青年マンガの感想・レビュー15387件<<218219220221222>>人の本性を暴く遊園地パニックホラー終園地 本田真吾ゴラスペ読み最初の1〜2話目を読んだ段階では、どこにでもありそうなパニックホラー漫画だな〜と思ってました。が、3話目以降やたらと面白くなってきます。首切断ジェットコースター、激アツ硫酸コーヒーカップといった狂気のアトラクションの数々。そしてMr.バニーと名乗るウサギの支配人がとにかくヤバい。人間の本性を暴くような仕掛けを次々と繰り出し、極限状態の中、秘密を暴露させられる客たち。残酷でエグい描写ばかりなのに、ちょっと笑えてしまう滑稽さがあります。今後の倫理観のブレーキが壊れてからの加速力に期待です。見ず知らずの女子高生3人がショッピングモール丸ごと宇宙へ… #1巻応援われわれは地球人だ! 高橋聖一sogor25物語の始まりは巨大ショッピングモール“パンゲア”の開店前夜。 地元の女子高生 飛野 火乃子・奈々鉢 弓・春畑 未々美の3人はそれぞれ全然違う理由で 開店前のパンゲアに忍び込みます。 すると突然、パンゲアは建物ごと地面を離れ、そのまま宇宙空間へと飛び出してしまったのです。 この作品は思わぬ形で宇宙を旅することになった3人を描くSFドタバタコメディです。 パンゲアで出会うまで全くの見ず知らずだった3人なので、宇宙へと飛び立った直後は置かれた状況の特殊さも重なって衝突ばかりだったのですが、徐々に環境にも慣れてきて、また、宇宙を旅する中で新たな出会いもあり、3人は少しずつ打ち解けていきます。 今後物語が進むにつれて、3人の行く先にどんな冒険が待っているのか、どのように友情を育んでいくのか、そしてそもそも地球に戻ることができるのか、いろいろなことが楽しみな作品です! 1巻まで読了モンスターたちの日常に癒される作品 #1巻応援月出づる街の人々 酢豚ゆうきsogor25この作品は透明人間や狼男、メデューサやフランケンシュタインなどさまざまなモンスターが人間と同じように生活している世界を舞台に、少年少女の日常を描いていくオムニバス作品です 一口にモンスターと言ってもその特徴は本当に千差万別で、登場人物たちは自分とは違う種族と過ごす日常の中で、他人との違いから生まれる悩みに直面しながらも、相手のこと、そして自分のことを理解し成長していく、そんな姿が描かれていきます。 この作品の中には普通の人間は全然登場しないんですが、どこか現実と地続きのような、とても身近な世界のことのように感じられる作品です。 1巻まで読了傑作が2本も!FOREST 内水融傑作選 内水融starstarstarstarstarひさぴよ表題作のFORESTは、歴代のジャンプ読切の中でも屈指の傑作であり、これからも細々と語り継がれるであろう作品なので読んで損はないです。 FORESTとアスクレピオス以外は傑作クラスの短編ではないけど、4本のうち2本は傑作と考えれば凄い。 サエイズムの内水融先生しか知らない人にも是非読んでほしい。 #推しを3行で推す 友達を大切にしたくなるマンガ岡崎に捧ぐ 山本さほstarstarstarstarstar_border酒チャビン作品の紹介文に「新しい世代の『ちびまる子ちゃん』だと評する人も」とのことですが、確かに主人公の幼馴染の岡崎さんはぐるぐるメガネでたまちゃんを思わせるし、絵柄などもなんとなく近しい雰囲気も感じさせるのですが、こちらはもう少し現実の厳しさも描かれています。 ちびまる子ちゃんは毒はありながらも、何処か一線は超えないというか、やはり子供向けってのがあるんだと思いますが、こちらは結構切実なエピソードもあるという違いがあるように感じました。 ちびまる子ちゃんが好きな小さいお友達がこの本を手に取ったら多分泣くと思います。 が、私は大人なのですごく楽しめました!!!うまくいくだけではない青春時代のほろ苦さなどもあり、綺麗事一辺倒では全然ないのですが、そんな時、時に支え合い、時に励まし合い、時に衝突してしまう友達! 自分を振り返ってみても、そんなにたくさんはいないよなと思いつつも、何人か心に浮かんだ私の友達。