちの辰五郎」の異名を持つ長・辰五郎は百戦錬磨のマタギであった。複数の異名を持つマタギのなかで、「野いちご落としの三四郎」の異名を持つ三四郎は最年少でありながらレッチュウの実力者として成長していた。そんな中、熊に襲われた村を救うため、阿仁から派遣させられたのは三四郎であった! 矢口高雄先生がお贈りする大自然の中に生きる人々、そして生命をテーマにした壮大な物語。第五回日本漫画家協会賞大賞受賞作。第1巻(全4巻)!!
天才釣りキチ少年、三平三平(みひらさんぺい)登場!世代を超えて釣ろう、でっかい夢を!!同じく釣りキチのじいちゃん・一平(いっぺい)譲りの才能で、参加した鮎釣り大会に初出場で見事優勝する。しかし、その優勝をねたむやからに難癖をつけられ、鮎釣り対決をすることに。三平がとった策は「水あびと昼寝作戦」!!水のプリンセス“鮎”の魅力を堪能できる第1巻。(※収録されている技術や環境に関しての表記は、作品発表当時のものをそのまま掲載しております。)
コブラが帰ってきた。そしてギルドは彼の首に欠けた賞金を300万ドルにまで吊り上げた。賞金稼ぎたちがこぞってコブラを狙うようになるだろう。そんな中、コブラはミス・マドウの情報により、ニューヨーク美術館に収蔵されている『ナイルの涙』に狙いを定めた。だが閉館後の美術館に潜入したコブラは、宝石に手を付ける前に鳴り響いた警報を聞き、慌てて逃げ出すことになる。ギルドの一員と見られるジプシードッグの武装集団が美術館に乗り込んできたのである。またジプシー・ドッグに狙われた生物学者のユートピア・モアは、コブラに助けられそのまま逃げ出すことになるが。
惑星ダグザード。酒場で知り合った賞金稼ぎの女・ジェーン。彼女もまたギルドに追われる身だった。それは背中に彫られた刺青が莫大な財宝の隠し場所を秘めていたからだ。かくして、コブラ対ギルドの闘いの日々が再び幕を開ける!
島本和彦が「炎の転校生」連載終了以降新しい境地にやっと達したという記念的作品。ここから次作の「逆境ナイン」につながっていきます。 ストーリーは、ボクシング界に突如現れた「マスクをかぶった怪人ボクサー」軍団。彼らがボクシング界を人気、実力ともに総なめにしようとしている、そんなスポーツ界の大ピンチに突如現れたこれも「仮面をかぶったヒーローボクサー」。 伝説の月刊誌「ヤングキャプテン(徳間書店)」に鳴り物入りで連載されたこの作品は雑誌の休刊に伴ってわずか3話までで終了。が、編集者ササキバラゴウ氏の厚意により最終回を100ページ以上新たに書き足してコミックス化にこぎつける。こぎつけたのはいいが当の島本和彦が完全に自信を無くし、100ページの半分描いた時点で筆が止まってしまう。島本曰く「本人が立ち上がれないのにキャラクターだけが立ち上がって勝つのは嘘だ!だから俺は描かん!!」困り果てる編集のササキバラゴウ氏‼! さあそこからどういう風に島本が後半の「主人公が立ち直って勝利のために戦う」場面を描くまでにこぎつけるのか(これはあとがき漫画+あとがきで詳しく書いてある)‼ 作者(島本)も本編の主人公「拳(こぶし)三四郎」も追い詰められたあげくに最終回に奇跡的な立ち上がりを見せるという伝説の実況的漫画作品。 巻末には「島本がこれ以上は自分が立ち直るまで書けませんと、逃げ出したところで終わっている当時のネーム」を収録(笑)‼本編とかなりニュアンスの違う「告白シーン」も入っています!
「ぼくの村」、それはどこにでもあった日本の村のひとつだった――。1966年6月、少年たちは暗闇のなかで、青白く輝く馬が飛ぶように駆ける姿を見た。その日は、彼らの村がつぶされる決定が下された日でもあったのだった……。新しい空港を建設するため、20年かけて開墾してきた自らの土地を、突然奪われることになった農民たち。彼らの長きにわたる戦いが、今、幕を開けた!!「成田闘争」を題材としたフィクション第1弾!!
お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめ細かなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。「酒」をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。
生涯をろう教育に捧げた高橋潔氏の人生を描いた感動のヒューマンドラマ。貧しい生活で音楽を断念した潔は大阪市立聾唖学校の教師となる。ここで出会った耳の不自由な子ども達と手話に出会った潔は彼らの心に音楽を鳴らす道を歩み始める。