ゴッホ 最後の3年

ゴッホ 最後の3年

アムステルダム・ゴッホ美術館監修 新たな視点からゴッホの晩年を描き出す 「星月夜」「ひまわり」「夜のカフェテラス」など傑作の生まれた3年間。 その果てに彼が見出したものとは――? 弟テオとの書簡や絵画を用いて制作され、 オランダで最も読まれているグラフィックノベル 世界20カ国以上で刊行 ●著者紹介● 作者 バーバラ・ストック(Barbara Stok) 1970年フローニンゲン生まれ。デン・ハーグの写真学校で短期間学んだのち、ジャーナリストとして働くが、最終的には漫画家としての道を選ぶ。子供番組や新聞向けのイラストレーターとして活躍。2009年にはオランダの優れた漫画家に贈られるStripschapprijsを受賞。フォルクス・クラント紙によってオランダの5大漫画家の一人に選ばれる。他の作品にToch een geluk (Nijgh & Van Ditmar, 2016)やLang zal ze leven (Nijgh & Van Ditmar, 2013)などがある。 訳者 川野夏実(かわの・なつみ) 東京外国語大学外国語学部と京都大学大学院人間・環境学研究科在学中の二度にわたりライデン大学オランダ学科に留学。以後オランダに暮らす。

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アランの戦争 アラン・イングラム・コープの回想録

アランの戦争 アラン・イングラム・コープの回想録

ある日、作者ギベールはアメリカ人、アラン・イングラム・コープと出会い、親交が始まる。アランの戦争体験を聞いたギベールはBDにすることを申し出る。ギベール30歳、アラン69歳のときだった。生涯を大きく決定した戦争体験という青春の日々―訓練で出会った戦友たち、フランス・ドイツ・チェコの行軍で知り合った人びととの交友―を振り返るアランの人生が、淡々と、ユーモラスに彩られていく。節制された筆致で、戦争のなかの日常の記憶がアランの声とともに再生し、見事に結晶化された、戦争バンドデシネ作品の傑作。

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AEON―アエオン―

AEON―アエオン―

イタリア発、壮大なSFボーイミーツガール・ファンタジー! ローマの美術学校に通うダビデとジャーダ。ダビデは空手に夢中。ジャーダはクラシックバレエ。一見なにも接点のないふたりが同時に感じる日常への違和感。「何かが違う…」。世界はひとつの方向へコントロールされているのではないか――? ふたりの出会いは大きな「何か」を動かす。そこから始まる、太古の昔からこの地球をコントロールしていた大きな力の物語。ダビデとジャーダ、そして世界の向かう先とは…!? アンジェラ・ヴィアネッロの美しい色彩と壮大なファンタジーをお楽しみください!

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MATSUMOTO

MATSUMOTO

1994年、日本の小都市松本。組織の実行部隊を指揮する信者は、致死性の神経性ガス兵器の開発を極秘に進めていた。宗教団体の教祖は30以上の会社を束ねるコンソーシアム代表をも兼ねる。信者たちにとって教祖はヒンドゥーの神・シヴァの生まれ変わりであり、宗教に名を借りた組織の真の目的は、「ハルマゲドン」を引き起こして日本政府を転覆させること。後に「地下鉄サリン事件」として世に知れわたることになる恐るべき計画。日本犯罪史上最悪の凶悪事件を、フランス人作家がバンド・デシネ作品として描き出す。事実に着想を得、かつて実在した宗教団体のテロ事件をめぐる真実の物語。その衝撃の問題作が遂にオールカラー邦訳化! 【巻末特別対談LF・ボレ×切通理作】 巨大な悲劇、サリン事件とは何だったのか―― 事件から20数年。今なお混沌として、さらなる悲劇を繰り返し続ける現代社会への黙示録と化した事件の虚実を、気鋭の評論家・切通理作と本作原作者・LFボレが徹底解明するスペシャル対談を特別収録!

