幸せのひこうき雲
両親の離婚問題で、田舎の祖母の家に預けられた少年・丸籐竜二(がんどう・りゅうじ)。ひっこみじあんな彼は、転校した学校でも仲間に溶け込めず、孤立していた。ある日、日直で残された教室で、担任の美人教師・西條美津子(さいじょう・みつこ)のスカートを覗(のぞ)いてしまう。「バラされたくなかったら言うことを聞きなさい」それから竜二の、美津子の性奴隷としての日々が始まった――。愛を求める少年の異常な体験を通して、人生の切り開き方を考えさせられる、安達哲の傑作!
レディース!!
オレは創山さとみ。千葉を二分する暴走族・房州狂走会レディースの総長だ。敵対する暴走族・悪魔女族(ゾンビイ)の奴らとの戦争を目前にしている。だが、その前にケジメなきゃいけないことがある!ガキの頃から慕っていた田尾正希にオレの処女(バージン)をやるのさ――。惚れたオトコにゃ愛を貫く、筋の通ったレディース道!?
体育館の裏の裏
誰もが憧れるドッキドキのシチュエーション!でもなんだか、女の子の様子がおかしい…?驚天動地ラブコメ8P!!(週刊ヤングマガジン2020年27号)
そして科学者たちは、人生を懸けた旅に出た──。 【第22回文化庁メディア芸術祭[マンガ部門]大賞受賞記念 特別読み切り】(週刊ヤングマガジン2019年27号)
バイクメ~ン
なあ、みんなは知ってるかい?ジミーやエルビスといったヒーローを。彼らが輝いていた頃、ロックを愛しバイクを愛した一人の青年が事故で死んだ。名前はボニー。だが、ロックンロールのマジックによって、人車一体の姿で彼は現代に蘇(よみがえ)った!そう、俺達の時代の新しいヒーローとして光り輝くために!!
至福の暴対レシピ
渋谷のスナック「雨音」ウェイター兼料理人の蘇我スギオ。ほおに傷を持つ24歳は壊滅した暴力団、溝仁会の会構成員だったのだが人を動かすのは暴力ではなく料理だという事に気づき、料理で人を笑顔にする道を選択したのだ。しかし彼の元にはトラブルが舞いこみがちで、そのトラブルを特異な料理知識で撃退するのだが、そのトラブルの裏側には「ある人」の影がちらついて──。西条真二が作り出した「料理バイオレンス」!!
こぐまレンサ
ロクニシコージの傑作、再び! 「自分が何かなんて、考えた事ないから、よくわからない」。そうつぶやく、謎の少女・こぐまは鏡、自分の心を映す鏡……。これは謎の少女“こぐま”の物語であり、見知らぬ誰かの物語であり、あなたの物語でもある。心に沁みるか。心に痛いか。それはきっと、あなた次第。稀代のショートストーリーテラーが送る、現代(いま)を生きるあなたのためのフェアリー・テール。
ここは東京、浅草。隅田川の河川敷に一匹のパグが捨てられていた。女子高生サリーちゃんはその犬にイッヌと名付けるが、彼──イッヌはなぜか喋れてなぜか強い、最強の犬だった! サリーちゃんとの約束で「普通の犬」として暮らすことになったイッヌだが、ヤクザの娘であるサリーちゃんの周囲には危険な奴らが集まって来て‥‥!? イッヌとサリーちゃんの波瀾万丈な日常が今はじまる──!
PEEP
幼なじみの人気ギャルは、過激な自撮りをアップする裏アカ女子!? 人気者の秘密を探ろうとする男子高校生・陸は、逆に自分の隠していた心の底を、別の誰かに覗かれていたことを知る‥‥。溺れるほどに甘く、息もできないほど苦しい、青春×愛憎サスペンス。
水槽のクジラ
地球で綴る、小さなSF読み切り。(週刊ヤングマガジン2022年49号)
りり
40周年特別読み切り【我漫】第31弾 押見修造、8年振りにヤンマガに帰還。 それは一つのAVから始まる奇妙な青春の物語。(週刊ヤングマガジン2021年31号)
【第84回ちばてつや賞ヤング部門 大賞受賞作】出逢いを求めて男女が集まる居酒屋で、ハイスペック男と並んで切ない思いをしているフリーターともや。美人に対してコンプレックスを持つ彼だが、酔いつぶれていた美女を家まで送っていくことになってしまう。彼女の家のドアを開けたことで、彼の世界はゆっくりと広がっていく。
ここ数ヶ月で「バカ姉弟」以外の単行本化されてる安達哲作品をほとんど読んできたけど、ダントツで「幸せのひこうき雲」がよかった…。世間的な代表作は「さくらの唄」「お天気お姉さん」かもしれないけど、この2つの後に描かれただけあって、漫画家・安達哲にとっての到達点のような最高傑作だった。超簡単にあらすじを説明するとサディスティックな女教師におもちゃにされる少年の話なので、現代の価値観でいうと連載するのも難しいだろうし、こういうのを読むのも嫌な人もたくさんいるだろうけど、まさにファム・ファタールって感じでオチも含めて圧倒されます。考えてみると「キラキラ!」みたいなラブコメを描いていた頃から、安達哲にとって女の光と闇がテーマの1つなのかもしれないと思った。正直にいうと「バカ姉弟」は興味がなかったけど、「幸せのひこうき雲」があまりにもよすぎて、この後にどんな作品を描いてるのか気になってしょうがなくなってきた。