青年マンガの感想・レビュー15387件<<221222223224225>>定期的に来る「道満晴明摂取欲」を満たすのに最適メランコリア 道満晴明さいろく短編集だけど全てが繋がる。 しかもこれまでのふざけっぷりとはだいぶ異なり、かなりちゃんと気持ちいい。 道満晴明作品の入りとしてもいい。最初にヴォイニッチホテルを読んで嫌いじゃなかったらなお良い。 薄々にじみ出ていた「持っている」作者であることを証明してくれる作品でもあった。気持ち悪さから目が離せないシジジー、シジジー 雪魚starstarstarstarstar野愛読みながらずっと苦しかった。長谷先生もセロ君も救われてほしいとは思うものの、正直どちらも気持ち悪い。 お気に入りの生徒の写真をこっそり収集するショタコンの小学校教師・長谷先生。 長谷先生の秘密を握り「俺専属の奴隷先生になれ」と命令するセロ君。 教師と生徒の秘密めいた関係なんて甘美なもんじゃない。自己保身とか復讐とか憎悪とか、2人の関係から浮かび上がるのはどこまでも醜い感情。 それぞれの背景を知り、同情こそするけれど気持ち悪いものは気持ち悪い。 美しい女教師と可愛らしい少年として描かれていないからこそ、人間の気持ち悪さが感じられてよかった。 女教師×ショタみたいにカテゴライズできてしまったら、2人を歪めたものの醜さも、2人の歪みの醜さも見えにくくなってしまう。 気持ち悪さから目を離させてくれないのは、この作品の魅力だと思う。 甲斐先生とトミーも救われてほしかったな。人と関わり合うのは人生の醍醐味(酔いヒロイン談)カテゴリ・テリトリ 山東ユカサミアド※ネタバレを含むクチコミです。意地で全巻読んだぞIMPACT 【合本版】 坂田信弘 竜崎遼児starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男合本版だと全17巻、単行本だと85巻を全部読んだぞ。 自他ともに認める坂田信弘ファンなのでいつかは読みたいを思いつつ機会がなかったが今回、Kindle Unlimitedにあったので全部読んだ。 8日間で読んだせいかすごい疲れた。マンガを読んでここまで疲れたのは久しぶりだ。2022年9月現在おそらく最長のゴルフマンガで「風の大地」より長い。 これでおそらく坂田信弘原作の漫画で単行本になっているのは読んだかも。 前情報としては名作や面白いなど話は聞いていたが読んだ結果色々な疑問が浮かぶことになった。 一番大きな点としては、本当に全部を読んで名作や面白いと言っているのかというところだ。 確かに単行本で言うと20巻ぐらいまでは面白いがそれ以降になると、対戦相手が変わるたびに同じような繰り返し、例えば「見盗り(みとり)」「古刀の写し」「刀鍛冶」「古武術」「斬り合い」「四股」「ファントムボール」「眼をつむってパターを打つ」「歩き方」「風の身体に対する影響」「刀鍛冶からゴルファーへの変化」などの話が続いたり、数巻一度全く同じような説明が出るのであれページ間違えたかなと思ったりもした。あとゴルファーにしかわからない煽り合い?このホールでドライバーを使うのはこっちに対する挑戦か?みたいな高度な話も多かった。 主人公の鳴海一丸は元刀鍛冶師でとあるきっかけでゴルフを始めるまではいいが、ゴルフに対して前向きではなくしょうがなくやってるみたいな言動がかなり続く。途中からゴルフに対して前向きにはなるがスコアなどよりも対戦相手の技をどう真似するの話が多く、それで無茶苦茶強くなるかと言うとそうでもなくメンタル面で失敗したりもする。「風の大地」の沖田より面倒くさそうな性格だった。 正直、いろいろなことに恵まれすぎている鳴海一丸より初期からのライバルキャラの石塚一平の方がよっぽど好感度は高かった。自分にあるものを冷静に分析して弱点の克服やどうやったら恵まれた奴らに勝てるかを考え続ける姿勢は良かった。たまに主人公を助けたり自分を助けてくれたキャディに礼を欠かさなかったりと地味だがいいエピソードも多い。 まあ色々書いたが、前提条件として俺が全くゴルフをやったことがないのでマンガの中のゴルフのテクニック的な面の面白さを理解できなかったり、ゴルフ知識が少ないので、マンガの中で使用される用語の理解度が低かったりという面はあると思うしゴルフ専門誌での連載だったので「風の大地」にくらべてエンターテイメント性は低いのかもしれないと色々考えるところはある。 