これからもよろしくという思いを込めて、このレビューをそれら我が友に捧げます。ジョジョのスピンオフ!!ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 荒木飛呂彦 烏丸匡 上遠野浩平 カラスマタスクstarstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビンNHKラジオ講座の本を買いに行った本屋で発見し、最近ジョジョにハマってる私としてはすぐ電子書籍で購入しました。 スピンオフという単語とタイトル(「悪霊的」ってトネガワっぽいし、「失恋」もラブコメを思わせるじゃないですか・・)で、完全にトネガワとかハンチョウとかのパロディコメディ作品かと思って購入したのですが、半分くらい読んでも笑える場面は一向に出てこず。。絵もそこまで荒木先生に寄せてないし。。。ちょっと思ってたのと違かったかな・・・(汗)と少しがっかりしてたのですが、これはこれで新たな作品なのだと思い直してあらためて読むとこれはこれで結構面白い!!! 次巻以降も続く骨太な作品になりそうなので続きに期待してます!!『本日のバーガー』コンビが次に描くのはパスタ🍝🇮🇹パスタの流儀 花形怜 才谷ウメタロウ名無しT市こと高崎が舞台になるのかと思いきやさっそく本場イタリアでの修行編がスタート。このテンポの良さはベテランって感じですね。正直まだ全然話が見えてきてませんが期待しています! 【1話のあらすじ】 全国有数のパスタの街・T市。6年前、閉店してしまった父の店でふてくされていた主人公・泰司は、今やナポリの郊外で有望な若手パスタ職人として修行している。店の新しい支店がオープンするため、誰が新シェフとなるのか皆が注目するなか、泰司はボスから「期限1週間であらゆる客を喜ばせるパスタを作ってみろ」と課題を出される。 拾ってきた腹話術人形が…腹話術の哲人 西公平名無し拾ってきた腹話術人形が勝手に毒を吐いて喋る設定が良い。主人公はどこか抜けてるけど真面目な性格の青年で、人形と相性も良く、軽妙な会話のやり取りが心地良い。毒はあるけど嫌味がなく爽やかな読後感だった。 #読切応援 毎回 新連載&最終回!ももえサイズ リサイズ全部入り 結城心一サミアド560ページ近くあります。ブ厚っ! スピンオフやアンソロジーで有名な結城心一さんのオリジナル作品でエロ漫画雑誌→電撃大王で連載されました。 単行本は無印2巻・新装完全版2巻・電撃版1巻が発売、そこから更に「まんが4コマぱれっと」に掲載された4コマなどを追加して強引に3冊→1冊にまとめたのが「リサイズ全部入り」です。旧単行本カバー下の漫画や読者プレゼント漫画、表紙イラストなども収録されていて満足度は高いです。でも厚くて読みにくいです。 内容は主人公が鎌で切ったモノの存在を肩代わりしていく…コメディ…?ギャグ……? とにかく変な漫画です! 存在が追加されるたびに名前が長くなっていき漫画も毎回最終回&新しい名前で新連載になります。 シュールで微妙なネタとパロディが詰め込まれていて独特な空気感。 ターンAガンダム 似の担任の英語の先生(担英先生)とか「小っちゃ柔らか社」が開発したゲーム機「×箱(バツ箱)」とか出てきます。 エロ漫画誌を2つ切り裂いて消滅(休刊)させ存在を肩代わりしましたが電撃大王は生き残りました。さすが電撃だぜ。「有賀リエ連作集 工場夜景」感想有賀リエ連作集 工場夜景 有賀リエニーナ※ネタバレを含むクチコミです。 何がってわけではないが、、とにかく面白い!!加治隆介の議 弘兼憲史starstarstarstarstar酒チャビン黄昏流星群やハロー張りネズミでお馴染みの弘兼憲史先生による政治マンガ。政治マンガは珍しいと思うのですが、めちゃくちゃこの作品面白いです! 「どこが面白いの?」と聞かれても俄には返答しづらいのですが、とにかく読むのがやめられず、話がめちゃくちゃ面白いです!先生は、他にも島耕作シリーズも描かれてますが、島耕作シリーズも似たような読書感かもしれませんね。とにかく面白かった!! 