完結したマンガの感想・レビュー16048件<<507508509510511>>夏の夜に読みたくなるマンガほしにねがいを 中川貴賀starstarstarstarstarひさぴよ双子の高校生、藤木輝と香夜は夏休みに入った日、祖父に呼び出され、隕石の落下地点に行くことになった。その目的は隕石を人に変えることだと祖父は言う…。 正直、あらすじだけでは何を言ってるのか訳がわからないと思うが、この物語は実際そういう話だ。 この世界では、「落ちてきた星(隕石)を人に変える」という世にも不思議な仕事があり、お祖父さんはその役目を担う一人だったのだ。 人に変えられた星たちは、見た目は人間と変わらないがスーパーマン(表立っては活動したりはしない) のような存在に近く、考え方のスケールは、ヒトとは全く異なる存在だ。 星を人に変えた者は、願いを一つだけ何でも叶えてくれるという約束があり、お祖父さんは、その役目を主人公たちに託す。しかし輝と香夜は願いを決めることがなかなかできない。 実は主人公一家は、過去にとてつもない理不尽な目にあっていて、「いま何を願うか」と星から問われ、それぞれが葛藤しながら田舎での日々を過ごす…。 この漫画の魅力のすべてを言葉で説明することは難しい。まぁ全体的に優しい人間しか登場しないので、ほのぼのSFな雰囲気なのだけど、双子の男女それぞれの目線で、過去の喪失であったり、やり場のない憎しみと向き合い成長する姿に一番心を動かされた。この1冊の中に、ちょっと詰め込みすぎかな?と思ったけど、最後はどうなるんだ!?というところで、駆け抜けるようなラストの終わり方が好き。 2019年一番待ち望んでた1冊夢中さ、きみに。 和山やまたかワヤマ先生のTwitterにて、商業単行本が発売決定がアナウンスされてからずっとワクワクしながら発売を楽しみにしていた作品。発売日に即読みましたが、**満足度が半端じゃない…!** https://twitter.com/wymaaa/status/1121737385413230592?s=20 **いやもう…期待通りの面白さが想像以上に最高で、もう読んで一片の悔い無し…はあ〜最高だった…最高🙏** 6編のうち前半4編は、林というちょっと変わった少年をめぐる群像劇で、そのうちの1編がTwitterで公開されています。 「変な女が変な男と出会う話 (1/6)」 https://twitter.com/wymaaa/status/1160203058262921216?s=20 **ね?最高でしょ??** そして後半の2編は、2年前に投稿されて話題となった「うしろの二階堂」と続編「おまけの二階堂」で、さらに描き下ろしエピソードがが2話収録されています。 https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=64908838 https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65931199 「創作BL」として公開された二階堂シリーズであるものの、先生自身もキャプションで**「1ミリもBLしていない」**とおっしゃっていて、**どうか先入観なく「変な少年2人の話」くらいの認識で読んでほしいです**…ほんと最高なので…。 ちなみにワヤマ先生は「佐々木倫子先生っぽい」と言われることが多いそうなので(※私自身は全くそう思いませんでしたが、言われてみれば確かに似ているかも)、佐々木先生ファンの方はぜひチェックしてみてください。 https://twitter.com/wymaaa/status/1160694386469924864?s=20この作者の頭の中を覗いてみたいパパと踊ろう 地下沢中也かしこ「子どもの頃に爆笑しながら読んでて思い出したら懐かしくなって最近大人買いした」という人から借りて読んでいるのだが、令和になって初めてこの漫画を読む身とすれば素直に爆笑できなかった。もちろん笑ってはいるんだけど!今の時代にこのネタは描けないだろうな…と冷めている自分がニクい。ただ、やはりこの作者は普通ではないと感じさせる気配がずっとある。例えば、ふっ子が空を飛ぼうとして木から激しく落下すると場面が変わり「今年の正月につくった雪だるま」が現れてふっ子を死後の世界に連れて行こうとする。天使とか死神ではなく溶けて消えてしまった雪だるまなのがすごい。