完結したマンガの感想・レビュー16060件<<451452453454455>>「野生のプロ」が出来るまで。ハックス! 今井哲也あうしぃ@カワイイマンガニコニコ動画のタグで「野生のプロ」って、ありますよね?無名だけれど、凄い技術力の動画に付されるタグ。 この『ハックス!』は、そんな「野生のプロ」が誕生する瞬間を描いた物語です。 ★ ★ ★ ★ ★ 高校に入学した阿佐実みよしは、新歓で見たアニメに感動と既視感を覚え、アニメーション研究部へ。 新歓アニメフィルムの保護を訴える美少年・児島に教わった既視感の正体は、「前半だけ伝説」の商業アニメ。第一話を観て興奮したみよしは翌日、衝動に任せてパラパラ漫画を描いてきて、それを映像技術に詳しい児島が動画にし、ニ⚪︎動(にまるどう、と読んでね)にアップ。すると…… ……すごい!観られてる! この感動を足がかりに、みよしは動画を、もの凄い勢いで描き始めます。 面白いのは、みよしの才能がアニメーションの面白さと「手の速さ」であること。ひと月で6本のパラパラ漫画を描きつつ、出来た作品からフィードバックを得て質を上げていく様は、最高のOJT。 彼女、結構「現場」向きかも知れません。 文化祭で上映するアニメ制作に突き進むみよしと児島。しかし、やる気はあったが煮え切らない部長、部外者だけれど部長と遊び、邪魔な先輩、逆恨みで難癖をつけてくる人……マイペースなくせに意外と他人のことを考えてしまうみよしは、モヤモヤしてしまいます。 果たして文化祭アニメは完成するのか?そして例の新歓アニメの製作者の謎は……? ★ ★ ★ ★ ★ 部室に残っていた本格的な機材や、かつての製作の遺跡、フィルムに埃が映り込む感じなど、生々しい感触があるこの作品は、同時期のアニメ製作漫画『空色動画』を「スーパー系」とすれば、「リアル系」と分類できるでしょうか。(スパロボ的分類) ニコニコ動画の当時のネタっぽい物が出てくるのも面白く、細かな見所の多い作品になっています。 アニメ製作の面白さを描きつつ、何かに打ち込む人と何もせず腐る人のコントラストが複雑な感慨を与えてくれる、骨のあるドラマ。古びない普遍性のある作品です!#1巻応援 デヴィ夫人の人生論。漫画版 選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の華麗で激動なる人生 花糸 デヴィ・スカルノPom 恋に仕事に努力を欠かさなかったデヴィ夫人の自伝”選ばれる女になりなさい”の漫画ver。 本は読んだことないけれど、漫画の内容だけで十分伝わってくるデヴィ夫人のこれまでの人生。 本当に綺麗な人だけれど、その綺麗さ(強さ)は中から滲み出ているものだなと感じた。 一番大変な努力とチャレンジを、今でも続けるデヴィ夫人は芯の通った素敵な女性だなと思った。すごく刺さる!!私と私 佐原ミズ名無し短編とは思えないぎっしりと思いが詰まった作品。 想像しない世界の連続で、びくっとする。 知らない世界の扉を開けた感覚。 更にその後を少し・・・。 で、『箱庭の虜』は、救われた!不思議ペン画の微エッチ純情百合SF #1巻応援不思議なゆうなぎ 大庭直仁あうしぃ@カワイイマンガ要素が多い! ……とにかく独特な点が多くて、斬新な表現を見ているはずなのに、最終的に「可愛いし、ホロっとくる!」と誰もがほっこり納得してしまう……これいいですね! ●大好き同士の女の子、ユウとナギは、ナギの体質のせいで(とユウは思っている)お互いの身に不思議なことが!どんな困難も友情力で解決する、ほんわか百合が堪能できます。 真っ直ぐに互いを求める百合尊い! ●問題が起こるたび、二人は裸が見えてしまったりするのですが、いやらしくならず、互いの秘密を共有する表現になっています。 でもちょっぴりエッチに扱われるお尻もあります。 ●均一なペン画で、幾何学的な背景やメカ的なSF表現がされる一方、背景の木や雲などは屏風絵から発想を援用したような感じか。