かしこ
1年以上前
この作品にしかない「優しさ」があります
読みながら泣いている。というか自然と涙が出てくる作品です。自分は今のところ悩みもないし幸せ者だなと思っていたのですが、気づかない内に心が疲れていたようで、そういうところをさりげなく自然に労ってくれる優しさがこの作品にはあります。まさに主人公の宝石セールスマン・孤野さんはそういう人で、3巻での彼のセリフ「宝石は生活必需品じゃないし、腹のたしにもならないけど、人の心の中心にポッと灯をともすことができる物。そういう場面が時々あるんだ。」がこの作品の全てを物語っていると思いました。この度は電子書籍で復刊されましたが、ぜひ紙版でも出して欲しいです。ずっと手元に置いておきたいし、色んな人に無理やりにでも読ませたい。読むべき人がたくさんいる作品だと思います。
原色宝石図鑑
藤田律
5
わかる