キャットウォーク
佐々木充彦
いらない。お前なんかいらない。使えないやつはいらない。低脳はいらない。弱いやつはいらない。おどおどしたやつはいらない。逃げるやつはいらない。お前はもういらない。お前みたいなゴミは、もういらないーー。 生きづらいこの社会に疲れ切った主人公ミロは、あるとき猫の街に迷い込む。猫といっても四本足で歩く小さな猫じゃない。彼らは服を着て、靴を履き、二本足で歩いている。毒々しいこの街で、ミロは一人の少女と出会い、自分の中の暴力性・残虐性が剥き出しになっていく。 社会に適合するとは自分を殺すことなのかーー。現代社会で誰もが抱える悩みを、佐々木充彦が美しく繊細なタッチで描く。読んでいると胸が苦しくなる。心をえぐる今夏最大の問題作。小説版と漫画版が一冊に収録された豪華仕様の一冊。
1巻まで刊行
完結
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