完結したマンガの感想・レビュー16048件<<501502503504505>>『先〆』が好きな人が集まるスレ先生、〆切ですよ!! 浜岡賢次森マリモ先生推し※ネタバレを含むクチコミです。岡崎京子のハッピーな作品もオススメ岡崎京子未刊作品集 森 岡崎京子名無し巻末の解説でも表題作の『森』ばかり取り上げられてたけど、他の読切も面白いよ。岡崎京子のハッピーな作品もいいよね。17歳の誕生日を迎えた女の子が幼なじみで片思いの男の子に無理やり迫ろうとする『やさしくしてね』がコミカルで好き。男の子の「オレの少年心 ふみにじりやがってー!!」が名言だなと思った。けどなんかこのフレーズを前にも読んだことがある気がした…。 岡崎京子は文章もよく書いていてエッセイ集『オカザキ・ジャーナル』を愛読してるんだけど素の彼女もとっても面白い。おちゃらけたり真面目になったり悲しくなったり作品そのままの人だなぁという印象。1991年4月のエッセイ『ナニが「少年の心」だッ!!』で、とある雑誌で若い男の子が「いくつになっても男は少年の心を持っていたほうがいいと思います」と発言しているのを読んで「本当の少年は自分が少年であることにうしろめたさとごうまんさと恥ずかしさを持っているはずだから」と憤慨したと書いていた。 このエッセイの4年後に『やさしくしてね』を描いてるんだよね。本人は忘れてるかもしれないけど。でもこの岡崎京子の言葉を踏まえると「オレの少年心 ふみにじりやがってー!!」の感じ方も変わってくる。男の子にも女の子にも『やさしくしてね』のダブルミーニングなのかもな。絵が好き!!ビター・シガー 熊猫ましゅまろ色使いと絵柄に惹かれて読んでみた作品。内容も2人の関係がゆっくり進んでく感じで読みやすかったです! 高槻がとにかく美人で可愛いので、綺麗なお兄さんが好きな人におすすめです。1巻出たので読んでみたアイネクライネナハトムジーク いくえみ綾 伊坂幸太郎名無し前情報ほとんどなしで読んでみたところ、この漫画やけに斉藤和義出してくるな…と思ってたら、映画化ありきの作品だったんですね!笑 短編集なのかと思って読み進めるうち、登場人物が少しずつ繋がってることがわかるオムニバス形式?の漫画です。 結婚とか夫婦にまつわる話が多いです。 電話でしか繋がってなかった人が実は…という話がとくに面白かったです。 なんてことない、見過ごすような出来事を、自分で意味のある出会いに持っていくというか、将来「あの時出会ってよかった」と思えればそれは劇的な出会いなんだというようなセリフが印象的でした。 悪い意味でなく、この感じ映画でやりそ〜と思いました。 上手く出来るから好きになるのか、好きになったから上手くなりたいのか柔のミケランジェロ カクイシシュンスケ名無し三毛蘭丈、高校一年生。 アクション・スターのスタローンが大好きだが 自身はスポーツ暦ゼロ。体力ゼロ。 コマ撮り動画の作成が趣味。 父親が絵画教室の講師なので小さいころから 人物画、彫刻画のデッサンだけはやりこんでいた。 なので「人の重心の位置は見れば解る」ようになった。 その素質を見抜いた強引な先輩に ほぼ無理矢理に柔道部に勧誘される。 体力に自信ゼロ、柔道への興味もゼロの蘭丈だったが、 出足払いを決めて相手の重心が崩れたとき、 その感触が忘れられなくなる。 「ボクもスライみたいになれる?」 なれるわけがない、が なれたらいいな、になり なれるかも、が なるんだ、になる。 頑張れ蘭丈、めざせスタローン! ボクシングじゃなくて柔道だけれど。 新谷かおる作品の中でも異彩を放つマンガぶっとび!!CPU 新谷かおるマンガトリツカレ男俺の大好きな新谷かおるの新作だと思って読んだら全く想像していなかった内容だった... 確か「砂の薔薇」と同時期ぐらいにやっていたんだよな 面白いかどうかと聞かれたら、「俺は新谷かおるの漫画は全部好きだよ・・・」としか言わんよ流行りの最先端に乗ってる感じ氷川凛子のぐだりんこ酒 七竈アンノ名無し「女性が楽しく飲み食いしてる姿を楽しむ」系のマンガ。 「キリッとした女性の素に戻ってる姿を楽しむ」マンガも最近多い(干物妹!うまるちゃんとか、かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~とか)ので、まさにハイブリッドという感じ。 