吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
2021/10/01
どこにもいけないコロナ禍の我々に刺さりすぎる生き辛さ
アラサー独身女性のどこにも着地できない居心地の悪い浮遊感を味わえる作品で、非常に興味深かったです。 30歳、契約社員の菊池あみ子。 世間の顔色を伺いながら、自分がどうしたいかという欲求に目を向けずマニュアル通り、立場なりの波風の立たない言動を繰り返す毎日。 自立してはいるが、どこか満たされず、彼氏でもいれば変わるのかとマッチングアプリでの出会いを機械的に1年こなすが、彼氏は5年いない。 そんなとき、職場に「仕事以外に何かやってる人」っぽい女性が気になっていき、交流が始まってから日々に少しずつ変化が生じていくのだが…。 https://comic-days.com/episode/3269754496402490831 これを読んだ僕自身はアラサーの男性なんですが、3話あたりまで読んでグゥーっとみぞおちのあたりが冷え込むような、ジェットコースターで落ちるときの内臓の居心地悪い浮遊感を味わいました。 普段はあえて言葉にしてないような漠然とした小さな不安や、こう振舞っておけば波風立たないだろう、本心でなくとも上手く会話が回るだろうという人をなめた浅ましい考えがすべて言語化されて目の前に差し出されたようで、すべて見透かされてお前はこういうところがあるよなとチクチクやられているような、あの感覚。 どこにもいけない。どこにも着地できない。そして目的地もないが、どこかにはいきたい。 頑固にもなれなければ、道化にもなれない真面目さ。 すべてが中途半端で自分の欲求にも素直になれなければ、世間の「普通」にハマるよう社会生活を送るだけの個を消した状態にも違和感を感じてしまう。 否応なく現実を突きつけられているように感じ、背筋をひやっとしたものが走る。 こういう漫画って、必要です。 そういう気持ちになりたいときもあるんです。 生活、仕事、貯金、将来の不安、義務、責任、世間体。 隣の芝生の青さ。 自分は自分、強くやっていくって思えればいいんですけどね。 現時点での最新6話をポイントで購入して、ここまでは登場人物たちの関係性のこじれ具合や変化などのお膳立てが整うまでの序章に過ぎなかったのかもしれないと思わされました。 おや、と思って改めて公式のあらすじを見てみると、最初からそれが目的だったのかと。 面白いです! 演出次第だとは思いますが、ドラマ化してほしいと思いました。
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名無し
2021/09/29
すべてのメイク初心者の教科書になる素晴らしい漫画
男性の日常向けのセルフメイクがテーマの連載。女性的なメイクを目指すものではなく、基礎的な肌の手入れから、顔色をよく見せたりひげの剃り跡を隠したり、眉毛を整えたりしてます。なのでターゲットになる読者は男性なんだろうけど、その分野に疎かったり苦手意識がある"すべての男女"に読んでほしいメイクのハウツー連載だと思います!こういう、実は基礎的な知識もあまりなく自己流でどうにかしてるって人、結構いると思う。そして読んでみると基本的なメイクの方法って男も女もたいして違いはない事がわかります。個人的にはベースメイクの3ステップをBBクリームだけで済ませる方法があるけど、それは楽だからとか安いからとかいうよりもどうなりたいかという目的によって変えるべきなんだというのを知りました。 VOCEという美容専門誌のweb連載というのもあり、作中で紹介される商品もしっかり正式名称が記されてて、これはもう参考書?カタログ?です。 主人公も38歳の冴えない普通のサラリーマンだし、今から始めても遅くないんだと思えるはずです。webで無料で読めますが、早く単行本化してほしい! https://i-voce.jp/feed/536619/