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アメリカン・ボーン・チャイニーズ  アメリカ生まれの中国人

アメリカン・ボーン・チャイニーズ アメリカ生まれの中国人

アメリカに生まれても、白人に憧れても…… やっぱり僕は、中国人として生きていく 中国人移民2世としてアメリカに生まれ、白人になりたいと憧れるジン・ワン、 台湾出身の親友ウェイチェン、白人高校生ダニー、その「従弟」チンキー……彼らがアメリカのハイスクールを舞台に『西遊記』と織りなす奇想天外な物語。 アメリカ社会の「ステレオタイプな中国人」を確信犯的に描き、中国人のアイデンティティを問うた話題作。

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アート・ルーマー

アート・ルーマー

【アート・ルーマー 1巻のあらすじ】 小学6年生になった図工委員の匠(たくみ)は、卒業記念にみんなの夢を描いた壁画の製作を提案する。 しかしクラスメイトはやる気がない。 図工室で一人途方に暮れていると、同級生では見たことのない少女が現れる。 彼女は図工室に飾られている、ブロンズ像の精霊・アートだった…。 笑いあり、ほのぼのあり、冒険ありの学園ファンタジー・コメディー第一弾です。 カラーページも豊富で、子どもから大人まで楽しんでお読み頂けます。 学習教材「月刊ポピー」小学5・6年生付録『あそびんぴっく』1998年4月号から1999年3月号に連載された1年分を収録。 全116ページ。

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S・S

S・S

【S・Sのあらすじ】 小学6年生の風谷 遊司(かざたに ゆうじ)と日向 花(ひなた はな)は、夜の校庭でUFOの墜落に遭遇する。 壊れたUFOから出てきたのは宇宙刑事のイーリス・エアとスタック警部。 2人は凶悪犯ダーク・マターを追っていた。 それまであまり話したことさえ無かった遊司と花は、担任教師として学校に潜入したイーリスとスタックに協力して、ダーク・マターを捕まえようとするが―――。 学習教材「月刊ポピー」小学5・6年生付録『あそびんぴっく』(新学社)2002年4月号から2003年3月号に連載された学園SF漫画を収録。 全100ページ。 カラーページも豊富で、子どもから大人まで楽しんでお読み頂けます。

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陸と大輝のふるさと発見 JAってなんだろう?

陸と大輝のふるさと発見 JAってなんだろう?

「陸と大輝のふるさと発見」とても美麗なオールカラー短編2作品。英語のHowToやJAを子供達のコミュニケーションとして解りやすく紹介。農業の大変さや大切さをマンガを通して学べる一冊です。

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魔魅カウンセラー淑玲

魔魅カウンセラー淑玲

【魔魅カウンセラー淑玲のあらすじ】 淑玲(スーリン)は妖怪とその関係者のためのカウンセラー。 相棒の元道士・王柳(おうりゅう)と共に、古今東西の妖怪・魔物の悩みを聞き、解決します! 和風、中華風、洋風ごっちゃまぜの、ゆる~い妖怪コメディーです。 1994~95年にオリジナルファンタジーアンソロジー(ラポート)と月刊ファンロード(銀草社)に掲載された全4話を収録。

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妖刃記 貂牙

妖刃記 貂牙

【妖刃記 貂牙(ようじんき てんが)のあらすじ】 魑魅魍魎が跋扈する中国。浮浪児の貂牙(てんが)は、古代の王・越王勾践(えつおうこうせん)の8本の剣の一本を持つ煌 羅鳳(こうりほう)に重傷を負わされ、妖怪・姑獲鳥のコウセイに拾われる。コウセイの元で成長した貂牙は羅鳳と競いながら、越王勾践の剣を集める旅に出る―――ガンガンWING(エニックス)1998年冬季号から1999年までの4回の短期連載作品

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けれんや羽津馬!

けれんや羽津馬!