あと作者が裸者と裸者 孤児部隊の世界永久戦争のコミカライズの人と知りギャップに驚いた 今後どうやってひとりで飲めるもん!と差別化を図っていくのか楽しみ 読者の倫理観に答えのない問いを投げかける物語黒白を弁ぜず 窪谷純一sogor25「黒白(こくびゃく)を弁ぜず」 意味: 物事の正邪・善悪・是非の区別ができない。 ― デジタル大辞泉(小学館)より引用 犯罪心理学を学びながら自らも7人もの人間を殺害した連続殺人犯・黒枝生。彼を捜査に参加させる上でもしもの時に"彼を撃つことができる"という理由で彼の護衛を任された捜査一課の刑事・白葉大地。かつてなく歪な組み合わせの2人によるバディサスペンス。 絶対に理解り合わない2人が対峙するのは数々の猟奇的な連続殺人、そして決して混じり合わないはずの善悪の価値観。 それを根底からを揺るがすことで読者の倫理観の奥底に訴えかけてくる、答えのないメッセージが強い作品。 また、ストーリーもさることながら、マンガとしての画面作りの"白さ"も強烈に印象に残る。会話劇が中心のために絵の情報量を少なくしようという意図なのか、背景を極端に省略したコマを多用していることも理由の1つなのだが、それよりも黒枝と白葉、2人のコントラストとしての白さが目につく。 名前およびキャラの背景に反するように、黒枝は白髪の青年として描かれ、服装は勿論、影の描写すらも黒塗りを最小限に留めている。それに対して白葉は黒髪かつ服装もスーツなので黒なのだが、まるで照明に照らされているかのように髪や服装の大部分が白く塗られる形で描かれることが多い。言い方を変えれば黒の部分が白色に"侵食"されているようにも見えるのだが、果たしてこの表現には何か意図があるのだろうか…。 1巻まで読了後ハッピーマニアが話題なので読んでみたハッピー・マニア 安野モヨコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。その女、ジルバその女、ジルバ 有間しのぶstarstarstarstarstar干し芋『死者が残した形あるものは暴かれるの。』 『でないと、死者の心残りを代りに遂げてやれないでしょう。』 チーママの言葉、刺さります。 何となく、触れちゃいけないもののような気がしてたから・・・。 山賊ダイアリーの著者が原作を担当してるソウナンですか? 岡本健太郎 さがら梨々さいろくYouTubeでディスカバリーチャンネルのエドが裸一貫からスタートするガチサバイバルシリーズ大好きなので(超面白いのでオススメ)割と知ってるネタが出て来て感心する。 そして女子は可愛いしサバイバルは露出度が高くなる。わかるね? こういうサバイバル系のマンガは何かあった時に知識としてあるのとないのでは雲泥の差になると思うのだけど、サバイバル系もさいとうたかを先生のバイブルもあるし何から手を付けていいのか悩むと思う。 これは読みやすい(軽い)という意味では秀でているので私としてはオススメ。すごい真面目な内容マンガ 「獄中面会物語」 塚原洋一 片岡健マンガトリツカレ男有名殺人事件の殺人犯との面会の記録を漫画化した内容。ちょっと実話ナックルっぽいかなと思ってたら全く違った。マスコミの報道で見る殺人犯という扱いでなく実際に面会した人間しかわからない実像や事件の内容が書いてありおもしろかった。 全く使う機会はないと思うが巻末特集の「殺人犯たちと面会する方法」はこれでしか知ることができないなコマのひとつが尊く、綺麗見上げると君は 小堀真名無し身長差を取り扱った作品はたくさんあるけど、これは特別に好き。身長が違うからこそ視点が合わないふたりが出会ったのはただの恋じゃなくて、奇跡。それを丁寧に描いている。コマ割り、トーン、背景。どれもが印象的なシーンを鮮やかに彩っている。いい作品。 俺好きのデスノートパロ【まとめ】俺を好きなのはお前だけかよ 伊島ユウ 駱駝 ブリキ名無しのキラ俺を好きなのはお前だけかよに出てきたデスノートパロディまとめ。メチャクチャ登場してたイメージだけど意外と少なかった。 まずは明確にわかるものから。 【1巻1話】計画通りとにかく泣ける、70歳はじめての子育てと終活。セブンティドリームズ タイム涼介名無しセブンティウイザンを最後まで読んでなかった者ですが(すみません)、続編が連載されていて驚きました。