青年マンガの感想・レビュー15383件<<161162163164165>>山下和美と洋館世田谷イチ古い洋館の家主になる 山下和美名無し「数寄です!」のイメージが強いですが実はかなりの洋館好きだという作者。子供の頃過ごした小樽の思い出から、世田谷にある古びた洋館との運命的な出会いを描いた実録エッセイ。 タイトルからすると、その洋館がゆくゆくは自分のものになるということなんですかね。嫌なキャラ多いよなHappy! 完全版 デジタル Ver 浦沢直樹名無し嫌なキャラが多すぎて、作者は捻くれ者だなと思ってたら、あの浦沢さんです。 21世紀少年の。 蝶子って女が最悪で、出るたびに嫌な事を仕掛けてきます。 なんかあまりにも嫌なやつすぎて、漫画を読むのやめたくなります。 こんな嫌なやつ、他の漫画にも出てこないよ。 一度味わう価値あり!頑張っている人達に気付かされる事。新人アナウンサー佐々原音がお伝えします 川滿佐和子 仲村ヨモギPom タイトル通り、新人アナウンサー佐々原音がテレビ界で奮闘するお話です。 すごく沢山取材したのが分かるくらいアナウンサーの日々がリアルに描かれていると思いました。 いつも何気なくつけて見ているニュースやバラエティ番組ですが、当たり前ながら裏側で沢山の人達が働いていて支えられて、全ての人の努力で成り立っているのだなと感じます。 フレッシュな人達が頑張る物語を読むと、私自身も新しく何かを感じたり、刺激をもらえて頑張ろうと思えます。(大体いつも日常がなあなあになった時に引き寄せられるように、こう言った話を読むのです。)男の夢セックスレス 村生ミオ名無し男の夢を叶えさせてくれる漫画です。 亡くなった奥さんにそっくりなAV女優と、普通の会社員がまさかの結婚。 そしてまさかのセックスレス・・・・ でもさ、この会社員がゆきずりの女とか同僚とかとやりまくるんだよね。 もうさ、いい加減にしてよ。 僕らの妄想を具現化しすぎ。 もったいないコラボかもぬけぬけと男でいよう イワシタシゲユキ 内田春菊名無し読んでて「作画担当のイワシタシゲユキって誰かの絵に似てるような…」「もしかして前科者の人?」ということで頭がいっぱいでした。そしてやっぱり月島冬二の別名義がイワシタシゲユキでした。あースッキリ。 原作の小説は内田春菊名義ではなく「わざわざ男に見えるペンネームまで付けて、男の一人称でやってた連載」で「出来たら男の漫画家さんに描いてもらいたいなぁ」も内田春菊さんの希望だそうですが、男性作家が男性目線の不倫漫画を描いてもあんまり珍しくなくて面白みにかけたような…。少女と魔女と幻想廃墟 #1巻応援破滅の恋人 郷本あうしぃ@カワイイマンガ『明日ちゃんのセーラー服』や『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』、あるいは海島千本先生の作品などは、絵を眺めているだけでも幸せになれる作品だと思いますが、この『破滅の恋人』もそんな作品です。 緻密な書き込みの中にザラっとしたペンタッチを残す絵。コマ割りを、ストーリーを飛び出す空想的な画面にうっとりしながら、肝試しに使われるような廃洋館に住むお姉さんと真面目そうな少女(中学生?)との出会いに導かれます。 少女の思考もふわふわしていて、二人の間には、今のところ何もない。何もないはずなのに、既に何かが生まれている気配は散りばめられていて、それが友情なのか恋なのか、あるいは……と想像が止まりません。 お姉さんと、ある男性との物語も描かれるのですが、そこも不穏。1巻時点では不明な点が多く、百合ジャンルと明言しづらいのですが、それでも少女の心の機微とガサツなお姉さん=魔女の謎が心をざわつかせる、不思議な百合魔力のある作品なのです。 そしてこの魔力に胸を掴まれた方は、ぜひ作者・郷本先生の前作で「薄い繋がりなのにエモい百合」として名高い『夜と海』も読んでみてほしいと思います。地獄って面白い!!鬼灯の冷徹 江口夏実starstarstarstarstar_borderあいざっく面白くてためになる、とにかく鬼灯様がかっこいい、、、!そんな作品です。 テンポがよく、キャラクターも個性豊かで楽しく読めるのですが、 地獄や神様などについて文献に基づいた話も沢山出てくるので勉強にもなります。 キャラクターがみんなとっても魅力的で、 特にメインキャラクターの鬼灯様はしごできていつも無表情で淡々としているのですが、 無表情でボケたり突っ込んだりするところがすごく良いです。 ちなみに推しは白澤様です。