勇者たちのホラーチックな帰還物語
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名無し
私が10数年前、2010年前後に読んだと思われる漫画を探しています。著者・タイトルは全く不明です。
記憶がかなり朧げで曖昧な説明が多くなりますが、どうかご容赦ください。
横読みの漫画であり、媒体は漫画雑誌もしくはインターネットだと思われますが、商業か個人かは不明です。当時私は小中学生の時分だったはずなので、少なくとも年齢制限がかかるようなものではないかと思われます。
参考までに、当時はジャンプやジャンプスクエア、ケロケロエース、インターネットならニコニコ静画あたりを読んでいたと記憶しています。
長期連載ではないはずですが、およそ十、二十数話あたりを隔週か月一で読んでいたと記憶しています。
絵柄はリアル調というよりはデフォルメに寄った雰囲気で、人間でいうと4.5等身程度が精々だったように思います。ただし、(あえて挙げるなら)ワンピースの登場人物のようなまん丸だったりノッポ通り越して巨人といったように、現実の人間ではありえない体型や体格のキャラクターの存在(そもそも人間?)がいて、一見コミカルな雰囲気はありました。
グロ・ホラー描写についても内蔵バーンや血しぶきドバーといったリアルな描写は避けつつも、残酷な死に様や不安を煽るキャラクターの表情は効果的に描写していたとと思います。感覚的に、生首を転がしたり剣をグサグサ刺したり、火の魔法か何かで生きたまま燃やすくらいのことはしてもおかしくないように思います(偏見)。
問題の内容ですが、魔王(?)を倒した勇者一行(やたらメンバーが多く個性的)がその帰路の途中、暗く深い森の中でなんらかの事故やモンスターの襲撃、仲間割れなどといった理由で死んで毎回数を減らしていく、といったものです。記憶する限りでは、最後を除き一貫して舞台は森の中で彷徨い続けていました。
確か主人公(勇者)は女性で、そういう世界観なのか仲間が次々無惨に死んでいっても強く危機感を抱くような風ではなく、ただ帰還することに注力していたように思います。
仲間たちも同様に、仲間たちの死に対して一時的にシリアスな態度はとれども、すぐにどこか楽観的になります。しかし、回を重ね死者が増えていくにつれ、もともと勇者たちや仲間の死について懐疑的だったメンバーなどを中心にパーティ全体に不和が生じ始め、次第に内ゲバの様相を呈していくようになります。
その回の冒頭に弱音を吐く仲間に対して、過去に死んでいった仲間を引き合いに出して激励するという展開がお決まりのようにあったように思います。
物語は最終的に数人(最低一人)が故郷の王国に辿り着きEND…かと思いきやその手前の見晴らしのいい崖で死んだり、王国の手勢に殺されたりと、とにかく名誉の凱旋は叶うことはなかったはずです。
魔王は実はいい存在だったのか、王国はむしろ悪い存在だったのか。そもそもなぜ仲間たちは呪いのように不自然で理不尽な死を積み重ねていったのか。細かい設定に関してはあまり判然としません。
これは根拠のない完全に思いつきではあるのですが、もしかしたらこの作品は別の作品の外伝あるいは前日譚のような位置づけだっのではないかと思っています。
なぜなら、最終的に勇者一行は全滅するわけですがそこに至るまでに世界観の裏に関わる重大な秘密は明らかにならないからです。そこには本作以外の要素で補完される別の作品の存在があるのでは、と推測した次第です。
本当に決定的な情報が少なく、またこういった場所で投稿をすることは初めてで説明にも不慣れな点が多々あるかと存じますが、なにとぞ皆様のお知恵をお貸しいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。