ユウとナギの髪が版画的な表現でアクセントになっており、几帳面なタッチながら、絵のアイデアが豊かで楽しい! ●不思議事件に巻き込まれるうち、次第に行動範囲が広がり、不思議な街の秘密が二人の目の前に。これ、続刊がめっちゃ楽しみなやつだ! 石黒正数先生やつばな先生が好きな方は、たぶん好きかなぁ。 不思議世界に翻弄される二人と、少しずつ縮まる様でいて実は両想いでしょ?な二人の距離を、目から星をキラキラさせて楽しみましょう! 1巻は2月7日発売。 出たばっかりだよ!読もう! (すみません、当初 #1巻応援 のタグを入れる場所を間違えていたのですが、改めてタイトルに入れました。実は2巻で終了、しかも2巻は電子書籍のみというアナウンスがありました。非常に残念ですが、せめて2巻が売れて大庭直仁先生の応援になればと思います。本当に面白いのでみんな読んで!) キメツおもしろい鬼滅の刃 吾峠呼世晴川又海人最初は興味本位で読んでみましたが 爆ハマりしました 15巻からは自ら買ってますじんわり伝わるねぇ、ママ 池辺葵名無し昔の自分と、今の自分が両方感じられる。 年齢を重ねたからわかることと、年令を重ねて忘れてしまったことと、・・・。 この短編には、現在の色々が詰まっている。 『stand up』が好き♬凡人くんが突然主人公になったら…!能力 主人公補正 鬼頭莫宏 当麻名無し※ネタバレを含むクチコミです。 終わったの!?独身OLのすべて まずりんnyae単行本派だから最終回まだ読まないけど悲し〜〜〜〜😭 https://twitter.com/morningmanga/status/1226490949116653569ギャグの奇才?はホラーの鬼才だった邪図 ブーメランパンツ野郎名無しジャンプ+を読んでた人なら知ってると思うけどブーメランパンツ野郎先生って、ギャグ漫画の人ってイメージが完全に定着してたんですよね。しかもかなりアホ寄りの。 そんな人がホラーを描くとなったからみんな侮ってた。けどこれが中々凄かったんですね。まさに不協和音。ズレた世界にいるような、不思議な怖さがある。絵の下手さがまたこれに味を出している。病院に描いてあったらゾクっとくるタイプの。まぁ読んでみるのが一番早いと思いますよ。はいバトル展開が意外と面白かったまじかる☆タルるートくん 江川達也名無しジャンプでリアルタイムで読んでいて、最近懐かしくなったので電子書籍で再読。 最初はドラえもんっぽいドタバタコメディなんですけど、途中から原子や転校生相手のバトル展開に変わっていくんですよね。 お調子者の本丸がバトルに勝つために、魔法を使わず親父の元で修行して努力していって・・・という方向転換が個人的には好みでした。 お前ら本当に小学生か?と思うときもありましたけどね(笑)。原子とか伊代ちゃんとか。 最後まで面白かったです。「昔は面白かったけど・・・」とはならなくて良かったです。 よくある設定、だがそこがいい桃栗三年 亀井薄雪さいろくどうやらこの後単行本化されてる作品がないようで残念。 絵もそこそこバランスがよく崩されていて味があって好き。 物語もよくある設定から「どう展開してくんだろう」という感じで読み続けていくと読み終わってしまう、気持ちよくスパッと読めるものだった。 まだ漫画描いててくれたら読みたいなぁ中身入れ替わりのお決まりを壊してくれる傑作WHITE NOTE PAD ヤマシタトモコ名無しまず、入れ替わって1年が経ち、2人が偶然出会うところから物語が始まる。そして「どうやったら元に戻るのか」という点は飛び越えて、これからの生き方と、「ふたりの自分」を見つめ直す作業が発生する。そこはもう、お決まりは通りませんよね、さすがです。という感じ。 とくに後半はエンタメというよりはどこか哲学的な、入れ替わった自分は本当に自分なのかということと、元の自分の記憶と他人の体を持つ自分は「ひとり」なのかというような問答が繰り返される。 ヤマシタトモコの漫画はそういうのが多い気がするけど、セリフが着地しない事が多く「結局何がいいたいのか」がわからないことが正直ある。でもそのほうがリアルなのではと思わせる力があると思う。 