エロ・グロ・ナンセンスなネタの中にふいピュアな部分があったりする、その何を考えているか分からなさがオリジナリティーだし、この作者の頭の中を覗いてみたいって思わせるのは才能だと思う。意地で全71巻読んだぞDreams 七三太朗 川三番地マンガトリツカレ男マガジン連載中は読んでて、マガジンSPECIALに移行後は読んでいなかった。 この前の最終回直前騒ぎで良い機会だと思って全巻読んだ。 神戸翼成戦から海聖戦あたりまで面白かったが、私徳舘戦/美ら海聖都あたりになると、魔球が多すぎてよくわかんなくってからの、あの最終回直前騒ぎ。 で最終回で「アメリカの兵隊と潜水艦の上で野球をやってカツオが空を飛ぶ」とかあって、なんというか疲れたな。それしか言えない。 いい夏のマンガぼくらのよあけ 今井哲也アファームドB※ネタバレを含むクチコミです。純粋なこどもの目線で描かれた町こども・おとな 福島鉄平にわか身の回りの大人の振る舞い、ちょっといじわるなお兄ちゃんとのやり取り、見栄っ張りな裕福な友人との交友関係。 些細な一事をこどもは素直に受け入れ、あるいは疑いながら大人になっていく。そうしたこども目線での小さな出来事を描いた良作。ぜひ読んでほしい的確に 狩猟の世界を描いている漫画山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記 岡本健太郎名無し小さい頃から、やることなすこと漫画に影響されて生きてきたと自負しておりますが、30歳にもなってもその性分が抜けていませんでした。この『山賊ダイアリー』を読んで、妙なテンションになってしまった私は、突発的に狩猟免許を取ろうと志し、現在、試験の結果待ちという状況です。 『山賊ダイアリー』のなにがそんなにも私の心を動かしたのか。それは、鳥・狩猟をし、それを捌いて調理し、おいしくいただくという、猟師の日常に対する、とてもシンプルな憧れです。『山賊ダイアリー』はダイアリーという通り、作者である岡本健太郎の猟師としての日常を描いています。仲間と獲物を探したり、罠を仕掛けたり、先輩猟師からおすそ分けしてもらってり…そんな出来事が淡々として描かれているのですが、狩猟とは縁遠い人間にはそのどれもが新鮮に映ります。 よくよく考えてみれば、狩猟という文化も間違いなく日本の文化の一部で、2~3代遡ればもっと身近なものだったのに、今はとても遠くのものにあるように感じます。実際、狩猟について色々調べてみましたが、やはり銃を持つということは大変に難しいということがわかりました。そりゃそうです。人口の大部分が熊害も鹿害も猪害も無関係な都市に住んでいる現在、市民生活を脅かすおそれのある銃を許可する必要があるのかということですから。 それでも、この『山賊ダイアリー』に描かれている「DIY【Do It Yourself】精神」には自分の日常を変えるきっかけになるのではないかと思います。 テーマは面白い!!シゴトオサメ-職業病事件帳- 磐秋ハルやむちゃある職業を極めてしまうとその技術を使って人を殺したくなる病気「シゴトグルイ」。その発症者にプロとして対処するのが表紙の「シゴトオサメ」である。…と。 全2巻で終わっちゃったけど、もっと練ったら大作になったと思うのでちょっと残念。「シゴトグルイ」になると肌が赤くなるっていう設定地味にこわいわ。 他人とは思えない主人公私がモテてどうすんだ ぢゅん子私もモテたいタイトルだけは知ってたのですが読んだことなかったので。 タイトル通り!私がモテてどうする! オタクで腐女子な主人公が超モテ期がきてしまうという話。 あのイケメンが好きこのイケメンが好き、だけど自分を好いてくれる期待は別にしてない、そこに突然のモテ期! 主人公がオタクなので思考に共感できるんですよね。 「推しの〜が〜で…」とか「デートに誘われたけどオタクイベントを優先させたい」とか。 そこがギャグ超に描かれてて面白い! さらっと読めます! 今3巻まで読めるので試し読みぜひ!Dio様の能力というか気になることについてジョジョの奇妙な冒険 第3部 カラー版 荒木飛呂彦やむちゃ※ネタバレを含むクチコミです。 ありそうで無い、ニッチさ〆のグルメ 土山しげるやむちゃ仕事は編集者。仕事の後のお酒が好きで、お酒の後の〆が好き。 なんとも世のサラリーマンに共感を呼びそうな豪快な主人公が、ただシメのごはんを食べるという漫画。 