高梨みつば先生の新連載。 トラウマのせいで笑顔をつくれなくなったヒロインが、実はお金持ちの家の娘だった。 その家から派遣されてきたイケメンヒーローのミッションが、ヒロインを笑わせること……? という、よくあるシンデレラストーリーに、トラウマ解消というテーマを持たせてひねりを加えた作品。 地味な(実直な)ヒロインのキャラが丁寧に描かれていて好印象。
※ネタバレを含むクチコミです。
旅が好きで、頭の中だけで空想するだけでも楽しい主人公でしたが、想像以上に彼女がいま置かれている状況がしんどいもので、空想することが心の均衡を保つのにいかに大事だったかがよく伝わりました。それでも本物の景色を直接見たり空気を肌で感じるのとは違って、いつもギリギリ。そんなときに手を差し伸べてくれる人がいてよかった。抱えている問題が解決したわけじゃないけど、心の支えになるものがいるのは大きいと思います。主人公には幸せになって欲しい…。
やさしすぎて、完全に相手の人の気持ちをまったく理解できない木下くんの話。でも結果、めちゃくちゃやさしい世界になったのでやっぱり木下くんのやさしさは正義。 友人の川上くんと見た目の違いがあまりなくて、どっちがどっちかわからなくなる場面がいくつかあった。
いきつけの猫カフェで、推しの声優に遭遇してしまったオタクの話。 全力でそっとしておこうという気持ちと、猫に対しての遊び方が下手でイライラする気持ちがごっちゃになってるところが面白かったです笑
『橙くんはひとりで寝られない』『乙女の放課後』の安理由香さんの新作は、社会人恋愛です。 主人公は税理士で仕事がデキるかつ美人の笛吹美紀(32)。ただ、男を見る目だけは致命的になく歴代の彼氏には辛い思い出をたくさん作られてしまっていました。9歳年下の黒髪イケメンの後輩・幸だけが愚痴を聞いて飲み友達になってくれる、という日々。 そんな美紀の前にある日現れたのは、クライアント企業に勤める渉。顔が良くて性格も優しく穏やかで女性の扱いもスマートで、でもちょっと抜けてるところもあって一見パーフェクトスパダリだけど、一体どうなっちゃうの〜〜〜!? という物語です。 読んでいて、どうにも荒んだ作品を読みすぎてきた自分の心の汚さを自覚させられると言いますか。幸は密かに美紀に想いを寄せているからこその部分がありますが、幸と同じようにどうにも渉には裏があるのではないかと勘繰ってしまいます。 何だ、どんな打算があるんだ、裏ではどんなことしてるんだ! 信じないぞ! と人間に裏切られ続けてきた獣のように警戒心剥き出して読み進めるのですが「あれ……意外と何もない?」「本当にただの良い人……?」となっていきます。 30代同士とは思えないピュアなキュンキュンが呈されるに至り、何か忘れていたものを思い出すような久々の感覚を抱きました。たまにはシンプルに幸せになるアラサー女子がいてもいい……不倫や生きづらさに悩んで追い詰められてボロボロにならないアラサー女子がいてもいい……優しさに包まれて世界がきらきら輝くものになってもいい……。 そうは思いつつも、まだ物語がどう転がっていくかは予断を許しません。本作は、女性1人男性2人で明確に三角関係となる構造を取っています。拗れるとすればそこで、すんなりハッピーエンドにはならなそうです。でも、それにしてはかなり甘いなと。 仕事に疲れて帰ってきた日にイケメンが自分を取り合うような話に癒されるのは必要なメンタルケアであり、世界に必要とされているお話でしょう。
普通にヒロインが可愛いです。 タイムスリップ身代わりはなかなかないので面白い。 メガネかけた姫って凄い違和感しかないんですが、可愛いので応援したくなりますね…
海と山以外はなにもない田舎から離れる勇気もなく、なんとなく就職も地元でしている浜谷は、かつて片想いをしていた高校の同級生・西田と再会。それからというもの、当時の気持ちが蘇り、とたんに見慣れた景色が輝いて見えてくるというわかりやすさがとても面白くて、同時に可愛いなと思った。さらには西田が自分に全く気がない素振りを見せると、一瞬でいつものつまらない風景に戻ってしまう。気持ち次第でそこまで変わるものなんだな。ラストにはキュンとしました。
高梨みつば先生の新連載。 トラウマのせいで笑顔をつくれなくなったヒロインが、実はお金持ちの家の娘だった。 その家から派遣されてきたイケメンヒーローのミッションが、ヒロインを笑わせること……? という、よくあるシンデレラストーリーに、トラウマ解消というテーマを持たせてひねりを加えた作品。 地味な(実直な)ヒロインのキャラが丁寧に描かれていて好印象。