青年マンガの感想・レビュー15387件<<219220221222223>>日本で「ハーフ」として生きること半分姉弟 藤見よいこnyae※ネタバレを含むクチコミです。グラシュロス語をまとめようぜグラシュロス 金城宗幸 藤村緋二名無しグラシュロス内で出てくる用語をまとめようぜ 俺が好きなのはこのへん 長老会議(ピーテイーエー) 集落会議(アーツマーリ) 真の死闘(ノノムラのボッシュート) 肉(ハナマサ) 夫婦合作!!樫村一家の夜明け 沙村広明 岡村星starstarstarstarstarかしこ元々2人のファンだったのでご夫婦と知って大興奮しました!私の勝手な妄想ですが夕飯時に晩酌しながら漫画談義とかしてそう…。後書きで嫁のかき揚げが美味いって惚気ていてニヤニヤしました。岡村星先生が作ったネームを沙村広明先生が直してくれるってエピソードが語られてましたが、ストーリーもお互いの意見を取り入れて作ってるんだろうな。収録作品全て面白かったです!! 以下、個人的な作品ごとの感想です。 「樫村一家の夜明け」引きこもり息子の苦悩が真面目に語られるところからの親父の本気が炸裂するぶっ飛んだ流れが面白すぎる。何回でも読みたくなる。 「アンチ・ドレス」自分が作ったドレスによってSNSの裏アカで虚勢を張るような女の子になってしまった…と気づいたファッションデザイナーの男が「俺が新しい呪いをかけるんだ」というところ。女達が本来持ってる魅力を活かすことも「呪い」と言うのがいいな。ファッション業界の話だから「何であんな色の口紅が流行ってるんだ…?」とかワードセンスも洗練されていてカッコよかった。 「ミッシングコード」すごい深い話だった。人間はみんな罪深いって本当その通りですよ!今年読んだ漫画の中で一番刺さったかも。筆を握って歩き出した道にはとめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏名無し少年時代をカナダで暮らしてきた大江縁(ユカリ・男子) は8年ぶりに日本へ帰国して高校に入学。 帰国子女でありながらどちらかというと おとなしくてパッとしない縁だったが 強引に書道部に勧誘されて入部することに。 習字すら知らず筆など握った事もなかったのに。 さらに女子柔道界期待の星の望月結希(ユキ・女子)の 背負い投げに巻き込まれたことで、 結果、望月も書道部に巻き込むことに。 個性的な先輩たちや仲間や教師に導かれ 自分の気持ちや資質に目覚めていった縁は 書道の道にどんどん分け入っていくことになって・・ 「帯をギュッとね!」でニューウェーブ柔道漫画を 描いた河合克敏先生が柔道、競艇の次に 漫画で手掛けたのが「書道」の世界。 「帯ギュ」でそれまでにない明るく厳しい柔道漫画を 描いた河合先生でも「書道」が舞台の漫画ってのは 流石に盛り上げにくいのではないかとも 思いながら読み進めたけれど、杞憂でした。 地味で難しく暗い?イメージのある?書道すら 河合先生は明るく楽しく面白く描いてくれていました。 シリアスな話の合間にも適度にユーモアも入ってきて、 それでいて物語が脱線したり判りにくくなることもなく スムーズに話が展開していくのが本当に上手いです。 それでもやはり書道に関する説明や蘊蓄も膨大なので 読むのが大変な部分もありますが・・ それでも読み進めてしまう面白さがありました。 実際の書道作品を漫画の中に取り入れたり、 しかもそれが単なる説明や引用としてだけでなく ストーリの中に組み込んであったり、 しかもそれが読者参加のコラボだったり、 漫画の手法としても凄い部分があるなあとも思いました。 新感覚パンデミック・ホラー #読切応援人間禁止 吉田博嗣名無しクソ面白え!!と読み終わったあとに作者を調べたら『やすお』の人でした。なるほど。 追い詰められていくところが「伊藤潤二のユーモア抜き」って感じのホラーで面白かった。あと絵がとにかく上手い。AV業界でキナコのピンク色の青春が始まるピーチクアワビ 岩田ユキ名無し※ネタバレを含むクチコミです。ノブナガ先生の感想とかノブナガ先生 大和田秀樹名無し語ろう 翔べ!ヘラクレス 岡村茂昆虫漫画作品集の感想 #推しを3行で推す翔べ!ヘラクレス 岡村茂昆虫漫画作品集 岡村茂マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 短期連載と短編作品2作で単行本になっているのか。