(ヘラヘラしてる適当な人大好き) 一話完結の話も多く読みやすいので、色んな人におすすめしたいです。 『三体』の劉慈欣さん原作の短編SF #1巻応援神様の介護係 横山旬 未来事務管理局 Golo 劉慈欣兎来栄寿『三体』の劉慈欣さんが原作。 『三体』の劉慈欣さんが原作。 『三体』の劉慈欣さんが原作。 最初に『神様の介護係』の存在を知ったとき、驚きのあまり三度見してしまいました。そして、同時にこうも思いました。 そんなの、絶対面白いじゃあないですか……。 皆さんは『三体』は読まれていますでしょうか。今世紀を代表するSF小説で、『火の鳥』を髣髴とさせるほどの超大なスケールの物語。『三体』自体も中国国内ではコミカライズされているようですが、日本でも可能なら『アフタヌーン』辺りで本気のコミカライズをして欲しいですね。 この『神様の介護係』で気になる作画を担当するのは『 午後9時15分の演劇論』の横山旬さん。この組み合わせを考えた方が誰かは分かりませんが、英断だと思いました。劉慈欣さんの原作に対してどんな絵を当てるかと考えると、結構ハード目で青年誌寄りのタッチの方を選ぶのが自然な気がします。しかし、そこであえて少年マンガ系の横山旬さん。これがピッタリとハマっています。 1話を試し読んでいただければ解る通り、開幕からバリバリに独自世界の色を出してきます。濃密な作画と設定によって倍くらいのページを読んでいるような感覚に陥るほど情報量が多いです。それは、松井優征さんも授業で行っていた通りマンガとしては非常に優れている状態です。 横山旬さんの絵は、アクションや表情も気持ちいいんですよね。少年誌的テイストで間口の広いエンターテインメント色を出しながらも、そこは劉慈欣さんの世界ということでセンスオブワンダーを与えてくれます。 1冊完結で、非常にコンパクトですが満足感の高い仕上がりとなっています。SF好きの方は、押さえておいて損はありません。 そんな今夜、漫勉新シーズンが手塚治虫さん回放映なのは因果を感じますね。非恋愛的同居(百合…ではない)#1巻応援 #完結応援ふたりといっぴき、はじめました。 kameあうしぃ@カワイイマンガ猫一匹と暮らすイラストレーター女性が、その猫が大好きな友人と同居を始める、というエッセイ……女性同士、すわ百合!?と騒ぎたくなるのは百合好きの悪いところですが(自戒)、これは百合ではないけれどもとても良いです。 そもそも作者は「一人暮らし寂しいけれど恋愛はしんどい」というところから始まり、「寂しい時にちょっと話してくれたり側にいてくれる」相手を求めて友人に同居をもちかけます。これ、実現すれば理想的ですが、そうはいかないからみんな苦労しているやつですが、この二人は見事その理想的な関係になっていて、こんな現実があっていいの!?と驚きながら幸せな気持ちになれます。 内容としては食4:二人の関係4:猫2くらいの割合。未知の調味料に好奇心が膨らみます。 そしてべったり一緒にいなくても、相手の気配に安心したり、辛い時に話したり、同じ食を共有したりすることで、寂しがりな作者が穏やかに満たされるのを見ていると、恋愛がなくても満たされる可能性に私も救われる気がします。 恋愛じゃなくても満たされる関係……「クワロマンティック」や「ロマンシス」という在り方の可能性を、ここに感じるのは私だけでしょうか? (上下巻同時刊行だったみたいなので1巻応援と完結応援にしました)前向きになれる失恋めし失恋めし 木丸みさきstarstarstarstarstar_border野愛悲しみや寂しさを癒してくれる失恋めし。やけ食いやけ酒ではなく、丁寧で優しいご飯が描かれているのがいいですね。 夢を追う彼氏にフラれた人、離婚して実家に帰ってきた人、着ぐるみのバイト中に元カノと出会した人……失恋の数だけ人生があるんだなあと気づかされます。 でもどんな人も美味しいご飯を食べるとちょっと前向きになるんですよね。 素朴な絵柄とのんびりした関西弁、美味しいご飯に癒される作品でした。 人一倍セルフ…について考える漫画セルフ 朔ユキ蔵名無しいやもうそのまんまですね 男性も女性もセルフについて究極に考え行動する漫画です! 主人公がオナニーしたことがない…からの、ネットに書いてあったこんにゃくを試し、鉄棒を試し、断崖絶壁まで行き致す時点でもうツッコミどころしかないしシュール!! でもそのシュールさが面白いですヤベー女たちが魅力的すぎる!!