地動説・天動説というのがある。 これは地動説を考え、研究し、唱えた者たちの物語(たぶん) 宇宙の中心は地球である、何故なら全てが地球の中心に向かって引っ張られている(重力の解釈が間違ってる頃なんだなと推察)し、最も低い地点にあるのが地球だからである。 というのが当時は宗教上の教えだったものの、真実は異なるのではないか?と研究した者たちは異端思想として罰せられる世の中だった。 実際にそういった時代があったと聞くし、どのぐらい真実に基づいているかわからないけど(この登場人物達は実在しないと思うけど)とにかく異端思想への処罰が酷い。 拷問からの処刑までほぼ確定で、全て捨てると誓えば一度だけ見逃してもらえる(2度目は火炙り)という恐ろしい世で、本作も拷問のシーンから始まる。 最初から痛々しすぎて見てられん!というとこもちょっとあるけど、表紙の彼は一体どのような人間で、どういった話を見せてくれるのか。 読んだらわかるんですが、良かったです。ネタバレしないのが難しいw 続きが気になる作品でした。
スピリッツ40周年にふさわしい読切ではないでしょうか。 漫画が雑誌に掲載されるのに、意外とかんたんにいったものも無きにしもあらずでしょうが、この40年間スピリッツに載るために、この読切の主人公のように読者を"いい意味で殺す"という「殺意」をもって命がけで受賞、そして掲載へこぎつけた人が大勢いるんだろうと、ここに描かれていることは大げさでもなんでもないんだろうと思います。拍手。 しかし編集者は何度漫画家に脳内で殺されたんだろうな。大変な仕事ですよほんと。
「ここで終わったのか…」を味わってみたかったので、クリームソーダシティ 完全版ではなく普通の単行本の方を読んでみた。なるほど皇先輩がラフォーレの屋上から飛び降りて、TACO介がクリームソーダシティを思い出すところで終わるのか。偶然だと思うけど割とキリがいいところではある気がする。漫画ってぶつ切りみたいな終わり方がよくあるから、自分はこれで終わりですって言われたら受け入れちゃうかも。作者の方が消化不良だろうな。読んでて過激っぽいセリフがあるとハラハラしてしまって、我ながら不健全な楽しみ方だなと思った。やっぱり完全版の方がなんとなく安心して読めるから、そっちを読んだ方がいいね。
壮絶なストーリーでありながら家族の繋がりみたいな物を書かせたら一番な方だと思っています。 小児科医モノは多々あれど、なぜかスッと頭に入ってくる気がします。 症状からあらゆる可能性を考え出してしかもそれをつなぎ合わせて一つの病名に結論づける。 どの医者もそういうことをやっているのだとは思いますが、小児科医とはなかなか言葉で説明してもらえないぶん難しそう…。 主人公の人柄が一話の段階で垣間見えるのがいいですね。 どっちかっていうと子供を見る大人というより子供と一緒の目線になって看る大人。 しかもそれが嫌味たらしくなく、自然とできる。 本職の小児科医はどんな方が多いのかわかりませんがこんな小児科医が多かったらいいだろうな…。 というか自分が子供で腹痛だった時に診て欲しいw まだ7話そこらですがもう10巻ぐらいのコミックスで読んでみたさあります。
最近になって再読した。 やはりこの作品でよく語られるのは後半の壮絶な展開だろう。一般にあまりよい評価を見受けないが、読み返していて発見があった。 それは、あの無駄に思える鬱展開によって、江崎覚醒のご都合主義感が吹っ飛んでいるということだ。後半の江崎の鬼気迫った、自分を追い込むための投球がイップス程度乗り越えるのは不思議ない。そう思わせてくれるような、漫画的納得感がある。 喩えるのもなんだが、ワンナウツの倉井のような覚醒を江崎がしていたとしたら、数多くの野球漫画に埋もれていたんじゃないだろうかと思った。
※ネタバレを含むクチコミです。
公園兄弟という言葉だけの響きだとジョエル・コーエンとイーサン・コーエンのコーエン兄弟を思い出すけどそんな良いものではなく公園の池に浮かぶ屋形船で暮らすもっさんと心平のホームレス兄弟の話。第10話の「仕事の流儀」の流れと想像を超える荘厳なラストからの最後のページが特にいい
地動説・天動説というのがある。 これは地動説を考え、研究し、唱えた者たちの物語(たぶん) 宇宙の中心は地球である、何故なら全てが地球の中心に向かって引っ張られている(重力の解釈が間違ってる頃なんだなと推察)し、最も低い地点にあるのが地球だからである。 というのが当時は宗教上の教えだったものの、真実は異なるのではないか?と研究した者たちは異端思想として罰せられる世の中だった。 実際にそういった時代があったと聞くし、どのぐらい真実に基づいているかわからないけど(この登場人物達は実在しないと思うけど)とにかく異端思想への処罰が酷い。 拷問からの処刑までほぼ確定で、全て捨てると誓えば一度だけ見逃してもらえる(2度目は火炙り)という恐ろしい世で、本作も拷問のシーンから始まる。 最初から痛々しすぎて見てられん!というとこもちょっとあるけど、表紙の彼は一体どのような人間で、どういった話を見せてくれるのか。 読んだらわかるんですが、良かったです。ネタバレしないのが難しいw 続きが気になる作品でした。