もしIMPACTを面白いと言う人間に出会ったら間違いなく、「全部読んだ?」「どの試合が面白かった?」としつこく聞きまくると思うので俺にIMPACTの話はふらないでほしい 撲殺からはじまる恋もあるぼくさつのやつ 森もり子 岩浪れんじ野愛倫理観はさておき面白い。たしかにこれは撲殺系ラブストーリーだ。 人の心あるのか?って聞きたくなるようなことしてるのに、妙に人間味があってよい。北さんのエピソードトークめちゃくちゃよい。独特な磁場が、読後の満足感を引き寄せるマグネット島通信 伊藤正臣名無し南の島に移住してきた低迷気味な青年翻訳家。 爽やかさとほのぼの感の両方が漂う島の女子高生。 空から降ってきたらしい謎の金属片。 ちょっとSFが混じったメルヘンでドリーミイな物語が 始まるのかと思いきや、謎のカケラが色々なことを引き起し、 繋がり、広がって、やがて時空を超えた壮大な物語になっていく。 空から金属片が降ってくるという完全なSF設定でありながら、 SF設定を夢や愛や物語を成就させるためだけで使っていない。 小さな部品それぞれがちゃんと繋がることで 凄い働きをする機械が出来上がるように、 夢も希望も不満も事情も抱えたそれぞれの人たちの心が いくつも繋がって動いて大きなものになっていく。 その「ちゃんとした繋がり」にするためにSF設定が 使われてはいるが、決して安直に使われていない。 SFで繋げることで、湿っぽい繋がりにならずに済んでいるし、 パニック物な展開もありながら、最後までほのぼの感も崩れない。 夢物語と論理的物語をバランスよく組み合わせて 「マグネット島通信」という物語を構築するために SF要素が必然性を持って組み込まれている。 読後には滅多にないそして独特な満足感を味わいました。幕末一撃必殺隊のコミカライズいちげき 松本次郎 永井義男ナナシ永井義男の幕末一撃必殺隊のコミカライズだけど松本次郎のアレンジが効いていてちゃんと松本次郎作品になっている。 ストーリーは幕末に出現した御用盗と呼ばれる薩摩藩の武装集団を撃退すべく、金と地位を餌に集められた百姓たちが6日間の訓練だけで実践に放り込まれていく話。 百姓による武士集団というと新撰組が思いつくけど、新撰組の島田幸之助が早速登場している。 まだ1巻だが、理不尽すぎる元百姓たちへの同情や期待から作品的にもこれからが楽しみな作品。 連載再開うれしい!フードコートで、また明日。 成家慎一郎名無しいつぶり?かもうわかんないけどめちゃくちゃ嬉しいニュース…! https://comic.webnewtype.com/contents/foodcourtjk/155/清清しいほどのぶん投げぶりAUTOMATON 倉薗紀彦名無し読後の放心状態は他の方も一度体験して欲しいですゲスさが最高のガールズトーク漫画!ラブラブエイリアン 岡村星リョーコ放送禁止用語とか気にせずガンガン使ったガールズトークが最高ですw この女子会に参加したいw 「蝶のみちゆき」「ニュクスの角灯」につづく長崎三部作の最終節 #1巻応援扇島歳時記 高浜寛starstarstarstarstarかしこ高浜寛先生は長崎を舞台にこれまで二つの作品を描かれてきました。手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞された『ニュクスの角灯』は有名かと思いますが、一作目は長崎・丸山遊郭の遊女である「几帳」が主人公の『蝶のみちゆき』です。今作の『扇島歳時記』はこれら長崎三部作の最終節になります。時系列で言うと『蝶のみちゆき』『扇島歳時記』『ニュクスの角灯』になりますが、読む順番はあまり気にしなくてもよいと思います。むしろ未来から過去にさかのぼって読んでいくのもありかもしれません。『扇島歳時記』で主役になるのが全作品に共通して登場する「たまを」で、遊郭で生まれ育った彼女が大人になるまでの物語なのですが、他の二部作をすでに読んでいて先の展開を知っているからこそ、どう繋がっていくのか楽しみです。個人的には『蝶のみちゆき』が大好きなので「几帳」が登場してくれたら、もう他に何も言うことはないくらい嬉しいのですが。「冥婚の契」感想冥婚の契 詩原ヒロニーナ実在する風習を題材にしたホラー。