1999年3月号Gag Oh!(旧・エニックス)掲載。 大衆演劇の女形・羽津馬(はづま)は、再会した幼馴染の莉菜とともに劇場を守れるか…!? 爽やか事件解決読み切りです。

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なるかみ長屋

なるかみ長屋

【なるかみ長屋 1巻のあらすじ】時は江戸時代。おばあちゃんを亡くし元気の無くなったおじいちゃんを助けるため、12才の女の子・木の葉(このは)は田舎を出て、おじいちゃんが大家をつとめる『なるかみ長屋』にやってきた。 木の葉と家族、長屋の住人の毎日―――。笑いあり、シリアスありのお江戸人情漫画です。月刊「ちゃぐりん」(JAグループ 家の光協会)2006年5月号~2007年4月号に、小学生女の子向け漫画として連載各話11P、全12話、全156P 1巻では3年間の連載のうちの1年分を収録

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鉄火!おたの申します

鉄火!おたの申します

嶋津 蓮(島津 蓮)の、漫画雑誌デビュー作。 (1997年春期号ガンガンWING(旧・エニックス)掲載) 香具師(やし)の少年・鉄火は、大親分だった憧れのお祖父ちゃんのような立派な香具師になれるか…!? ちゃきちゃき爽やかお祭り読み切りです。

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#世界#映え殺し#ツアーズ

#世界#映え殺し#ツアーズ

本当の“映え”(ばえ)をお教えします。世の中に溢れる「〇〇映え」… でもそれって本当に映えてますか? カラフルなものとか、キラキラしてるものを無条件で映え認定していませんか? 既存の「映え」を追い求める等身大OL・コムギちゃんに旅行代理店で働くミューさんが、世界中で集めてきた本当の「映え」を教え込む漫画です。

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世界歩いてるとドープな人にカラまれる

世界歩いてるとドープな人にカラまれる

世界中のDOPE(ヤバい)人、大☆集☆合 “日本No,1カラまれ体質”の五箇野人が単身海外取材を敢行! 本巻では… ・シンガポール・香港・スリランカ編 を収録! HIPHOP用語である、『DOPE』(意:ヤバい)な人々にカラまれまくった結果…… 今、一番リアルなクレイ●ージャーニー! 作中に登場する写真は全てフルカラーで掲載! 『今一番、旅行に持って行きたいマンガ』待望の単行本第1巻!

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ワイン知らず、マンガ知らず

ワイン知らず、マンガ知らず

過酷な有機農法によるワイン醸造家と バンド・デシネ作家たちの出会い  本作品はワイン造りの約一年を追ったドキュメンタリーで、小さなエピソードを積み重ねるように描かれている。本書のタイトルの直訳は「無知なる者たち」。これはワインに無知な漫画家の作者と、漫画には縁遠いワイン醸造家という二人の主人公が念頭に置かれている。副題には「相互教育の物語」とあるが、漫画家はワイン造りの現場を、ワイン醸造家は出版の現場を知ることにより感化を受け、世界を広げることを示唆している。  フランス北西部のロワール地方。ワイン造りに興味を持った漫画家のエティエンヌ・ダヴォドーは、ワイン生産者のリシャール・ルロワに、一年間の密着取材を依頼する。エティエンヌがワイン造りを学ぶ代わりに、リシャールには出版界を案内するという代替案を提示。それが「相互教育」の道を拓くことになる。  言うまでもなく、フランス・ワインの品質は世界最高峰を誇り、伝統の製法が今も息づいているが、一方で中小の生産者は、安価な新世界のワイン(チリ、アメリカ、オーストラリアなど)の台頭に苦戦を強いられている。大量生産するためには除草剤と農薬を大量に必要とするが、すると土地は荒れ、ワインの質は年々劣化する。それを補うためにワインに細工をする、という悪循環を生んでいる。  そんな中、リシャールが実践するのは「ビオ・ディナミ農法」という有機農法の中でも過酷なもの、言わば自然との共存を図る農法だ。化学肥料も除草剤も一切使わず、瓶詰めの際に必要な保存料もゼロにする徹底ぶり。だがその現場は、まさに自然との格闘の場だ。エティエンヌは冬の剪定に始まり、春の棚づくり、夏の除草作業、夜中の肥料まきなど、葡萄栽培の熾烈な現場に身を置きながら、次第に自然、そしてワインを敬う気持ちが芽生えてくる。  一方のリシャールは、エティエンヌから大量のBDを読むことを要請される。BDとは「バンド・デシネ(Bande dessinée)」の略称で、いわゆるフランス・ベルギーを中心とした地域の漫画のことである。日本語のニュアンスで理解される「漫画」とは異なり、フランスでは「9番目の芸術」と認識されるほど、社会性、芸術性に富んだ作品も多い。様々なBD作家たちとの出会いの機会を得ることで、リシャールもまた、抽象的な概念を具体的な絵で描く作業と、土地の様々なファクターをワインという生産物に仕上げることの共通性に気づくなどして、ワインが芸術であることの認識を深めていく。  自然派ワインの巨匠と社会派バンド・デシネ作家、異質な二人の交流と発見を描く実録マンガ。フランスでは累計27万部を売り上げ、およそ14言語で翻訳出版された話題作が待望の邦訳化。