短期連載は毎回新キャラでてきてどんどん話が大きくなっていくな。岡村茂と寺門ジモンはどっちがクワガタにくわしいのかな ・特に好きなところは? 短期連載の主人公の昆虫の先生として「ドラゴン先生」「漫画界の昆虫博士」こと作者の岡村茂が紹介されるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 岡村茂の昆虫がらみのマンガが好きな方にはおすすめです めっちゃ良ピアノと干し柿 やながわけんじ名無し太めの線で白黒くっきりした癖の強い絵がイイ。藤子不二雄(A)、とよ田みのる、菅原亮きんとかと同じで一度見たら忘れられないインパクトがある。 主人公の愚直さと絵のかわいさがよく合ってるなと思った。 全然関係ないけど「この気持ちはなんだろ〜」って谷川俊太郎の『春に』を枠外でJASRAC申請してて笑った。日本に来てなんだかあんまりキマらない元SEALs!元シールズ佐分陽一の危機 さとう名無しいろいろ為になる車知識(アメリカ色強め)&良いリアクションくれるネコさんが面白かった。スクラップ工場で廃車のトランクに閉じ込められるという危機的状況が元SEALsという肩書きのお陰で安心して見てられるギャグになってるのがすごい。 佐分の活躍めちゃめちゃ連載で読みたい……! 「苦楽外」感想苦楽外 宮澤ひしをニーナフワフワ漂うような不思議な読後感。あまり読んだことが無いタイプの作品かも…。 のどかな海辺の田舎町が舞台で穏やかな話のはずなのに、読みながらずっと何かにつきまとわれているような不安を感じるのだ。 この"何か"の描き方が絶妙で、胸の奥がざわざわしながらもページを捲る手が止められなかった。 海の中の描き方も凄いし、コマ枠外にも色々な遊びが書き込まれていて面白かったな。ガチ武勇伝路上伝説 LOCKER ROOM名無し格闘家でもありトップYoutuberでもある朝倉未来の自伝マンガ。 まず見た目のビジュアルに関して似てる似てないは置いとくとして、不良マンガ顔負けの武勇伝の数々は、ファンならずとも熱くなれるストーリー性があると思う。 マンガ化されたのは朝倉未来だけでなく、中学からの友人かつYoutubeチャンネルメンバーでもあった岡くん、吉田くんの登場も、ファンならテンションが上がること間違いなしである。 朝倉未来と言えば那須川天心との関係性も面白いのだが、天心くんの自伝マンガもあるので『テッペン~那須川天心物語~』と読み比べてみるのもいいかもしれない。ギャップのある女の子は魅力的バイオレンスアクション 浅井蓮次 沢田新野愛ゆるふわ殺し屋ケイちゃんのアクションがめちゃくちゃかっこいい。 重力も倫理も無視して暴れ回ってるのに案外優しいし真面目だし簿記の勉強してるし、ごく普通の女の子なところがかわいい。 渡辺くんが恋しちゃう気持ちもわかる。ギャップがある女の子は魅力的だもんな。 バイオレンスアクションという潔いタイトルもいい。 ケイちゃんの可愛らしさには言及しない。でも内容は間違いなくバイオレンスアクション。とてもいい。 月の兎人は自由を求む! #1巻応援バニーズクエスト 戸崎映あうしぃ@カワイイマンガ人々はAIに全てを監視され、生活を任せ、提示された選択を受け入れる、安心で快適な人生を選んだ。しかしそんな人生を拒む個体が現れる…… とここまで書くと、なんだか『ハーモニー』みたいですね。 平凡を好む兎の遺伝子を掛け合わせた従順な「兎人(うじん)」。月で暮らす兎人の集団から逃げ出した女の子?兎子(うこ)は、地球でもう一人の兎人女子・跳(はね)に助けられ、一緒に暮らすことに。 好きなだけ肉を喰ったり、自分で好きな物を選ぶ楽しさの反面、生活はAIがやってくれなくてメンドクサイ。でも全てが新鮮な兎子は表情が晴れやか。一方、意外と寂しがりの跳が、マーキングの習性で兎子にアゴすりすりするのはとっても百合。百合ですわ……。 新鮮な異世界を楽しむ感じは『メイドさんは食べるだけ』に近い感覚も。兎型AI(劣化版)のおもちも含め、たくさんの「カワイイ」に満ちていて、最初「ハーモニーみたい」と思ったのは何だったんだ……というくらい明るく楽しいお話でした。 しかし、どこまでも付き纏うのは「兎人であることが、バレてはいけない」こと。