3人共元気そうで本当に良かった。 もう愛が、愛が溢れてしょうがないですねこの漫画は。溢れる涙もキラキラ輝いてるしで、眩しいったら。 未来ちゃんを授かってからこの夫婦は明らかに絆も深まって、活力がみなぎってる。 ただ、こんどはお父さんに癌が…今度こそ最後まで見届けたい。 日向の成長に感動ハイキュー!! 古舘春一たら最後まで粘りづよく戦い続ける姿に心を打たれます!! 年の差コンビが織り成す物語It’s MY LIFE 成田芋虫名無しギャグとシリアスのバランスが絶妙。絵もすごく綺麗。DIYやヘヴィメタルに愛が溢れるファンタジー。面白いしすごく好きだけど炎炎ノ消防隊 大久保篤さいろくアニメもかなりカッコいい感じでジャンプっぽさの感じられるノリなのにしっかりマガジン。 そんなエンエンノショウボウタイ、読み続けていくとキャラもそれぞれ立ってきた気がするし、ジャンプ好きなんだろうなーって感じで(褒めれてない気がするけど褒めたいんです。。。 でも最初から凄く強く感じてたのだけど、なんかテンポ?というか漫才で言う「間」のようなもの?が独特。 独特と言えばいいけど、変? うまく言えないや。でも面白いんだよーーー竜馬の幼少期から始まる、熱き時代お~い!竜馬 小山ゆう 武田鉄矢マウナケア日本人の男子なら死ぬまでに一度は憧れるという”幕末”。かく言う私もつい先日、会津若松にあるという近藤勇の墓を見にいったりと、ちょっとした幕末オタク。そんなことはどうでもいいのですが、その時代の英雄にして日本史上最大のヒーローが坂本竜馬である、ということはほぼ異論がないでしょう。そこで表題作。竜馬について描かれた漫画はいくつかありますが、この作品で特筆したいのは幼少期の描写に枚数を割いていること。”龍の如く”活躍した維新前夜のイメージは沸くものの、なぜそういう行動に出たのかということは、少年時代を掘り下げないと見えてこないこと。土佐での上士・郷士といった身分制度や同世代の仲間など。これらが頭に入っていると、幕末の様々な関係がクリアに見えてくるというものです。さらに言えば、この時期の竜馬の行動なんて文献に残ってないはずなので、それを描ききってしまった、ということがスゴイ。眉唾だったり、かったるかったりする所もありますが、そこを読み終えると、熱い時代の新しい面が見えてくるのではと思います。 優しさの化身シガレット&チェリー 河上大志郎さいろく先輩みたいな先輩ほしかった…バカしかいなかったなぁうちの先輩達…いい人ばかりではあった。 もしかしてバカっていい人なのでは…この主人公を見て思った。 あとこれファンタジーなので見る人は特に注目した方がいいですよ!ガウチョ侍に!名もなき人々が奏でる美しき水辺の組曲『どぶがわ』どぶがわ 池辺葵原正人どぶがわ。この言葉から想像されるのはどんな物語だろう? 例えば、昭和を感じさせるさびれた町と因業な人間のさが。丸尾末広に「童貞厠之介」(『薔薇色ノ怪物』所収)という怪作があるが、極端な話、“どぶ”という言葉はあんな作品にこそふさわしい気もする(念のために言っておくがホメ言葉である)。 だからこそ、池辺葵の『どぶがわ』を手に取り、ページをめくった者は肩すかしをくらう。 **Our life is connected.** 冒頭に登場するのは、ある洋館に暮らす4姉妹。表紙にも描かれた人物たちである。女中のロゼッタを除き、身の回りには誰もいないらしい。かといって生活に困っている様子もなく、彼女たちは、毎日のように送られてくる招待状を、あーでもないこーでもないと吟味しながら、ロゼッタが作ってくれるおいしい料理に舌鼓をうつ日々を送る――。 ところが、実はこれ、ある老婆が見ている夢なのだ。2人組の少年たちに起こされた彼女が現実に生きる場所は、タイトル通り、どぶがわが流れる町。その臭気は近隣でも語り草になっている。少年の1人が言う。「こんなくさい川/ゴミバコとかわんねー」。その川辺のぼろアパートで、身寄りもなくひとり暮らしをしている彼女は、どぶがわの対岸にちょこんと置かれたベンチで、洗濯物を干しながら居眠りすることを日課としていた。 現実生活がいかに寂しく貧しいものであったとしても、夢の中でなら王侯貴族のように豊かに大らかに生きることができる。老婆は決して多くはないだろう知識や経験を総動員して、夢を美々しく飾る。