恐怖と笑いのオムニバス男のいない女たち 櫻井稔文starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『絶望の犯島―100人のブリーフ男vs1人の改造ギャル』や、『バスタブに乗った兄弟~地球水没記~』の櫻井稔文先生の最新作! 「小説幻冬」での連載ですね。 こちらからも少し遅れて読めます。 https://www.gentosha.jp/series/otokonoinaionnatachi/ 『男のいない女たち』というタイトルから、独身女性の真面目な話などを想像してしまうかもしれませんがそっち方面じゃないんですよね。 恐怖の激ヤバ女たちを扱った話で怖くて笑えて最高に面白いです!! https://twitter.com/b_sakuraichi/status/1618275758824394757 まず、第1回のタイトルからして最高。 「犬ストーカー女」て!!ド直球!! 男性が犬を連れて散歩していたら、犬に惚れた女が翌日から散歩コースで待ち伏せし始めてストーカー行為が過激化していくんですが、こうれがもう絶品! 大好き!! このぶっ飛んじゃった女性自体は怖いけど、受け手の男性のテンションが面食らって戸惑ってはいるのに、どこか冷静というか呆れてるような冷めた温度感なのもちょうどいいんですよね~。 こういうヤバくてオモシレー女たちを描いたオムニバスだと思うんですけど、楽しみすぎません!? 小説幻冬にはなかなか手が伸びないんですけど、こうやってweb掲載もしれくれたのは本当にありがたいです!もうおしまいだ…お兄ちゃんはおしまい! ねことうふ名無しハマってしまう、このTS漫画に! 中身がお兄ちゃんでしかも元々へっぽこのニートだから尚更いじられがいがあって可愛い。 お兄ちゃんもおしまいだし、このお兄ちゃんにハマる我々もおしまいです。 祖母を送り出すことで想うこと悼 -tou- 安堂維子里名無し最近お葬式に出る機会があり、たまたまですがタイムリーな作品として読ませていただきました。 このマンガでは主人公は近しい親戚である祖母を亡くしていますが、お葬式という儀式、ひとつの定まった「かたち」を通ることで、ちょっとずつ故人が旅立ってしまったことを実感するというのが「悼む」ということなのかもしれません。 厳かで静謐な作品でしたが、自分の場合は本作を読んで癒やされたというのか、なんだか少しほっとしたというか、楽になりました。自分でも少し気を張っていたのかもしれません。今読めてよかったです。「星守る犬」の村上たかしが描くAIロボットの話ピノ:PINO 村上たかしさいろくどういう展開になるんだろう。この後どうなってしまうんだろうと思う作品。 そういう作品は読みながら色々な想像をしつつ読むことが多い。 大きな期待を抱き、衝撃展開では相応にショックを受け、悲しい話では往々にして泣く。それをさせてくれるマンガが好き。 星守る犬もそうだった。 ストレートしか打ってこないボクサーのようにわかりやすくシンプルでありながら、一発食らうとKOされてしまう。 今作も最後まで読み切って胸が苦しくなる、そんな作品だった。 さすが村上たかし、ズルいよなぁ。 画像は読み終わってから平和なページをあえて選んだものだけど、どういう展開だったら一番幸せだったんだろうかと考えさせられるページでもありました。新しい萌えの芽生えを、息吹を感じる令和のダラさん ともつか治臣さいろくダラさん(屋跨斑:ヤマタギマダラ)とジモティーのドタバタ和ホラーギャグ…なのだけど、シリアスな要素の方が強いかと思いきや合間合間の良テンポなツッコミと画力とでどんどんダラさんに魅せられていく。 あと妹かと思ったらポンコチンだったのもまた良い。兄かと思ったら自称ダイナマイトボディだし、色々とツッコミが間に合わない。 過去には凄惨な事件によって土地との結びつきと呪い・怨恨の類×社のせいで縛り付けられていたとされるダラさんこと屋跨斑。 その身姿はいわゆる「姦姦蛇螺」のそれと同様であるが、下半身を見た弟はそっと母のパンツを履かせるのだった。 読んだほうがいい。 どくじまちゃないよ、ぶすじまだよストッパー毒島 ハロルド作石名無し当時では珍しいムービングファストボールとかサークルチェンジとか変化球が印象的でした。 縫い目を無視して投げましたが、僕はムービングファストボールは投げれませんでした・・・ 速球が160km以上でて、あれだけボールが動くとイチローが打てなかった理由も納得です。 野球的な観点からもギャグ漫画的な観点からも名作だと思います。こういうので良いんだよエロ漫画家おねーさんとお疲れリーマン 砂履シンシャ天沢聖司細かいことは気にしないで頭空っぽで読めるラブコメ。