普段お酒を飲まない自分からすると、「シメ」っていうのは鍋やった後の雑炊くらいしか思いつかない。しかもごはん食べてお酒飲んで追い打ち的にまたごはん食べてるのはちょっと理解できない。 孤独のグルメに似てるけど、あんなにこだわった食じゃないし1話がすごく短いので通勤とか空いた時間に読むのがおすすめ。ガンガンらしい死神復讐サスペンス死神様に最期のお願いをRE 山口ミコト 古代甲ANAGUMA死刑判決を受けていた兄・静の「最期の願い」を聞くために現れたのは死神として蘇った妹・響。彼女の目的は自身を殺した静を地獄に落とすこと…。 この抜群のツカミでドキドキして読み進めてしまいます。 謎が謎を呼び、話の構造が逆転しつつキャラクターが深堀りされていく1話はなかなか読み応えがありました。 死神のお仕事をしながら(←この感じが最高にガンガン)事件の真相を解き明かしていくっていうのもグッド。(ついでみたいに静の髪色が変わるんですけどこれも最高だな!) 僕は巨大な陰謀フェチなのでどんな巨大な陰謀が明かされるのか楽しみです。 元々原作の方が一度描いたものをタイトルを変えて作画の方を迎えてリブートした作品とのことで、その試みも面白い。既存作品読むかすごい悩むな…。 展開変わったりするのか超気になりますが、ひとまずこの『RE』で読んでみようと思います!表紙コメントの通りの漫画RAINBOW 二舎六房の七人 安部譲二 柿崎正澄やむちゃ戦後の貧しく荒れた日本。生きる為やむなく悪事に手を染め、少年院で生活を共にすることになった7人の少年達。彼らに人権はない。自由はない。でも夢がある。待っている家族がいる。彼らはシャバに出ることを目標に助け合い、絆を深めていくが…。 高校生の時初めて読んで、こんな暗い漫画あるんだ…と衝撃を受けました。子供を守るべき大人の、看守や里親からの暴力や性的虐待・売春・私刑等…現代では考えられないことばかりだけど、これで普通だったんだよなぁと思うと産まれた時代に感謝しかなくなりますね。 美しい表紙はそれだけで買う理由になるウィッチクラフトワークス 水薙竜mampukuマイナー月刊誌らしい、緻密な描き込みと繊細なタッチ、独特の引き込まれる雰囲気、三拍子揃った雰囲気ファンタジー漫画です。とはいえ敵の「塔の魔女」たちも個性的キャラクター揃いで飽きさせない面白さがあります。 美麗な表紙に誘われて手に取った人でも、中身で裏切られたと感じることはないはずです青春漫画に迷走・逆走はつきモノか?走れ!!天馬 𠮷田聡名無し𠮷田聡先生の作品はどれも好きだが、 なんだか連載が進行するうちに漫画のテーマや 登場人物のキャラが変わっていく作品が 多いようにも思う。 湘南爆走族も当初の雰囲気と中盤以後では大分変わる。 荒くれKNIGHTも細かく何々編、と変わって行った。 いい意味で、登場人物達のキャラが変わっていく感じを受ける。 結果的?に、それらはいずれも面白い漫画になるのだが。 ただの脇役と思っていたキャラの、 その後の味の深まりがかなり強かったりするので。 𠮷田聡先生自身がキャラに愛着がわいていき思い入れが増し、 結果、キャラ変更を活かす形で より良い作品になっていくという印象がある。 言い方をかえて表現するなら、 連載開始時点で完成されたキャラを描く先生ではなく、 暖気運転とか熟成期間を置いて キャラ変更路線変更ありきで面白い漫画を作る先生なのかも。 「走れ!!天馬」は、主人公も脇キャラも、 読者の共感を得る前の段階でアクセルを吹かしまくって 飛ばしすぎてしまった感じがする。 ちょっと、読んでいてついていくのが辛い感じがあった。 勝手な想像だが、当初はハイスピードな展開にして、 後半に流れを変化させること自体は、 連載前からほぼ構想していたことかと思う。 だが、読者がついてこれなかったので、 途中でのキャラが肉厚になって行って 読者も引き込まれていくという段階に 時間をかけてジックリと移行する展開に 繋げられなかったという感じがする。 梃入れを急いでしまった感じというか。 第2巻の後半くらいから、各キャラも話の内容も いい感じに動き始めるのだが、 出来ればそのへんはもう少しジックリと話を 展開して欲しかった。 キャラの変化が自分には少し急に感じられた。 当初の展開に比べると逆走感というか、 あれ急にキャラ変わったな、どうしたの、 という感じに戸惑ってしまった。 ラスト2巻あたりは、天馬も斉藤主将も他のキャラも かなりいい感じになる。 