だから、古い西洋を思わせる豪奢なロケーション(ヴィクトリア朝風?)で主人公がアボカドにかけるのは“わさびじょうゆ”で構わないし、いかにも定食屋にありそうなしょうゆさしが出てくるのもうなずけるのだ。老婆はこんなふうに夢見ることを生きがいに余生を送っていた。 どうやらその町では、富裕層は丘の上、低所得層は川辺というふうに住み分けがなされているらしい。やがて物語は、老婆の暮らしと彼女の見る夢を主旋律に、町に住む人々の人間模様を映し出していく。川辺に住んでいると思しい2人の少年、丘の上に住むある家族、もともと丘の上に住んでいたが、両親の離婚がきっかけで、母親と一緒に川辺に移り住む高校生、彼の隣人でレンズ工場に勤める青年。いつしか小学生たちは中学生になる。月日が経過するとともに、登場人物たちが直接間接につながっていく。池辺葵らしく表紙や目次ページに慎ましやかにある英文が記されている。Our life is connected. **水辺の組曲** 人々はどこか鬱屈した気持ちを抱えながら日々を過ごしている。だが、老婆を軸にゆるやかにつながっていくことで、わだかまりがとけていく。圧巻は第4話。「ダンス」と題されたこのエピソード後半の畳みかけるようなサイレントのコマの連続。登場人物たちは言葉を交わさずとも共感し合し、このシークエンスにセリフがないことによって、私たちもまた、その場に居合わせるような気持で彼らの体験を共有できるという至福。このエピソードはきっと作者にとっても思い入れの強いものであるに違いない。この本のジャケットを外した表紙には4姉妹とロゼッタが、裏表紙にはその他の登場人物たちが、それぞれ踊る姿が真上から描かれている。 この場面のBGMはヘンデルの名曲『水上の音楽』。管弦楽組曲と言うそうだが、冒頭に序曲が置かれ、複数の舞曲がそれに続く構成である。なるほど、ならば、全6話のエピソードとエピローグからなる『どぶがわ』も、水辺の組曲と呼んでみてもいいのかもしれない。そういえば、不思議なことに、『どぶがわ』の登場人物は、老婆の夢に登場する女中のロゼッタ以外、名前が与えられていない。老婆も、少年たちも、夢の中に登場する老婆以外の3姉妹も。逆になぜロゼッタには名前が与えられているのだろう? 彼女は夢の中に登場する老婆自身によく似ている気がするのだけど。これはそんな名もなき人々が奏でる、現実と夢がたゆたう水辺の音楽。 **やさしきどぶがわ** 池辺葵が描くどぶがわはいわゆるどぶがわではない。老婆の半生が夢というフィルターを介して甘美に加工されているように、池辺葵の筆から描き出されたどぶがわは、どれだけごみだらけであっても、愛らしく懐かしい。ちなみに、エピローグの最後に記された言葉から、作者が想定している『どぶがわ』の英訳がThe Dark Riverであることがわかる。Ditchなどではないのだ。 雑誌『ハツキス』創刊記念として、コミックナタリーが池辺葵に敢行したインタビューの中で、池辺は次のような発言をしている。「でも最近は、作り上げたマンガの世界くらい、もっと幸福感に満たされていてほしいって思ったりします」。これは『どぶがわ』について語った言葉ではないが、池辺作品はどれもこのやさしさに貫かれている。『サウダーデ』でも『繕い断つ人』でも、登場人物たちは、『どぶがわ』の登場人物たちがそうであるように、どちらかと言えばぶっきらぼうで、決して感傷に浸ることはないが、常に誇りを持って生き、限りなくやさしい。そんな彼女が描く一編の寓話のようなこの物語がどんな風景を見せてくれるのか、続きはぜひご自身でお読みいただきたい。 **『バベットの晩餐会』のほうへ** 物語の冒頭、寝しなに老婆がぼろアパートで読んでいた本は『バベットの晩さん会』(ママ)だった。夢の中のロゼッタの料理に誘われるようにして、イサク・ディーネセン『バベットの晩餐会』を読み返してみる。終盤、ある登場人物がこんなセリフを語っている。「われわれ人間は先が見えないものです。この宇宙には神の恵みがあることを、われわれはよく知っております。しかし、先を見ることのできない人間は、神の恵みを限りあるものと思うのであります。だからこそ、われわれは怖れおののくのであります――(……)しかし、われわれの目が覚まされるときはかならずやってくるのです。