週刊少年サンデーの感想・レビュー117件<<12345>>時間が経つのも忘れて一気に読了!H2 あだち充starstarstarstarstar_border酒チャビンサンデーうぇぶりで何気なく読み始めたのですが、止まらず、先が気になりすぎて近所のマンガ喫茶に行って一気読みすることに! 怪我から一度諦めた夢への挑戦、弱小チームからの成長、邪魔してくる校長、尊敬できるライバル、信頼できるチームメイト、男女の複雑な多角関係、などなど盛り上がる要素がこれでもかと詰め込まれています! あだち先生特有の間というか全然説明してこない感じでもビンビン伝わってくる感じ! ものすごい読みやすさもあって、寝食を忘れて一気に読み終わりました… ラストの展開は、自分が思ってたの(期待していたの)とは違く、ほんのり甘酸っぱくもほろ苦い読後感が残りました。本当に読んで良かったと思いました。赤いペガサスの続編!赤いペガサスII 翔 村上もとか 千葉潔和starstarstarstar_borderstar_border酒チャビン世界一面白いF1マンガ・赤いペガサスの続編です。舞台は1988年のシーズン。そして主人公は前作の主人公ケン・アカバの甥であり、ケンの最大のライバルであり親友のぺぺ・ラセールの息子です!!!(名前はショウ・アカバ) 前作中でケンの妹が妊娠している描写があったのですが、その子がまさに本作の主人公です!!! これは燃える展開!!!! 1988年ということでセナなど私にも馴染みの深い実在F1ドライバーが多数登場します! ストーリーは安定感ありますが、80年代後半という時代を反映してか、前作よりも少し明るく・ライトな感じですね(深刻なシーンはありますが)。前作の暗く・重たく・シリアスな作風が好きだったので少し残念ですが、全く同じことをやってもしょうがないので、これはこれで良いのかな、と思っております。 全5巻とそこまで長くないので、前作を持っている人は併せて揃えた方がいいと思います!!!青春を描いた佳作Birdman Rally 鳥人伝説 𠮷田聡ナベテツ数年前、久々に検索してみたら新装版が出ていたことに気がつきました(この手の話をするとおっさんだと感じます) 新たに収録された○吉~の方も実家にはあるので、帰省したら久々に読もうかと思います。 旧版に収録されているタイトルのうち、表題作と天翔ける鈴はサンデー誌上で読んだこともあり、ヤングサンデーに掲載されたダックテイルが当時の自分には新鮮でした。 旧版では宮崎駿監督(時期的にはトトロ前後だと思います)が𠮷田聡はドン・キホーテであると題した解説を寄せているのですが、湘南爆走族での大ヒット以降、学園という枠から飛び出た少年達を描いている、という旨でした。 18歳がまだ未成年だった時代、大人でも子供でもない自己の不確かさ、青年の不安という古来から描かれてきたテーマに𠮷田先生が挑んでいたのではないかと思います(旧版の作品の主人公は皆高校生ですが、それぞれに葛藤というものを抱えています)。 この頃の𠮷田先生のエッセンスが詰まった作品集だなあと、今更ながらに感じる短編集なのではないでしょうか。 末筆になりますが、幸村誠先生のバードマンラリーのツイートを見かけ、懐かしいタイトルだなあと思ったのも良い思い出です。ジャストミートの番外編!!ふぁうるちっぷ 原秀則starstarstarstarstar_border酒チャビン大人気野球マンガのジャストミートの番外編です!本編を読んでいないと十分に楽しめないかもしれませんが、本編を読んだ方であれば、かなり楽しめる内容だと思います! 星高野球部の結成秘話から各メンバーの知られざるエピソードまで!個人的には田中選手の入部に至るエピソードが心にじわりと来ました!本編を読んでいるときは、田中選手はそこまで魅力的に感じていなかったのですが、このエピソードで好きになりました! 熱血漫画家の「挑戦」挑戦者(チャレンジャー) 島本和彦ナベテツボクシングマンガの名作は数多ありますし、その中で敢えてこの作品を挙げるのは恐らく島本先生のファンだけだろうとも、思います。 ただ、この作品は本当に数少ない、島本作品の中における「ギャグ」のない漫画であり、貴重な作品としてファンの脳裏に深く刻まれている作品です。 この時期の島本先生の作風は、デビュー当時の少年漫画のテイストから変わっており、今見ると懐かしい、劇画調の絵柄でした。そしてその絵柄が、この作品の「熱さ」と非常にマッチしていたなあと今更ながらに思います(丁度自分が島本作品を読み始めた時期でもあり、懐かしさもあります)。 島本先生の作品には、数多の傑作が数多ありますが、笑いを排した作品は本当に少ないです(それは先生本人の照れであったりファンへのサービスなど要因は幾つか挙げられると思います)。 同時期の傑作、「バトル・フィールド」と併せ、是非読んでみて欲しい作品です。