閉鎖的な田舎が舞台というだけあって、纏わりついてくる不穏な気配に身の毛がよだつ。楽しい学園暮らしがっこうぐらし! 海法紀光(ニトロプラス) 千葉サドルstarstarstarstarstarNano可愛らしいタイトルに可愛らしい絵柄、可愛らしい制服に身を包む可愛い女の子たちのマンガですね。 アニメから入った民だけどあれももう7年位前なのかぁ…一話の衝撃はまだ覚えてます。 まだ見たことなくて気になってる人はぜひ何も情報を仕入れずに触れてほしい作品ですね。 それにしても最近涼しくて過ごしやすい。窓からの風が気持ちいいですね。 存在が癒し・・・。雨と君と 二階堂幸starstarstarstarstar干し芋タヌキなのに本人が頑なに『犬』と主張する。 狸顔の犬?という理解でよろしいでしょうか? とにかく、可愛くて、癒し・・・。 クロッキー帳にマジックで文字を書いて自分の意思を伝えてくる。 凄い特技を持った狸顔の犬!! 季節感たっぷりのマンガは、エッセイを読んでいるよう。 心が疲れている方必見♬ 巻が進むにつれて登場人物も増えてきて、飼い主と狸顔の犬の生活が見えてくる。 3巻読了。「月曜日の友達」感想月曜日の友達 阿部共実ニーナ出会えて良かったと思える、宝物にしたい一冊。瑞々しくて脆くて力強くて眩しい思春期の心情を、丁寧かつ大胆な表現で描いている。物語の後半に気づいたら号泣していたのだが、なんで泣いたのか未だによくわからない…きっと何かが心に沁みたのでしょう(笑)なつかしの文具に悶絶しちゃう文野さんの文具な日常 榎本あかまる野愛文具大好きOLの文野さんが仕事の合間になつかしの文具で遊びまくるお話。 「はい」「いいえ」「何か?」の3語しか発さないクールさなのに、子どものように文具で遊ぶ文野さんがかわいいです。 老若男女問わず誰もがなつかしさに悶絶すると思います。 食べものの形のちっちゃい消しゴム、変形しまくる多機能ふでばこ、クレヨンに折り紙に油ねんどなどなど。 友達と交換したり、授業中に遊んで没収されてる子がいたり、古の記憶が蘇ります。 ルーズリーフのお手紙を苺とかハートに折るやつあったなあ…もう折り方忘れたなあ…。 仕事中に遊ぶな!と怒る立場の上司たちも、なつかし文具に心奪われちゃうのわかる。なつかしいもんね。 最強ジャンプって感じの経済×バスケ漫画インペリアルバスケット 水溜祐介名無し絵がすごい可愛いらしくていいなぁと思ったけど、内容の方もだいぶ子供っぽくて肩透かしくらった。最強ジャンプなら違和感ないけどこれでグラジャンむちゃはちょっと・・・という感想。ドラフトキングの特別読切のあとに読んだからなおさら思った。 江戸時代かよみたいな山奥の茶屋を助けてたり、天才経済学者のくせに1話で使ってる知識全部心理学だし、そもそも「経済学者」って「スポーツ選手」ばりにざっくりした肩書だしツッコミどころしかなくて別の意味では超面白い。 「ぼくの考えた超かっこいい経済学者(※ふわっとしたイメージ)」みたいな」・・・本当に良くも悪くも子供っぽい。 マジで絵柄は悪くないのになんでおっさん向け雑誌でおっさん好みのテーマの漫画描いてるんだろう?ジャンププラスでファンタジー冒険モノとか描けばいいのに。二代目雲盗り暫平の感想 #推しを3行で推す二代目雲盗り暫平 さいとう・たかを 土光てつみstarstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 絵が「どチンピラ」の人なのか。二代目雲盗り暫平のお蘭と各話に登場する女性キャラクターの区別がつきにくいな。形が決まってきて最後に暫平とお蘭の喧嘩パターンの方が好きだな。雲盗り暫平の最終回で息子がいる展開だったと思うが娘になっていたのは気になるね ・特に好きなところは? 汚名を盗るの回。初代雲盗り暫平にありそうな渋い回だった ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 雲盗り暫平を読んでいなくても特に問題もなく読んで楽しめると思います 客とレコードを巡る物語音盤紀行 毛塚了一郎名無し1作目の「追想レコード」すごい良かった。遺品からおじいちゃんがレコードを大事に扱ってたのがわかる描写とか、「マヤナ」という孫と同じ名前のレコードの謎解きとか読み応えがあった。 各ストーリーが少しずつ繋がっている感じが良い。 