印象に残ったシーンは、大学時代の友人と3人(政治家・官僚・新聞記者)で白魚の踊り食いを食べて、女将にタックルするシーン(主人公たちはラグビー部出身)です!新聞沙汰になりたくないぞと心配する官僚に対して新聞記者が「そんな記事は俺が押さえてやる」ともみ消しを公言するところが良かったです。自分らしく生きよう!トクサツガガガ 丹羽庭starstarstarstarstar_border酒チャビン私はそこまで何かに「オタク」というわけではないのですが、興味があり手に取りました!まだ途中までですが感想を書きます! 主人公は初め自分の趣味(20代女子で特撮オタク)を隠して生活しているのですが、分かり合える友達を見つけてすごくイキイキとしてきて、とても良いな!自分もやりたいことを見つけてイキイキ生きていこう!と思えました! 「周りと違う」とか、「変」とか、そんなの関係ない!自分の思った通りで良いんだ!という勇気をもらえるマンガでした! ギャル×オタクと思いきやギャルもオタクだった件オタクに優しいギャルはいない!? のりしろちゃん 魚住さかな六文銭クラスのカースト上位にいる伊地知と天音。 それぞれ、タイプが違うが、いわゆるギャル。 伊地知は黒ギャル。軽くて明るい。 天音は白ギャル。モデルのようなスタイルのクールビューティー。 それに、女児向けアニメ「キラモン」が好きな主人公という構図。 しかし、このアニメが、クールな天音も実は好きで(超好きで)、 「妹が好きなだけ」 ということで隠している設定。 ただ、随所でダダモレしているのが、ポイント。 全力で否定しつつも、気になって抗えない様が、ガチ勢のそれでかわいい。 クールじゃなくなる感じもグッド。 ギャルがオタクのオタク趣味に優しい話かと思ったら、ギャルも実はオタクだったってのが斬新で面白い。 天音の話ばかりしたが、伊地知もオタク趣味に理解があって優しくて距離が近くてコミュ力高いのがポイント。 何気に勉強もできる。 総じて何が言いたいかっていうと、眼福マンガってことです。 コミカルに誰も傷つかない優しい世界に、読んでて癒やされます。 ギャル系マンガが好きな人にはぜひおすすめしたい。 かなり刺さる…三十路病の唄 河上大志郎 河上だいしろう名無し30代、仕事もしてきて周りも家庭をもち、もう夢だのなんだの言ってられない年齢。 そこから計画性無くばくち打ちの様な選択をすることは馬鹿にされるようなことなのか…! 刺さります、30という歳、同年代には刺さります! でも馬鹿にされてもやりたいことってやってみないとわかんないですからね〜。 黙ってやるしかないんですよ!「仲間殺し」とは。ダンジョンの中のひと 双見酔名無し※ネタバレを含むクチコミです。2巻から本格的に面白くなる今夜は車内でおやすみなさい。 小田原ドラゴンstarstarstarstarstarひさぴよ小田原ドラゴン先生による車中泊ドキュメント。キャンプ趣味系のマンガではないので注意。行き詰まりを感じた中年のリアルな人生そのものが漫画になっていて、最近のどの漫画よりもロックな作品だなと思う。 歳取った中年男性にとって共感する部分が非常に多く、過去の人生の振り返り方が寂しくもユーモラスである。明るい漫画が好きな人にはちょっと向かないかも。 あと、1巻で面白さを判断しない方がよくて、最初の巻は助走というか、旅の準備段階。2巻から本格的に車中泊が始まって俄然面白くなってくる。何なら2巻から読み始めても良い。 #推しを3行で推す 元ヤンJK、身バレせずに高校生活を送れるか! #1巻応援 #推しを3行で推す蜂も刺さずばうたれまい るりえANAGUMA元ヤンの蜂須賀すずめは高校入学を機に足抜けを図ったものの同級生の源元蛍に軽率に過去バレしてしまいます。このふたりが友好を深めていくのが尊すぎ。 蜂須賀ちゃんが元ヤンバレを防ぐための努力はけなげでポンコツでかわいいです(でもヤンキースタイルも素敵!)「樫村一家の夜明け」感想樫村一家の夜明け 沙村広明 岡村星ニーナ恥ずかしながらお2人が夫婦だってこと、この本で初めて知った。夫婦合作面白い! 個人的には「ミッシングコード」が好き。