自分としてはそういった天馬や斉藤主将の変化は 読んでいて凄く良いなと思ったし、 そう思えたことでこの作品は良い作品だと思った。 だが、当初の展開から逆走気味にキャラや話が 変換するギャップは、読者万人が 良かったと思う流れではないようにも感じる。 自分としては第4巻とかの斉藤主将とかは 𠮷田聡先生の漫画のキャラらしい、その中でもとくに 物凄く良くて応援したくなるキャラになるので、 読んでよかったと思った漫画だ。 わかり合えなさを小学生の目線で描くコスモス 光用千春nyaeとにかく思考する小学三年生の花ちゃんが主人公。 カレーに餃子を合わせてくる父親 両親に甘やかされる親戚の子供 自分の都合に合わせて親に離婚して欲しいと言う同級生 片親についての持論を展開してくる転校生 クラス替えで疎遠になった親友 両親が離婚したことによる身の回りの変化と、家族や親戚、同級生たちとの関係性。人間同士、わかり合えなくて当たり前なんだと小学生に教えてもらったような気持ちになりました。 全て、そこらじゅうにある恋の話の短編集恋煮込み愛つゆだく大盛り にくまん子nyaeこの強烈なカバーデザインと作家名。 さぞや内容も重かろう、くどかろうと思いきや… なんとも愛しき人間たちのありふれた恋物語ですよ。 1話目以外は、あるある!とか、これ私じゃん!!なんて思いながら時にはじ〜んとしたり、胸をギュギュッっと締め付けられたり、過去を振り返ってえーんと泣いたりするはずです。 特に「よよの渦」が傑作だと思いました。 1話目以外は、共感の嵐が起きて心のいいね!ボタンを連打です。 実際にツイッターでも「いつもはなつにおわる」がバズっているようです。 なので、1話目飛ばして2話目から読むのも良いかもしれませんね。 1話目を否定しているんじゃないですが、笑 1話目のような話が続く作品だったら、ここまで心を掴まれなかったと思います。 タケコさんの恋人タケコさんの恋人 望月玲子starstarstarstarstar干し芋タケコさんの『仕事』『夜遊び』『しーちゃんとの時間』の切り替えが 素敵! 寡黙で自分の世界観を大切にしているしーちゃんは、とても魅力的だけど、恋人にするとずっと落ち着かない気持ちになって、自分を失いそうになる予感。 でも、タケコさんが唯一、素直に可愛い女性になれる相手なので、貴重かも?四つ葉のマック四つ葉のマック 望月三起也さいろく『W7(ワイルド7)』 の望月三起也先生の作品。 望月先生の作品は全て読んでいますが、この 『四つ葉のマック』 は望月先生らしさをかき集めた、これまでの集大成のように思えます。 舞台設定から飛びぬけた発想を見せつける望月ワールド。極限状態の人間の心理、マニアが喜ぶような銃火器の数々、そして愛すべき登場人物達。 主人公のマックは当然ながら、本当に魅力のあるキャラクター揃いのこの作品。 その他の作品とは違い、途中で消えてしまうキャラはとても少ないと思います。その分、読み手次第で主人公ですら代わるかも? ワイルド7の飛場ちゃんのように、女の子ですら惚れこむような""悪""なキャラクターたちが繰り広げるバトル・ロワイヤル。 ただ同じ牢に入れられただけのルームメイト(?)から、命を預けられる親友へと成長していく。彼らの命がけの友情は必見です。 望月先生の作品を読んだことのある方はもちろん、まだ読んだことのない方にもオススメします。 空手小公子 小日向海流空手小公子 小日向海流 馬場康誌さいろく小日向海流 格闘技はお好きですか?なんか聞いたことあるキャッチですが…格闘技というと空手、柔道、ムエタイ、コマンド・サンボ、柔術、レスリング、テコンドー、マーシャル・アーツ、ボクシングと様々なジャンルや流派がありまよね。主役である小日向海流はもちろん空手ベースです。しかしこの作品には実に多種多様な、一人一人がしっかり印象付くような名脇役たちが出てきます。中でも実在の人物をモチーフとしたキャラたちが生き生きと描かれているところに着目して欲しいですね。私はプロレス好きでして、先日武道館にて故・三沢光晴氏の追悼興行に行って参りました。と、ここで三沢さんの話を書いてたのでは文字数が足りないので省きます…が、その三沢さんそっくりのキャラも出てきます。34巻なんかでは某インディ団体のエースにそっくりなプロレスラー・田伏隼との試合が描かれていますが、この田伏のキャラクターが実にイイ!他にも魔●斗氏やレ・バ●ナなど、素晴らしいキャラたちがオリジナルキャラたちとうま~く絡んでます。