シザーズ
●あらすじ / 小松が主催する「ヘアービューティーカーニバル」の上位4組に残った勝人。シザーズの他、リリス、ミラノ、そしてMAYAという、いずれ劣らぬ実力を持つ4店の代表が、決勝進出を賭けて火花を散らす。勝人は、1ポーズ目を「夏」、2ポーズ目を「秋」、そして最終ポーズとなる3ポーズ目を「冬」のイメージでまとめ、デザインは終了。審査員である観客たちの投票の結果、名門店のリリス、ミラノを抑え、シザーズとMAYAが決勝へ進出する (第12話)。 ▼第12話/無茶… ▼第13話/ツインズ ▼第14話/二つの太陽 ▼第15話/新たなる旅立ち ▼第16話/魔の手 ▼第17話/夢追いし者たち ▼最終話/出発… ●主な登場人物 / 狩谷勝人(かりや・かつひと。美容師になるため、中学卒業と同時に沖縄から単身上京してきた15歳。美容室「シザーズ」に入り、修行を始める)、甲斐昌矢(「シザーズ」の先輩。美容学校を首席で卒業した優秀な美容師。勝人の面倒を色々と見てくれる)、熊波(「シザーズ」の店長。酒飲みでグータラだが、実は相当な実力者) ●本巻の特徴 / 決勝戦には奇抜な仕掛けがしてあった。用意された二人のモデルが双子だったのだ。お互い相手が見えない状態でカットしたにもかかわらず、なんと仕上がりは全く同じに。勝負はプレーオフまでもつれ込んだ結果、わずかの差でMAYAが優勝となった。その後、まだ美容師免許を持っていない勝人は、美容学校「インターナショナル ビューティーアカデミー(略称・BA)」に通うことになる。熊波とは浅からぬ因縁がある女性・喜如嘉咲(きじょか・さき)が理事長を務めるこの学校で、勝人は様々な経験を積み、成長していく。後半では熊波が重要な役割を担い、勝人はもちろん、昌矢、勇樹、咲、美容学校の生徒たちなど、登場人物それぞれのドラマもしっかりと描かれた、感動の完結集。 ●その他の登場人物 / 狩谷霧奈(勝人の妹。兄思いの優しい中学生)、小松利幸(抜群の美容テクニックを持つカリスマ美容師。熊波の友人でもある)、勇樹美穂(名門美容室「リリス」の美容師だったが、「シザーズ」で働くことに。昌矢とは美容学校の同級生)、摩耶ユウ・摩耶アヤ(美容室「MAYA」の兄妹。アヤはBAで勝人のクラスメイトになる)、喜如嘉咲(きじょか・さき。「インターナショナル ビューティーアカデミー」理事長。かつては将来有望な美容師だったが、熊波が起こした自動車事故が元で、右手が使えない。