超絶美麗筆致で描かれる友情ストーリーあやしあやかしあけみちゃん あおたゆきこ名無し絵も素晴らしければ内容も素晴らしい。怖いけど一緒にいたい…尊いです。なつかしいまことちゃん 楳図かずお三井小さい頃によく読んでいたな… とくにあらすじらしいあらすじはなく、まことちゃんがありとあらゆる汚いことをするマンガ。鼻水が常に出ており、うんちなども頻繁に出てきます。 色んな意味でクセの強い読切鳩使いと秘密基地 木村れい名無しホームレスの親子と人を殺したい警察官、鳩とグータッチ…突っ込みどころといっていいのか、独特なクセと言っていいのか、これは一体…?と思っているうちに読み終わってしまった。ハッピーエンドではあった。代々受け継がれる盗みの極意 #読切応援 #推しを3行で推す15代目錠抜掠太郎の隔世 新井隆広名無し新井先生の新作、堅物おじいちゃんと今どき若者の師弟コンビモノでよかったです!スパイ道具みたいなのもたくさん出てきて楽しかった。クライマックスの技の決め方と、何より捕まってた一四代目のビジュアルが好きすぎる。タイトル通りのやつ彼女はマル秘防衛兵器E-007 富士太郎名無し※ネタバレを含むクチコミです。 もしかしたら『双亡亭』のネタ元になっている…のかも藤田和日郎短編集 夜の歌 藤田和日郎名無しふと手にとって読み返してたんですが「夜に散歩しないかね」を読んでいて思ったことでした。何かを塗り込めるっていうモチーフが実は引用されてるのかなとか。考えすぎかもしれないけど、どうだろうか。自分は・・・!!百目鬼のセカイ 錦彩夏あほえもんギャグの爆発力は今ひとつだったけどキャラ立ってて設定も面白いのになんか色々と惜しい作品。主人公の「自分は・・・!!」という(ほぼ唯一の)セリフが万能すぎて、これはすごい発明のような気もするけど、一点突破というかそれに頼りすぎてしまったのかもしれない。(自分は・・・!!)片割れを探し続けるおじさんの話片岡さんのもう片方 福地翼名無しポンコツちゃん検証中の作者の新作。ほのぼの日常系コメディなんだけど、主人公のおじさん・片岡は"対の片方だけ出る"という能力者。その能力があることで、紆余曲折な人生を歩んできて結果的にいま妻子と別居中。モノの片割れしか出てこないので(ハサミの片っぽとか)使い物にならないガラクタばかりが集まってくからストレスが凄そうw 能力きっかけで出会い友人関係となった少年の言葉で感動し涙を流すとある奇跡が起きて…という話。とてつもない孤独感に苛まれてる人が読んだらもっとグッと来るのかな?という感想。ちなみに近いうちに作者の新連載始まるみたいで楽しみですね。 ブルージャイアントの人(?)のバスケ読切スリースロー NUMBER8 牧彰久名無し原作のNUMBER8ってどっかで見たことある名前だな〜と思ったらBLUE GIANTにSUPREME以降「ストーリーディレクター」として協力してる元担当さんですよね。特にググってもこの作品についてなんの情報も出てきませんがおそらく同一人物のはず。 全国を賭けた決勝戦。 対戦相手は全国常連の名門校で、自分たちは平凡なバスケ部。 試合終了直前のファウルだからリバウンダーなしの1人きりでシュート。 3本中2本入れれば逆転。 観客席では大勢の観客が自分にスマホを向けている・・・。 ものすごくヒリヒリするシチュエーションでいったいどうなるんだよと手に汗握りながら読んでしまっただけに、オチ!! いや確かに試合の行方を描かないスタイルはよくあるけどさぁ・・・スラダンの山王戦の次とかアイシールドの世界線とか。 まあたしかに外しても入れても面白いオチにならなそうではあるけど残念すぎる。 BLUE GIANTの人って思って読むとやっぱこの人メチャクチャ回想多いな〜と笑ってしまった。 「作画・石塚真一」なら問題ないけどそのくらいの画力がないとシリアスにならないというか、説得力が足りなくてギャグっぽくなっちゃいそうだなと思った。絵うっま彼女の指は青い。 村越ゆずお名無し全体的にエモみがすごくてレベルの高い読み切りだった。ベランダ越しにお姉さん(愛煙家・酒飲み)と会話とか学校のプールに広がるみんなの布とか。 染めの工程を丁寧に教えていく過程が日常系〜って感じでよき。 あんまり面白いから村越ゆずおでググったら新コミ受賞しててそっちの話のほうが個人的にドンピシャで面白かった。真面目すぎてロボみたいな少年がゆるいロボ(女子)に救われてく青春デイズ…! #推しを3行で推すロボと生活 渥美駿天沢聖司ロボットと2人部屋で寮生活しなきゃいけないという設定がまず天才、夢みたい! 得意なことはなにもないと言うゆる〜いぐーたらロボ・亞位と、亞位におねだりされてなんだかんだ付き合っちゃう虚田くんの関係が、優しいお兄ちゃんと甘えっ子な妹みたいでキュンとしました。 2人で教室の机に寝っ転がるシーンがめっちゃエモかったです。 