無論、面白い漫画を構成するに必要な要素は全て揃ってますので、安心してお読み頂ける作品ではないかと。あ、女の子もカワイイですよ!同棲時代同棲時代 上村一夫さいろく「愛はいつもいくつかの過ちに満たされている。もし愛が美しいものなら、それは男と女が犯すこの過ちの美しさにほかならぬであろう。そして愛がいつも涙で終るものなら、それは愛がもともと涙の棲家だからだ。」 冒頭から哲学的な文章で始まるこの作品。読んでいくうちに不思議と引き込まれる上村ワールド。 私はこの作品で初めて上村一夫作品を読みましたが、一つ読むだけでどっぷりハマること間違いなし。この絵と話のバランス、この人の漫画は別格です。 自分を確立させるために必死に主張する次郎と今日子の愛の物語。 同棲するということと、男と女の境界。草食系男子にはないであろう古い形の男性像ではありますが、親近感が持てます。 上村一夫の世界への第一歩としてもオススメです。とにかく2話まで読んで...!!わたし(仮) 奥津武たか自殺すると決めた男など笑撃の読切を送り出してきた奥津武先生の連載作品。 「自分の顔も名前も思い出せない主人公は、目覚めた部屋の風呂場で首の落ちた女の死体を見つける。するとそこへ1人の女が訪ねてきて、主人公の名前を教え、自分は彼女だと名乗り、2人は脅迫メールに従い死体を処理することに…」というあらすじ。 【第1話】 https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156666181760 美麗な絵で描かれるシリアスで緊迫した、王道サスペンスな1話を読んで、「奥津先生、もうギャグは描かないのかな…」と寂しく思っていたら、**第2話からいつもの調子**が戻ってきて安心しました。 **人の内心・取り留めのない思考で笑わせてくる**のが奥津先生のマンガの魅力で、それがサスペンスでも存分に発揮されていて、**怖いのに笑ってしまう**新しいタイプのサイコホラー。 どんな結末を迎えるのか…今後の展開が楽しみです。 永久に読んでいられる作品心のクウェート 香山哲なかやま主人公であり作者の香山哲さんが「心のクウェート」を探し旅をする そんな作品です。 1ページ1ページに味があり、見どころがある 特に「ドイツの犬はかしこい」部分のはなしが好きです。 メッセージ性が強いわけではないが、心に訴えてくる 定期的に心のクウェート分が補給したくなって読み返す まだ買えるか不明ですが、紙版は読みすぎてボロボロに・・・美しくまとまった全3巻ロジカとラッカセイ 紀ノ目名無し全3巻 読後感は最高です。 各話、若干の含みを持った終わり方ですが、話と話の間のイラストで心を救われ 最終的に、コレ以上の締め方は無いんじゃないか?というぐらい完璧に綺麗にまとまっています。 読む人を選ぶ本が増える中、コレはどんな人にもオススメ出来る作品だと思います。<<507508509510511>>
双子の高校生、藤木輝と香夜は夏休みに入った日、祖父に呼び出され、隕石の落下地点に行くことになった。その目的は隕石を人に変えることだと祖父は言う…。 正直、あらすじだけでは何を言ってるのか訳がわからないと思うが、この物語は実際そういう話だ。 この世界では、「落ちてきた星(隕石)を人に変える」という世にも不思議な仕事があり、お祖父さんはその役目を担う一人だったのだ。 人に変えられた星たちは、見た目は人間と変わらないがスーパーマン(表立っては活動したりはしない) のような存在に近く、考え方のスケールは、ヒトとは全く異なる存在だ。 星を人に変えた者は、願いを一つだけ何でも叶えてくれるという約束があり、お祖父さんは、その役目を主人公たちに託す。しかし輝と香夜は願いを決めることがなかなかできない。 実は主人公一家は、過去にとてつもない理不尽な目にあっていて、「いま何を願うか」と星から問われ、それぞれが葛藤しながら田舎での日々を過ごす…。 この漫画の魅力のすべてを言葉で説明することは難しい。まぁ全体的に優しい人間しか登場しないので、ほのぼのSFな雰囲気なのだけど、双子の男女それぞれの目線で、過去の喪失であったり、やり場のない憎しみと向き合い成長する姿に一番心を動かされた。この1冊の中に、ちょっと詰め込みすぎかな?と思ったけど、最後はどうなるんだ!?というところで、駆け抜けるようなラストの終わり方が好き。