【会期終了間近5／30まで】日ペンの美子ちゃん原画展（墓場の画廊）

こんにちは～マンバ通信編集部です。

こないだ初めて開催前の展示情報をご紹介することができたんですが、やっぱり慣れないことってやるもんじゃないですね、お陰で体調が悪化しました。健康のことも考えて、やっぱりいつもの遅いやつやりますね。しかもほぼコピペ文章で。

今回、ご紹介する展示は中野ブロードウェイの墓場の画廊で開催中の『日ペンの美子ちゃん原画展』です。

『日ペンの美子ちゃん』って何？って人はあんまりいないと思うんですが、簡単に説明しますと、日本ペン習字研究会がやっているボールペン習字通信講座のイメージキャラクターが美子ちゃんでして、その彼女を主人公にした広告マンガのタイトルが『日ペンの美子ちゃん』ってワケなんです。昔だとアイドル雑誌の明星や、少女マンガ雑誌によく広告として掲載されていました。

1972年からスタートしたこの美子ちゃんマンガ、実は年代によって描いてる作家さんが異なるんです。

先日、インターネット上でもその爆誕ぶりが話題となった服部昇大さんで6代目。ってことは、それ以前に5人の歴代マンガ家さんがいるんですね。その１代目～６代目の先生方の生原画を一気に見せちゃおう！っていのが今回の展示なんです。

展示スペースはそんなに広くない場所なんですが、やっぱりね、歴代の先生方の生原画を並べると結構見応えあるんです。髪型、表情、性格、作家さんが思い描く美子ちゃん像の違いがちゃんと絵にでてるんですよね。

……と、ここまではほぼ知ったかで書いてますが、やっぱりその道、その年代のプロにご意見伺いたいなと思いまして。先日Instagramでこの展示を見たと仰っていた昭和的ガーリー文化研究所のゆかしな所長こと、ゆかしなもんさんにリアルタイムでの美子ちゃん体験や展示の見どころなどを伺いました！

──ゆかしな所長の美子ちゃん体験について教えてください。

私が物心をついたときから学生時代まで買ってきた数多くの少女漫画雑誌に毎号必ず載っていた広告だったので（美子ちゃんと、アクセサリーの通販ページはマスト！）、完全に私の青春の１ページとして脳内に刷り込まれています。ほかの漫画作品のことは忘れても、美子ちゃんのことを忘れることはないと思います！

それゆえ、１代目、２代目の正統派少女漫画ヒロイン風の美子ちゃんから、３代目のアニメキャラ風美子ちゃんに代わったとき（1984年）の衝撃は、今でも忘れることができません！

（並べて見ると美子ちゃんの顔もこんなに違う!?）

広告漫画なのに、その時代時代のアイテム（ワープロ）や有名人（野球選手、チェッカーズ、光ＧＥＮＪＩなど）が出てきたり、ストーリーもちゃんと小ネタが効いてて毎回おもしろい。なにより美子ちゃんがいつも元気で可愛くて、ヒロインキャラとしても魅力的でした。

──今回の原画展でのゆかしな所長的見どころは？

初代・美子ちゃんを描いていらした矢吹れい子先生が、じつはかの中山星香大先生だった！という事実はある時からすでに有名かもしれませんが、そのナマの原稿が残っていることがもう奇跡～。至近距離でありがた～く、じっくり眺めさせていただきました☆

今回登場した６代目美子ちゃんも、古き佳き昭和の少女漫画ヒロイン的な要素がきちんとあって可愛いのに、笑えるところが最高～！「あの美子ちゃんがパワーアップして現代に帰ってきてくれた～！」という喜びに浸れると思います。

これはもう、少女漫画界において「事件」ですね。物販も楽しかったです。個人的には３代目美子ちゃんのマスコットのうさぎキャラのＴシャツが売っていたことに感動しました（笑）。