あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
2021/04/14
残酷な世界は二人を祝福するか?
百合作品には大きく二種類あります。一つは女性ばかりの世界で、女性同士の恋愛が当たり前とされる物。もう一つは異性愛者が多い中での同性愛を描く物。『ささめきこと』は後者です。 2020年代初頭までに百合作品は、前者の割合を次第に増やして来ましたが、理由の一つに現実世界からの「逃避」があると思います(勿論私だってそれは欲しい)。 そして『ささめきこと』は、それとは真逆の作品です。逃避を許さない。 主人公は、女子でありながら空手の猛者で、可愛さとは無縁。そんな主人公が好きになった女子も同性愛者で、その事で傷つけられた過去を持つ反面、「可愛い子が好き」と公言して主人公を傷つける。 更に二人は同性愛に理解の無い人、興味本位な人に傷つき、そして浮かれた味方・同族にもかき乱されてしまう。しかしそんな人々は決して「悪い」とは描かれません。 一方傷つきたく無くて相手に踏み込まない二人はもどかしいけれども、その大きすぎる代償を考えれば致し方ない。臆病な二人もまた「悪くない」のです。 誰も悪くないが、無理解と無遠慮に満ちた現実世界を描く、残酷な作品です。でもその残酷さは、恋のカタルシスへの道。苦しみの果てには、どんな恋愛漫画よりも大きな感慨と、本当は「悪くない」周囲の人々の祝福が待っているのです。
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名無し
2021/04/13
「レディコミにオチはいらない」は名言
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バナー広告でお馴染みのレディコミ。女同士のマウンティングや、嫁姑問題、虐待etc…。読んでるとは人に言いにくいけど、やっぱりこういうドロドロした怒りや絶望を描いた作品って面白いんですよね。 後味の悪さすらも作品の魅力だから、「え、ここで終わり?!」みたいな投げっぱなし闇落ちエンドも全然あり。レディコミを初めて読んだときはこれに驚きましたね…やっぱ文化なんだなレディコミの。 そんな「レディコミ沼」とはどんな場所かを、沼にハマりたての少女漫画家を主人公に描いたのがこの作品。面白かったです。 (ただ個人的にはもっとレディコミの魅力や界隈の事情を掘り下げた話が読みたかったので、主人公が作品作りのためのネタ(リアルレディコミ展開)探しいそしむパートはちょっと退屈でした。) しかし、 「大人になった女にはクソみたいな現実がふりかかってくる!」 「(中略)その他整形・SNS中毒・DV・毒母・エトセトラ。それをぜーんぶエンターテイメントにするのがレディコミ!」 というレディコミ愛…自分がハマっている沼への情熱を感じるこの素晴らしいセリフを読めただけで読んだ価値があったなぁと思います。 1巻66円で全4巻なので、少しでもレディコミが好きならぜひ。
六文銭
六文銭
2021/04/12
モラハラなのか言葉のDVなのか
読んででシンドイく、かつ こんなのとだったら別れちまえよ!と言いながら、なぜか読んでしまう不思議。 この手マンガがあるあるなのですが、読者に程よくツッコミをさせてくれてつい全部読んでしまいました。 主人公は、婚活最中になぜか新幹線でナンパにあう。 その優しさと真面目な風貌であれよあれよと惹かれて、その男に告白し付き合うことに。 が、付き合った途端、男は豹変する。 俺より先に寝るなとか、連絡が遅かっただけで別れるとか・・・ 極めつけは、初お泊りでウキウキな主人公に、明日仕事だからお弁当をつくってくれと言い、しかも好き嫌いが多いとか、それでも冷凍食品は1品だけにしろとか注文をつけて、結果、つくってくれたお弁当に「キツかった」と言う始末。 自分男なんすけど、女性だったら、この間だけで1万回別れるきっかけがありました。 主人公(著者?)忍耐力すごいな、と関心しました。 それでも、色々ギリギリな主人公は、そんな男でも別れることができず(随所で優しいところが悪いのか?)、ところどころ疑問がありながらも、最終的には結婚までしてしまい・・・という流れ。 最後がちょっとアレでしたが、こんな男もいるんだなぁ、というか、こんな男でも結婚できるんだなぁと謎の関心をしてしまいました。 (いや、自分が立派だとか言うつもりはないんですけどね…。) 結婚=幸せではないので、ご利用は計画的にという感じでございました。