幼馴染に死を予言されてしまう話彼女の予言 佐伯一たか扉絵がすごくよくて本編読む前に過去作2つ読んでから読みました。 ◇ ◇ ◇ 2020年に第87回小学館新人コミック大賞〈少年部門〉佳作 「パラダイムシフト」 https://shincomi.shogakukan.co.jp/winner/87/ 少年サンデーS 2021年11/1号(2021年9月25日発売) 掲載 「兄貴が嫌い」 ◇ ◇ ◇ 作品を重ねるごとにストーリーが少年マンガらしくわかりやすく面白くなっていってるな〜という感想。 全部じわ〜〜っという感じの読後感で、「少年マンガの絵柄で少女マンガみたいに丁寧に感情の移り変わりを描いたマンガ」という印象です。 エンターテイメント的な面白さは控えめで、大人っぽい作品というか小説みたいな感じというか……「人間関係と心の機微をただただ描写するのがメインで、そこに少年マンガ的なエンターテイメントな要素が添えられている」という、少年マンガとしては珍しいタイプの気がします。 インパクトのあるショッキングな展開で惹きつける癖の強い少年マンガが増えてきている中で、この「じわ〜〜っ」という文学的な作風は差別化出来てて強みになるんじゃないでしょうか。 逆に言うと最近の人気マンガに多い巧妙な伏線とか意表を突く展開とかそういうのはないので、それを期待してよむと肩透かしかも。(このお話もマンガがちゃんとキーアイテムになってる感じがしないし……) とにかく、今後どんな作品を描かれるのか楽しみです。本土の真面目狛犬×沖縄のゆるいシーサー 連載してくれ〜! #読切応援狛犬こまこの沖縄研修 野村UFO天沢聖司めちゃくちゃ面白かった〜!沖縄感満載で絵もストーリーもすごくいい。狛犬が変身した姿かっこよかったし、シーサーが家族のことよく見てるのがわかるシーンでグッと来ました。 石敢當ってそんなシステムだったの!?というのも勉強になりました。 これは連載で読みたい!! https://twitter.com/UFOnomura/status/1460801153260654594?s=20人狼の青年と女性刑事のバディもの人狼陸 Q斎名無し※ネタバレを含むクチコミです。 「サンデー+」って感じのすごい読切人狼陸 Q斎たか演出とか見せ方にセンスが迸っててジャンプよりはジャンプ+って感じの、藤本タツキとか龍幸伸とかみたいな「癖とセンスが強くてかっこいい少年マンガ」でした。 他の方もクチコミで書かれているとおり主人公のキャラがよく掴めないんですが、それ以上に演出とか見せ方が本当にうまい!決めシーンの構図が全部かっこいい。 作品名は『人狼陸』と描いて読みは『ライカンシックス』。 「純真っ」と書いてルビは「かーわいっ」ですよ。 くせつよ…好きになってしまう……。 ハイセンスさは出しつつも、サンデーらしい健全な爽やかさみたいなものもあって「サンデー+」って感じがする良い読切でした。絵も内容もぜんぶ美しい #読切応援なつのうみ 小形朱嶺名無し明日ちゃんのセーラー服かと見間違いそうになるくらい絵が綺麗で、内容もピュアで美しくて心が洗われるようです。一生読んでいられる。ありがとうございました。次作を心から待ってます。愛情しかない読み切り!愛情を知らない化け物たち 花田 紺沢ろく名無し※ネタバレを含むクチコミです。 前作との温度差で風邪ひきそう天職 小松翔太名無し※ネタバレを含むクチコミです。本当に傑作しかない短編集高橋留美子傑作短編集 高橋留美子starstarstarstarstarかしこ子供の頃によく読んでた。すごく面白くて何度も読んだのに記憶が曖昧。『勝手なやつら』は高橋留美子先生のデビュー作らしいですが、そんなこと知らずに「昔の絵だ〜」とか思いながら読んでたな。今思えば『うる星やつら』の原点になった記念すべき作品ですよね。とくに好きだったのは2巻の表紙になってる『炎トリッパー』です。たしか女子高生が戦国時代にタイムスリップする話で、終わり方がちょっとしんみりしたような気がするけど、違ったかな…?これも今思えば『犬夜叉』の原点みたいな作品ですよね?!自分にとって読み返すべき作品ナンバーワンはこれだな。大人になった自分がどう思うか知りたいかも。<<12345>>
サンデーうぇぶりで何気なく読み始めたのですが、止まらず、先が気になりすぎて近所のマンガ喫茶に行って一気読みすることに! 怪我から一度諦めた夢への挑戦、弱小チームからの成長、邪魔してくる校長、尊敬できるライバル、信頼できるチームメイト、男女の複雑な多角関係、などなど盛り上がる要素がこれでもかと詰め込まれています! あだち先生特有の間というか全然説明してこない感じでもビンビン伝わってくる感じ! ものすごい読みやすさもあって、寝食を忘れて一気に読み終わりました… ラストの展開は、自分が思ってたの(期待していたの)とは違く、ほんのり甘酸っぱくもほろ苦い読後感が残りました。本当に読んで良かったと思いました。