絵が可愛いくてエッチ!ページ数短いのでもっと読みたい可愛い子がかわいい子とね転生王女と天才令嬢の魔法革命 南高春告 鴉ぴえろ きさらぎゆりstarstarstarstar_borderstar_borderママ子ユリユリした物語スタートでワクワク。 スピード感があって読みやすい。 転生した世界では規格外の王女様のアニス。血まみれになってモンスターを駆る上位ハンター。 国政は弟の王子が担うことになっているが、行動が見るからに愚鈍。そんな王子から人前で婚約破棄されていたユフィをかっさらっていく。 アニスとユフィが信頼しあって困難に立ち向かう弱ユリファンタジー。 物言うサンダルを連れてローマへ総務部樫木くんローマへ行く 墓場底浅名無し自殺したいとこの遺品整理を行っていたところ、遺されたサンダルに呪いがかかり物言うサンダルになってしまったというのが物語の始まり。いとこの死に対して「薄情」になりたくないという樫木は遺品にあったイタリア旅行の本を見てサンダルとともにローマへ向かうことを決める。 なぜサンダル?とか結局このサンダルがどういう存在なのか、などいくつか気になる点は残る。それでもこのサンダルが話し始めてくれたことで、誰かを弔うということのきっかけになったということが大事なのかもしれない。残された物を通じて、亡くなってしまったひとを想ったり、言葉を紡いだりということは、確かにあるんだろうと思った。仇討ちを決意した男の結末仇討のススメ 加藤羽入名無し犯罪被害者が加害者に対して「仇討ち」ができる権利を持つ世界。『フリージア』を読んでる人なら感じがなんとなく分かると思う。案内人の女性も不気味で雰囲気があるキャラクターだった。 仇討ちに臨めば相手を殺すことも出来るが、殺されるリスクも背負わなければいけない。主人公は娘を育てながら、妻が自殺した原因となった強姦犯の男を殺すことを決意する。 両成敗ということがテーマの一つにあったのだろうか、ビターエンドでスッキリした読み心地ではない。それでも何か意味のあったことだと思い込みたくなるのが人間の業なのかもしれない。元祖自転車漫画シャカリキ! 曽田正人名無し今の若者は、弱虫ペダルなんだろうけど、僕らの時代は「シャカリキ!」でしたね。 当時は、ロードバイクの事は知らなかったので、こんなにスピードが出るのか。と驚いたのを思い出しました。 あんな急な坂を自転車で登るなんて・・・ 車だったら一瞬なんだよな。 漫画は好きでしたが、自転車は疲れるのでいまだに乗っていません・・・・ 見た目はガール、中身は極道の元おっさん、その名はBack Street Girls ジャスミン・ギュstarstarstarstarstarゆゆゆ美少女アイドル「ゴクドルズ」! 一字読み違えたせいで「魔入りました!入間くん」のアクドルが頭をよぎる。 まあ、アイドルにはかわりない。 本作は、極道の元おっさん達が過去を忍びつつ、地下アイドルとして邁進して行く物語。 ちなみに美少女になった方法は、「転生」ではなく、「性転換」。 地が良かったのか、見事な手術なもので、どうみてもかわいいガールたち。 まさか極道のパワーで、転生せずに転生させるとは思わなかった。 親分、おそろしい。乾杯あそばせ♪立ち飲みご令嬢 松本明澄starstarstarstarstar_borderゆゆゆ「立ち飲みご令嬢」は、美味しそうな立ち飲み屋のメニューと雰囲気がページから伝わってくる、お腹もすくし飲みにも行きたくなる作品。 料理の紹介とお酒の描写、飲み屋における人間模様の比率もちょうどよい。 立ち飲み屋を疑似体験している気持ちになれる。 これまで読んできた「酒飲みマンガ」と違うのは、主人公がご令嬢という点。 息抜きに入った居酒屋がたまたま立ち飲み屋で、以来、自分を知る人がいない環境での美味しい食事(とお酒)にはまっているという。 ご令嬢なので「乾杯あそばせ」という、野蛮さなどない乾杯ワードが、主に物語の締めに使われる。 「ごきげん酔う」は音声だと伝わらない可能性があるので、ご令嬢ごっこをしたいなら「乾杯あそばせ」だろう。 さて。お酒をテーマにしたマンガはやっぱりおもしろい率が高い。 そして完結でなく連載中の好きなマンガが増えて嬉しい。<<161162163164165>>
「数寄です!」のイメージが強いですが実はかなりの洋館好きだという作者。子供の頃過ごした小樽の思い出から、世田谷にある古びた洋館との運命的な出会いを描いた実録エッセイ。 タイトルからすると、その洋館がゆくゆくは自分のものになるということなんですかね。