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カデギ 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話

カデギ 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話

韓国で「いまの私たちの漫画賞」を受賞した異色のグラフィックノベルを完訳! 漫画家を目指すパダは、物流倉庫でのバイトで生計を立てている。トラックで運ばれてくる積み荷をおろす作業を業界では「カデギ」と呼び、「地獄のバイト」として知られる。ケミカルな甘さが特徴のミックスコーヒーはそんな過酷労働に必須のポーション(霊薬)だ。6年間の「底辺労働」から見えてきた社会を「壁にあたる」「壁をくずす」のふたつの章で描きだす。 『大邱の夜、ソウルの夜』に続くKGBシリーズの第二冊!

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ネイチャージモン

ネイチャージモン

ダチョウ倶楽部メンバー、寺門ジモン──。彼はTVでは見せない別の、いや真の姿がある。その姿こそが“ネイチャージモン”!! 自然への異常な愛情を持ち、貴重なオオクワガタを探しに山にひきこもり、肉についてしゃべりだすと止まらない。最強へ向けてトレーニングも怠らない!! そんなネイチャーの活躍をジモン本人原作により漫画化!! タッグを組む漫画家は青年誌初登場、刃森尊!! ついてこれるアナタは“ナイスネイチャー”だ!! ダチョウ倶楽部メンバー、寺門ジモン――。彼はTVでは見せない別の、いや真の姿がある。その姿こそが「ネイチャージモン」!自然への異常な愛情を持ち、貴重なオオクワガタを探しに山にひきこもり、肉についてしゃべりだすと止まらない。最強へ向けてトレーニングも怠らない!そんなネイチャーの活躍をジモン本人原作により漫画家!タッグを組む漫画家は青年誌初登場、刃森尊!ついてこれるアナタは「ナイスネイチャー」だ!!

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ポルトガル

ポルトガル

人生は灰色。パリ郊外在住のバンド・デシネ作家シモン・ミューシャは、ここしばらくスランプに陥り、生きる意味を失ってしまっている。あるフェスティバルに招かれ、ポルトガルで数日間過ごすことになったシモンは、長らく忘れていたことを思い出す。幼少期にかいだ匂い、夏休みならではの笑い声、そして家族のぬくもり。どうして自分には根なし草だという感覚がつきまとっているのだろう。どうしてひと言も理解できないポルトガル語を耳にして、その響きにこんなにも心が揺さぶられるのだろう。その秘密はミューシャ家の来歴にあった……。シモンは自ら蓋をした過去に向き合う旅に出ることで、進むべき道を再び見出す。はたして彼は、曇天の人生を抜け、雨上がりの空に虹を見上げることができるのか――。ある中年男の自己回復の旅を、自伝的要素も盛り込みつつ、自由な筆致とみずみずしい色彩で描いたシリル・ペドロサの代表作ついに翻訳。自分の居場所がわからなくなってしまった大人に送る物語。

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【極!合本シリーズ】ザ・ワールド・イズ・マイン オリジナル版

【極!合本シリーズ】ザ・ワールド・イズ・マイン オリジナル版

『宮本から君へ』『愛しのアイリーン』など映像化作品も多い新井英樹先生の『ザ・ワールド・イズ・マイン オリジナル版』が極!合本シリーズに登場! 狂気の男・モンと彼に畏敬の念を抱く小心者の爆弾マニア・トシ。モンは人並みの倫理観も道徳観を持っていない。二人は東京都内の各所に消火器型爆弾を仕掛け、北上を開始した。一方同じ頃、東北各地で家畜や人間が惨殺される事件が発生していた。その犯人は北海道から本州に上陸した超巨大な熊、ヒグマドンだった。大きなチカラを持ったモンとトシ、そしてヒグマドン。両者は、それぞれに動き始め、ぶつかり合う…! ※単行本版『ザ・ワールド・イズ・マイン』1,2巻を収録