この設定、シリアスに振れるのか、それともコメディになるのか……。カレー食べたい、友だち欲しい今日もカレーですか? あづま笙子 藤川よつ葉野愛読んだら絶対にカレーが食べたくなります。 超有名店のカレーはもちろん、レトルトカレーや丸亀のカレーうどんやカレーパンなど…。 いろんな角度から美味しいカレーを紹介し続けるので「今日はカレーの気分じゃないな」「カレーこの前食べたしな」と思っても読んだら最後覆されます。 愛と蘊蓄たっぷりだけど、主人公たちが仲良く楽しくカレーを食べる姿がかわいいので暑苦しさは全くないです。 見た目も性格も全然違うけど、カレー愛で繋がる友情めっちゃいいですね。 CoCo壱の推しトッピングで笑いあえる友だちいいな。カレー屋はしごできる友だちいいな。 読むとカレー食べたくなるし友だち欲しくなりますね。 こころほんわり。今日は実家に帰ろう!利平さんとこのおばあちゃん 法月理栄酒チャビン「大切な人に会いたくなるマンガ」との紹介がありましたが、私ももれなくそうなりました。 Z世代とか若い人がこれを読んでどのような気持ちになるかわかりませんが、少なくとも私は田舎出身でもあり、おばあちゃんちも田舎だったため、すごく懐かしく、暖かい気持ちになりました。忘れてしまっていた大切な何かを思い出せたような気がします。 こころほんわりと言っても、いわゆる典型的な御涙頂戴のテンプレではなく、ストーリーはかなりオリジナリティがあるなぁと感じました。 全3巻で基本1話完結ものなので、気軽に読めますし、kindle unlimitedで無料で読めるので、ぜひ試しに読んでほしいです! 理由があるから救われる海へ行く メノタ野愛仕事や生活に疲れきった人間が理想郷に飛ばされてしまうお話はよくある。謎の生きものに優しくされたり、子どもの頃の思い出を巡ったり、そういうお話はわりと見たことがある。 それに近いお話ではあるけれど、ちゃんと理由があるからよかった。疲れた人間が見た妄想じゃなくて、事実として優しい空間が存在する。すてきなことだ。 みんな悩んだり迷ったり寂しくなったりするんだよ、夢を叶えたひとも懐かしいあの場所もみんな一緒だよ。わかってはいるけど忘れてしまいがちなメッセージがすっと受け入れられる。 妄想だったり幻だったりしない、優しい優しい世界。理由があるって優しい。2022年の推しラブコメ!オタクに優しいギャル陽気&クール #1巻応援オタクに優しいギャルはいない!? のりしろちゃん 魚住さかなstarstarstarstarstar天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。仄暗い世界の言語化と、奇異な縁の美しさ回顧 冬虫カイコ作品集 冬虫カイコ兎来栄寿冬虫カイコさん初の商業作品集。女性同士の関係性を主軸とした話が中心となっており、仄暗さがあるのが特徴となっています。 私は冬虫カイコさんの鋭利な眼差しによる世界の切り取り方が好きです。 例えば、webでも大いにバズったこの短編集の1作目「帰郷」の冒頭。従妹の葬儀のため数年ぶりに帰ってきた故郷でタクシーの運転手に行き先を告げただけで悼句を返された時に出る 「半径数キロメートルの円の中で すべてが進行し すべてが共有される だだっ広いくせに狭苦しい社会」 という息苦しい田舎の閉塞感への端的な表現。 こうした良さが随所に見られます。多くの人が抱いたことがあるであろう何とも形容しがたいモヤッとした想いの見事な表出など、マンガによる抽象概念の言語化に非常に長けている方だと感じます。 「きずあとに花 第2話 ふたりの色目」も6万RT・20万いいね以上されたお話ですが、個人的にも特に好きです。「かわいい」という言葉にトラウマのある年配の古文教師と、何かにつけて「かわいい」を連呼するギャルの物語です。 描き下ろしの「刺青」もそうですが、普通に生きていれば交わらない者同士が偶然の縁で美しく結びつく瞬間が謳うように描かれており、沁みます。 劣等感や嫉妬など負の感情に苛まれる主人公たちは、他の物語であればそんな感情とは無縁の主人公に隠れた脇役だったかもしれません。そうした陰の存在に寄り添い、こうして巧みに物語化する冬虫カイコさんの手腕。 