最後は、こうなったら結末はこう、でもこっちだったらこうなるね、というような複数のエンドが用意されていて、どっちに行くかは教えてくれないのがニクい。ストーリーが予想つか…テセウスの船 東元俊也 東元俊哉aicoストーリーが予想つかなくておもしろい!飽きない!ドキドキハラハラ楽しめます! ドラマもおもしろいです! ヤンデレストーカーとの仁義なき対決に挑む百合マンガ病月 もちオーレ 箕田海道ANAGUMAクレイジーサイコなんとやらみたいなことばが一時期流行りましたけど、本作の田山さんもその系譜に名を連ねるキャラクターになる予感がビシビシきています。 田山さんに擦り寄られている主人公の花絵もヤンデレをダメにする女という感じでそこそこどうしようもない感がリアル。根が優しいせいで田山さんをつい甘やかしてしまうんですよね。いかんでしょ。 そこに現れた籠屋さんというイケメンが田山退治に偽装の恋人役を買って出たことで事態は泥沼の三角構造へ突入し…というところで2巻へのヒキ。 絵柄のキュートさが各キャラのポテンシャルを際立たせており独特の読み味になっています。 花絵ちゃんもカワイイがゆえに割とクソダメな人間性が垣間見えたり、逆に田山さんにも「あれ、カワイイのでは…?」みたいな瞬間が普通に訪れるのが怖い。読み進めると籠屋さんも絶対的存在ではないということが分かって安息の場所はないです。常にグラグラ。 まだまだとんでもない展開が巻き起こりそう…とにかく不穏な気持ちになりたいときにおすすめの百合マンガです。あきらめない一条と彼に影響されるチームメイトの変化が面白い作品BE BLUES!~青になれ~ 田中モトユキてつ主人公は少年時代、天才とされた一条。しかし、小学6年の時大ケガを負って2年間サッカーができなかった。しかし、あきらめない一条と彼に影響されるチームメイトの変化が面白い作品です。サバイバルな頭脳戦告白~コンフェッション~ かわぐちかいじ 福本伸行やむちゃ原作が福本伸行だと知ってすぐ読みました!こんなに面白いのに知らなかったのが悔しい! 登場人物は雪山で遭難した二人だけ。古典的でシンプルだけど抜群なスリルで、最後までハラハラします! 1巻完結だし読みやすいので勧めたい。登山する人には山小屋での戦いで参考になるテクニックも! 1巻無料だったので読…さんかく窓の外側は夜 ヤマシタトモコ野愛1巻無料だったので読んでみたら、思わず2巻買ってた。他の方のクチコミ見たら電子もいいけど紙で読みたい気もする。 笑える場面も多々ありながら全体に漂う不穏さにゾクゾクする。除霊のエロさはもちろん、冷川が見せる三角くんへの執着、なんだかんだで冷川を頼る三角くん…女子が好きなやつです。ありがとうございます。 オカルトと言えばオカルト、ホラーと言えばホラーですが、人間のちょっとした歪みとか狂気にゾクッとさせられる作品でした。 続きも読みます!これはいい百合で吸血鬼ヴァンピアーズ アキリ名無し※ネタバレを含むクチコミです。ヒョウモントカゲモドキことレオパルドゲッコーのナンシーちゃん爬虫類ちゃんは懐かない 佐々木マサヒトさいろくあたおかな主人公でとても良い。 1巻で出てくる主要な爬虫類ちゃんは レオパ(ナンシー) ニシアフ(ミシェル) ニホンヤモリ(ヤモリン) フトアゴ(ジェシカ) などであるが、爬虫類スキーとしてはとても良い。 ただ、恐らく漫画のネタにするほど生態系に特徴がない(飼いやすい子ばっかなので)ためか、女体化して見えるっていう頭のおかしい主人公の目だけが頼りのストーリーである。 と思ってたら他にもいた…! いずれにせよ可愛いしサクッと読めるので良いです、アオジタはどういうキャラになるだろう(2巻以降できっと出てくると信じて) かっくいいマイ・ブロークン・マリコ 平庫ワカ大トロ余計なものを描かない潔さに惚れました。野暮な説明をすることなく一つのテーマに向き合ったよい作品です!最終回の捉え方ハイスクール!奇面組 新沢基栄名無し※ネタバレを含むクチコミです。気づかずにしている「線引き」東京怪童 望月峯太郎 望月ミネタロウnyae死ぬまでに何度でも読み返したい名作です。 