仲良し高校生5人組はアイスランドを目指す #1巻応援サムタイムズ・ブルー 雨野サンsogor25鈴宮、相澤、今野、長谷川、風間という高校生5人組は、2年生の1学期の終わりに遊びに行ったとき「みんなで旅行に行きたい」という話題になり、どこに旅行に行くかで盛り上がる中、鈴宮のある一言から、卒業旅行としてアイスランドに行こうという話になります。 この作品はそんな5人の高校生活を描いていく作品です。 高校2年生という青春の真っただ中にありつつ卒業後の進路という現実も見え始めている登場人物たちの日常は、アイスランド旅行という目標を立てたことで5人それぞれの抱える悩みや問題が見え隠れし始めます。 そして登場人物が5人いることによって、問題に対して真剣に向き合っていたり、ゆるく考えていたりと、それぞれの考え方がキャラクターとしてよりはっきりと見えるようになっています。 この作品はそんな登場人物の考え方のグラデーションさえも青春の瑞々しさに溶け込んで色鮮やかに見える作品です。 1巻まで読了上京したてのカップルの日常は驚きと楽しさに満ちている #1巻応援東京ふたり暮らし 井上まちsogor25この作品は、徳島から東京に一緒に引っ越してきた、ユウとサチというカップルの上京生活を描く作品です。 ずっと徳島で暮らしていた2人は初めての東京に戸惑いも見せるのですが、その戸惑いすらも面白がりながら、少しずつ東京での生活に馴染んでいきます。 基本的には仲良しだけど考え方はちょっと違うところも見える、でもそれも全部ひっくるめて楽しんでいる、そんな2人の日常はとにかく心地良くて、この2人の生活をずっと眺めていたくなる、そんな作品です! 1巻まで読了貧乏高校生と謎のヒゲ面メイドから物語はおかしな方向へ… #1巻応援メイド拾った 昼間正午sogor25両親を早くに亡くし、薫と舞子という双子の弟妹の面倒を見ながら、父親が作った借金をバイト代で返すという生活を送る高校生の藤本凛太郎。 彼はある日、家の前のゴミ捨て場にメイド服姿の男が倒れているのを見かけます。 その男・百合川誠のことを不審者だと思い避けようとした凛太郎でしたが、何故か誠に気に入られてしまい、双子の弟妹も誠に懐いてしまったために、凛太郎は誠をメイドとして家に住まわせることになってしまいます。 そんな彼らが繰り広げるドタバタコメディが展開されるのかと思いきや、物語が進むにつれて、誠の過去や藤本家の家庭の事情など、シリアスな展開が所々に差し込まれていきます この作品は最初の楽しい雰囲気でテンポよく読み進んでいくと、気付いたら登場人物の背景にあるストーリーに惹き込まれている、そんな不思議な魅力のある作品です。 1巻まで読了 妖怪達から学ぶ人間の為の社会派漫画ようきなやつら 岡田索雲かしこweb掲載時にも読んでいましたが、単行本でまとめて読むとまた違う印象になるなと思いました。岡田索雲さんってギャグも面白いけど、社会派な一面もあるんですね。性加害や人種差別などの問題も茶化すことなく真面目に捉えてるんだけど、漫画としての面白みは損なわれてなくてすごい。そのさじ加減ってすごく難しいと思うんですが、あとがきを読むとその点については考え抜いて描かれているそうで、お人柄にも好感を持ちました。 web未掲載の短編「ようきなやつら」は精神病院が舞台なんですけど、背景にひっそりとサトリくんのお見舞いに先生がとらやの紙袋を持ってやって来てる描写があるのを見つけました。サトリくん早くそいつから逃げて…殺し屋JKギャグ4コマキルミーベイベー カヅホstarstarstarstarstarNanoアニメ10年前ってマジ!? 当時めちゃくちゃ好きだった。ソーニャちゃんが可愛すぎる。 そして中毒性の高いOPED。毎週楽しみだったな。 単行本は付録がなんかいっぱいついてて楽しいし、可愛い絵柄で殺し屋で、4コマで読みやすくて、やすなのアホっぷりが心地よくてページをどんどんめくってしまう。 頭使わずにするする読めるのでオススメ。<<221222223224225>>
短編集だけど全てが繋がる。 しかもこれまでのふざけっぷりとはだいぶ異なり、かなりちゃんと気持ちいい。 道満晴明作品の入りとしてもいい。最初にヴォイニッチホテルを読んで嫌いじゃなかったらなお良い。 薄々にじみ出ていた「持っている」作者であることを証明してくれる作品でもあった。