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ムチャチョ―ある少年の革命―

ムチャチョ―ある少年の革命―

芸術、愛、革命―― 深く胸を打つバンド・デシネ! えすとえむ氏絶賛!! 「自然が創りだす光と影、人の手が作りだす光と闇、その美しさ残酷さを描き切ったルパージュの手は私の心臓をわし掴んだまま離してくれない。」(えすとえむ【漫画家】)1976年、ニカラグア。独裁者“タチート”ソモサとその軍隊がこの中米の小国を支配している。首都マナグアの良家の息子で若い修道士のガブリエルは、キリストや聖者、“キリストの受難”など宗教画を描くのに長けており、その才能を見込まれ、山岳地帯の小さな村サン・フアンのルーベン神父のもとに送られる。最初は権力者の側近の裕福な家系ということで村人から疎まれていたガブリエルだが、次第に村人たちと深く係わり、彼らのことを知り、愛するようになる。そこに至るまでにはルーベンの励ましがあった。ルーベンはガブリエルに村人を血の通った肉体を持つ生身の男や女として描くことを勧めたのだ。「ものの表皮をめくる」ことにより、ガブリエルは徐々に農民を迫害する軍隊のことだけでなく、自分に重くのしかかる自身の欲望と官能をも発見することになる。彼にとっても村人にとっても、抵抗の時が目覚めつつある革命とともにすぐそこまで来ていた…… 芸術、愛、革命―― 『ムチャチョ』は、若き修道士の複雑かつ波乱万丈な運命を通して描かれる情熱の物語だ。作者エマニュエル・ルパージュは、熱く率直な思いを込め、その才能と豊かな人間性を駆使して普遍的なテーマの作品を造り上げた。深く胸を打つのみならず、愛と政治参加についても考えさせられる作品。

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奈良へ

奈良へ

人はかくも業深く、古都はかくも偉大なり 古都・奈良。三つの世界遺産を擁する日本を代表する観光地。売れない漫画家、マイルドヤンキー、パンクス、やる気のない野球部員、冒険のパーティーからそこはかとなくハブられている航海士、街頭で奈良の崩壊を訴える謎の男……名所旧跡で繰り広げられる若者たちの群像劇は、やがて人間の業を深々とえぐり出し、世界の虚を暴き出す衝撃の展開へ―― 「トーチweb」連載時から話題騒然! 若き無頼派が到達した「リアリズム漫画」の最前線 第1話 西大寺 第2話 東大寺 第3話 法隆寺 第4話 唐招提寺 第5話 飛鳥寺 第6話 興福寺 第7話 ドリームランド1 第8話 ドリームランド2 第9話 ドリームランド3 第10話 ドリームランド4 第11話 平城宮跡 第12話 猿沢池 ―――――――― この「奈良へ」という作品を読んでまず思ったのは、これは途轍もない傑作だ、ということで、私は読後、暫くの間、虚脱していた。(解説:町田康) ――――――――

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令和元年のえずくろしい

令和元年のえずくろしい

「なあ、平成の大不況に生まれて 令和になったらコロナがきてよ。仕事も無くなって税金も上がって最低賃金は安いし、俺らみたいな底辺に未来はねえだろうが。欲望のままに生きて、何が悪いんだよ。」 ゼロ年代から続く大阪のシェアハウス。そこでは様々な傷を抱えた若者たち十人が共同生活している。令和元年夏。新たな二人の男女が引っ越してきた。今日も住人たちは互いの感情をぶつけ合いながら過激な青春を謳歌していく。搾取と分断の果てに、全てが崩壊するとは知らずに…… 暴力、淫蕩、怠惰、傲慢、嫉妬……地獄のシェアハウスで巻き起こる最悪の群像劇。【えずくろしい】京言葉で「不快」「あくどい」等の意。★続々重版出来&宝島社「このマンガがすごい!2022」オトコ編第13位『奈良へ』大山海最新作

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