正直、簡単に感想を書くのは自分には難しくて、かと言って内容をだらだら説明するのもなんか違うなという気がします。 この漫画は、例えば、脳や精神に疾患があったりコミュニケーションが困難だと思われる人が目の前にいたとして、障害の有る無しの線引きをその人と自分との間に引くのが本当に正しいのか?むしろ有る無しを決めること自体は正解か?というのを問うてるところがあります。ただ説教くささはなく、たくさんのユーモアを交えて描かれています。キャラクターも全員が愛おしく魅力的です。 舞台は日本のはずだけどどこか外国風情で、また話のほとんどが病院の敷地内で進むので全体的に現実感がない。でも気づけば物語の中に入り込んでいて、読み終わって現実に引き戻されると胸にポッカリ穴が開いたような寂しさがある。同時に脳にこびりついて離れない何かもある。 今頃あの子たちはどうしてるかな、と思いを馳せずにはいられない。 動物代表、チキン・ジョージ14歳 楳図かずおstarstarstarstarstarさいろく人類vs.鶏!と思いきやそんなちっぽけなスケールではない(文字通り)天才マンガ家楳図かずお先生の超名作。 本作を知る人と知らない人とでは大きく人として異なる、14歳を読んだ者と読んでいない者だ。 人類の存亡をかけたサバイバルと息をつく暇もない怒涛の展開は圧巻(よく聞くフレーズ)で、不気味な生物チキン・ジョージの魅力もさながら、作中で滲み出る「アメリカ」という自由の国への羨望のようなものが時代を物語る本作を大人になったのに未読なのであればそれは羨ましい。読み返すだけでもこんなに凄いんだから。深い!マンガに、編集って必要ですか? 青木U平karinこのテーマを漫画でこんなにも読みやすく伝えられるってすごいことだと思う。 どの業界でもそうだろうけれど、 昔ながらの業界の普通から抜け出して、 今の時代に合わせた仕事の進め方、やり方にしていくとき、必ず新旧の摩擦が起こる。 1巻のラストは衝撃です。<<451452453454455>>
ニコニコ動画のタグで「野生のプロ」って、ありますよね?無名だけれど、凄い技術力の動画に付されるタグ。 この『ハックス!』は、そんな「野生のプロ」が誕生する瞬間を描いた物語です。 ★ ★ ★ ★ ★ 高校に入学した阿佐実みよしは、新歓で見たアニメに感動と既視感を覚え、アニメーション研究部へ。 新歓アニメフィルムの保護を訴える美少年・児島に教わった既視感の正体は、「前半だけ伝説」の商業アニメ。第一話を観て興奮したみよしは翌日、衝動に任せてパラパラ漫画を描いてきて、それを映像技術に詳しい児島が動画にし、ニ⚪︎動(にまるどう、と読んでね)にアップ。すると…… ……すごい!観られてる! この感動を足がかりに、みよしは動画を、もの凄い勢いで描き始めます。 面白いのは、みよしの才能がアニメーションの面白さと「手の速さ」であること。ひと月で6本のパラパラ漫画を描きつつ、出来た作品からフィードバックを得て質を上げていく様は、最高のOJT。 彼女、結構「現場」向きかも知れません。 文化祭で上映するアニメ制作に突き進むみよしと児島。しかし、やる気はあったが煮え切らない部長、部外者だけれど部長と遊び、邪魔な先輩、逆恨みで難癖をつけてくる人……マイペースなくせに意外と他人のことを考えてしまうみよしは、モヤモヤしてしまいます。 果たして文化祭アニメは完成するのか?そして例の新歓アニメの製作者の謎は……? ★ ★ ★ ★ ★ 部室に残っていた本格的な機材や、かつての製作の遺跡、フィルムに埃が映り込む感じなど、生々しい感触があるこの作品は、同時期のアニメ製作漫画『空色動画』を「スーパー系」とすれば、「リアル系」と分類できるでしょうか。(スパロボ的分類) ニコニコ動画の当時のネタっぽい物が出てくるのも面白く、細かな見所の多い作品になっています。 アニメ製作の面白さを描きつつ、何かに打ち込む人と何もせず腐る人のコントラストが複雑な感慨を与えてくれる、骨のあるドラマ。古びない普遍性のある作品です!