そして、神の恵みは果てしないことを悟るのです。(……)われわれにはわれわれが選んだものが授けられております。しかしまたそれと同時に、われわれが選ぼうとしなかったものも、われわれには与えられているのです。そう、われわれが拒否してきたものまでがわれわれにはあり余るほどに与えられているのです」。しかり、私たちの人生には、「われわれが選ぼうとしなかったもの」、「われわれが拒否してきたもの」があふれている。おそらくは老婆の人生もそうだったに違いない。彼女はどんな風に自分の人生と折り合いをつけたのだろうと、ふと思う。それにしても、『どぶがわ』を通じて『バベットの晩餐会』を読むというのは(あるいは、第5話に登場するあの歌を聴くというのは)、なんとステキな体験であることだろう。 関連リンク: 出版社書籍情報ページ https://www.akitashoten.co.jp/comics/4253155502 第18回メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞(2014年) http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2014/manga/works/18m_Dobugawa/ ハツキス創刊記念!池辺葵「繕い裁つ人」インタビュー http://natalie.mu/comic/pp/hatsukissかわいいカワウソの逆作画崩壊おそとにでようよ雨やんだら 夏花ナオトたか「酒を飲むとカワウソと話せるようになる」という、ナチュラルにキマってる設定に笑った。 これを機に「カワウソ」でググったら、予測変換に「獺」と出てビックリ!(ちゃんと店長の飲んでる酒が「だっさい酒」なのもそういうことか!) ぬいぐるみみたいにキュートなカワウソより、逆作画崩壊してるおっさんみたいなカワウソの方が好き 危機一髪の寸止め具合にハラハラももえのひっぷ コージィ城倉マウナケアタイトルからしてミスリード、ってことなんでしょうか? またこの表紙絵の意味深なこと。何やら低俗な想像をしてしまいますが、実はこの作品、錬りに練られたまっとうなサスペンスなんですね。発端はダム建設中止を掲げた町長候補の事故死。その隠ぺい工作の裏に隠された謎、そして遺された未亡人・桃肢にまとわりつく不穏な視線、やがて明らかになる田舎町の実態、というのがドラマの核になります。海外ドラマの「ツインピークス」や「LOST」を思い浮かべてくれればわかりやすいのではないでしょうか。クマも出てきますしね。じゃあこれらのドラマのように、けっこう頭を悩ますか?というとそんなことはなし。絵柄はまるっこく、キャラの動きがよくわかり読みやすい。そうだったのかという満足感と、続きが気になるという飢餓感のバランスも絶妙。さらに桃肢の危機一髪の寸止め具合がハンパじゃなく…。とにかく一読してみてください。ハラハラドキドキ、桃肢の貞操…ではなくて、ドラマの行方が気になって仕方がなくなるはずです。ゴルゴ13との違いオペレーションG.G. さいとう・たかをマウナケア海外で日本人が武装グループ絡みの事件に巻き込まれても、今の日本では武力行使や特殊工作ということはできないそうですね。特殊部隊のようなものはあるらしいですが、これの活動は国内犯罪限定だそうで。じゃあ、国ではなくて民間の部隊で影の組織なら…、というのが本作。リーダー・五条厳の頭文字から名付けられた五人のチーム、オペレーションG.G.。日本人のみで構成された彼ら特殊部隊が海外で拉致された人物を救出するストーリーです。この作品、一話あたりのページ数は約80ページと、かなりのボリューム。かつ、事件のディティールをきちんと説明しているため、セリフも多く、一見”濃い”印象を受けます。ただしよく似た構成の『ゴルゴ13』とは違って、アクションを重視しているために、キャラが動き始めると展開はスピーディ。日本人が主役ということで、そのメンタリティも盛り込まれていて、疑似現実とはいえメリハリの効いた活劇になっています。実在したら…なんてのは野暮。テロの現実を知識として身に付けつつ、スパイ映画ふうに彼らの活躍を楽しむのがいいと思います。<<501502503504505>>
※ネタバレを含むクチコミです。