登場人物それぞれが抱える罪の意識について考えさせられた。レは◯◯◯のレ(困惑) わけわからなくて好き鉄紺の春 竜丸たか※ネタバレを含むクチコミです。 「ヘッショナル」になる前に七月の骨 𠮷田聡ナベテツ漫画家マンガというジャンルが広く描かれて久しいのですが、その描き方は十人十色であり、人柄やクリエイティブというものが色濃く反映されているところに、ファンは強く惹かれると思います。 湘南爆走族で鮮烈な連載デビューを飾った𠮷田聡先生が描いた本作では、まだ何者でもない青年のもがき苦しむ様がリアルに描かれています。 デビュー作が大ヒットし、様々な漫画家さんに影響を与え、映像化までしたという事実でもって、読者は順風満帆な漫画家生活なのだろうと思い込んでしまいがちなのですが、この作品で描かれているのは、明日の自分への不安を抱え、必死に「ヘッショナル」を目指す等身大の物語でした。 主人公の時田青年が𠮷田先生をどれだけ投影しているのかは、読者には正直分かりません。ただ、そこには「真実」というものもあるのだろうなと、中年の読者は過ぎ去った青春というものに思いを馳せます。 𠮷田先生のファンを公言している藤田和日郎先生が、本作を読んで涙を流したというツイートを以前みかけ、さにあらん、という感想を抱きました。夏の終わりに、過ぎ行く季節を感じる作品なのではないかなあと思います。新たな格闘漫画の金字塔喧嘩稼業 木多康昭名無しのUSB戦略的格闘漫画。 作者の木多康昭先生の事は昔ジャンプでやってたギャグマンガの印象が強かったけどこんなにも面白い戦略的な漫画を描く人だったとは驚いた。 主人公の十兵衛は特別にフィジカルに恵まれていると言うわけではなく(作中キャラの中だと) 、勝つ為に頭脳、ある種卑怯とも言えるような場内外戦略で対戦相手を倒す姿は実に見事だと興奮させてくれる。 陰陽トーナメントの参加者達の壮絶な過去を描き、試合中の非凡な演出力もあいまって誰が勝ち残るのか全く予想できない手腕には脱帽もの。 ただただ続きが読みたい漫画。三十路、夢抱える男女のお話。三十路病の唄 河上大志郎 河上だいしろうPom 30代の男女が集まるシェアハウス。 皆、夢抱えている。 どの人の話も、共感する所はあれど、その中でもお笑い芸人として売れたいこぎりの話が1番グッときた。🫡特に2巻と4巻好きだったな。 諦めること、舐めるなって元相方の言葉には涙が出たな。 夢叶う人もいれば叶わない人もいて、現実って残酷な時が多くてどちらも受け入れた時が、またスタートだよなぁ。と考えたり。 読み応えたっぷり、また読みたくなる漫画です。 「バクネヤング」読んでみたバクネヤング 松永豊和かしこ自伝小説の「邪宗まんが道」を読んで執筆中に色々あったことを知った上で読んだので「あ、ちゃんと完結してる…」と安堵しました。でも、やっぱり大阪城に篭城している辺りの描き込み具合がすごくて一番印象に残るのはそこですね。このままの勢いで最後まで描くことが出来てたら、みんな「ワールドイズマイン」じゃなくて「バクネヤング」を読んでいたんじゃなかろうか。「邪宗まんが道」を読んで「こんなにブチギレてる人を今まで見たことない」と思ったんだけど、作者本人と主人公の馬久根昭一は何だか似てますね。バクネの最期と「邪宗まんが道」のラストもダブって見えました。「廃屋の住人」感想廃屋の住人 袈裟丸周造ニーナ派手さはないが良きホラー。さほどエグいシーンがある訳ではないのに、ずっと不安を煽ってくるので気づくと手に汗握ってたわ。<<218219220221222>>
最初の1〜2話目を読んだ段階では、どこにでもありそうなパニックホラー漫画だな〜と思ってました。が、3話目以降やたらと面白くなってきます。首切断ジェットコースター、激アツ硫酸コーヒーカップといった狂気のアトラクションの数々。そしてMr.バニーと名乗るウサギの支配人がとにかくヤバい。人間の本性を暴くような仕掛けを次々と繰り出し、極限状態の中、秘密を暴露させられる客たち。残酷でエグい描写ばかりなのに、ちょっと笑えてしまう滑稽さがあります。今後の倫理観のブレーキが壊れてからの加速力に期待です。