そして、そんな感情も清濁合わせていつか懐かしく回顧する日が来るのかもしれない、と本を閉じてタイトルを見返した時に思います。 良さに嘆息しながら今後の作品も楽しみに待ちたいです。 きっと仏像に会いにいきたくなるマンガ仏ガール 柚ちえこ兎来栄寿1コマ目が誕生釈迦仏、2コマ目が軍荼利明王のポーズの真似をする主人公から始まるマンガもなかなかないでしょう。 この作品は、「仏像変態」と呼ばれるほど仏像に偏愛を寄せる美術部顧問の江西先生と、その教え子である城上(しろかみ)さんが主人公の物語です。 江西先生の推しと押しの強さによって、城上さんはさまざまな仏像巡りに付き合わされていきます。 京都・奈良を中心とした寺社仏閣、平等院や永観堂禅林寺などが精緻に描かれ、思わず二重の意味での聖地巡礼をしたくなるほどです(六波羅蜜寺の空也上人像のエピソードでは『空也上人がいた』などもフラッシュバックしつつ……)。 とにかく江西先生のキャラが濃く、 「才能のある後輩やなんで売れてるかわからない作家を見ると気が狂いそうになるわ」 「みんなも早くお酒飲める歳になるといいわねえ 飲んでる間は嫌なこと忘れられるわよ〜」 と、闇の深さ・人間的な弱さを生々しく感じさせます。 一方で、 「私たちは結果が出ない時不安になっちゃうけど… 人間いくつになってもアップデート可能なのよ!」 「人生の時間を使って何かやってるだけで偉いわよ」 といった言葉で教え子を優しく導いていく側面もあり、仏像を通して開いた悟りの境地を感じさせてくれながら読み手である現代人にも寄り添ってくれる内容となっています。 作中でも語られる通り仏像を見ている瞬間に私たちは仏像を通して自分の願いや悩みを見つめ直していて、そうした瞬間を人生の中に持つことは大事であると思います。この作品を読む時間もそれに近しく、間接的にそうした効用も生まれるかもしれません。ホラーみと古代史の知識がいるので注意死者の書 近藤ようこ 折口信夫名無し歴史上の人物が出てくると「あ、里中満智子のアレに出てた…」とおさらい出来て、頭の整理になる。 前半のホラーは苦手なら読み飛ばして、一気に蓮糸織まで駆け込むのも一つの手。俤ひとのくだりも深く考えず、「そーいうもんか」で進めましょう。 この本の面白さは幻想描写のくだりではなく、古代の歴史人物の描写(没落していく南家・横佩大臣の石城の意味するもの、仲麻呂の如才なさ、大友家持の中途半端な煩悩)二上山に沈む日で春分秋分を理解する郎女の聡さなどに光る折口信夫の知性にあります。味わいとしては、よくできた推理小説のようなハイブリッドの面白さなのです。 霧島嵐児の感想 #推しを3行で推す霧島嵐児 かざま鋭二starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載中に読んでいて、むちゃくちゃ笑った覚えがある。 物語の内容はほとんど忘れていたが、霧島嵐児が人を殺しまくるのと玄蕃と「でか◯◯」だけは覚えていた。 ・特に好きなところは? 中盤ぐらいの梶原一騎を思い出させるよくわからない恋愛表現。唐突な終わり方と最後の風の大地っぽいポエム ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「なにこれ?」というマンガを読んでみたい方におすすめです。あと見開きがむちゃくちゃいいなので是非大きい端末なり紙で読んで欲しい 作者のかざま鋭二さんは今病気療養中ですがまた元気になったら霧島嵐児以上の勢いがすごいマンガを描いて欲しい 旅する犬・カニスが出会う犬たちと悪夢ナイトメア・オブ・ドッグス 月森吉音名無し世界観が独特…! 本来、大人になると見なくなるという悪夢をいまだに見続けてしまうカニスが、バイクで旅をするなかで出会う犬と、それが見る悪夢の話。もしかしたら現実世界とリンクするようなことがあるのか…と深読みしてしまいましたが、どうなんでしょう「幽麗塔」感想幽麗塔 乃木坂太郎ニーナずいぶん前に読んだが、今も鮮明に記憶に残るホラー。時代背景が昭和ということもあり、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う。しかしながら怖さは一級品!ゾクゾクとハラハラとワクワクが同時に楽しめること間違いない。<<219220221222223>>
※ネタバレを含むクチコミです。