少年マンガの感想・レビュー7876件<<210211212213214>>パーリィピーポーも納得のリアリティ! #完結応援デイズ・オン・フェス 岡叶あうしぃ@カワイイマンガANAGUMAさんが未経験の立場から本作の魅力を語られていて、ついつられて全部読んでしまったので、こちらからは経験者から見た本作の魅力を書いてみたいと思います。 ……フェスの入場口でリストバンド付けて、ステージに進んでいくと、向こうの方からズンズンって、低音が響いてくる訳ですよ。うわぁって小走りになって……1巻の初フェスのワクワクする描写、これ私知ってる。 かつてフジロックに6回行っている私が保証します。この作品、めっちゃリアルです! 例えばテント泊の朝が蒸し暑い!みたいな細かなあるあるが沢山あります。フェス前にフェス用プレイリスト作るよね。また渋谷のライブハウス側のコンビニの山盛りのゴミ箱とか、そんな細かな事が物凄く懐かしくて……よく知っている人ほど嬉しくなる描写がそこに。 新しい音楽との出会いと、何でも受け入れたくなる開放感。あんまりバンドを知らなくても、ダンスが下手でも、若くても歳取ってても、大体の人が何かしら楽しめる。空は広いし飯も旨いし、みんなフレンドリーだし、本当にミュージシャンにも会えるし……トイレとか虫とかは確かに問題だけれど、それさえ気にしなければ、極上の祝祭空間がそこに!……というのも全部描いてある。 大きいフェスに関してはメトロックやROCK IN JAPAN FESTIVALなど、日本人バンドメインのとっつきやすいフェスをモデルにされている一方、小さなフェスに拗らせ男子が好きそうなマニアックさがあったり。日本のフェス、数も種類も豊かになったのだなぁと、しみじみさせられます。 登場するバンドの、ジャンルや音色はほぼ描かれません。「音楽」ではなく、ジャンルや好みを超えた祝祭空間……あらゆるパーリィピーポー(party people)に開かれた「フェス」を描く事が主目的なのだと思います。 初心者・玄人それぞれの楽しみ方、ライブアクトで盛り上がった後ひとり余韻を楽しむ感じ、そして特にアウトドア趣味の方がフェスに行きたくなるような内容、ファッションや細かな持ち物まで、フェスのリアルと楽しさをこれでもかと描いた作品。 そしてフェスの無い日常を、フェスを目指して生きるパーリィピーポー達の物語を描き、厚みのある内容の全5巻!今夜「線」を超えろ!!!!A・O・N 道元宗紀みど丸プロレスをインチキと断ずる少年が最強のレスラー「アオン」になりすまし全国のレスラーに宣戦布告、真のファイトとエンターテインメントを追求する…というふうに書くとシンプルな話のスジにきこえますが、読むとなかなか曲者で独特。独特、というのが『A・O・N』に最もふさわしい言葉な気がします。 存在を知ったのもその手のマンガに詳しい友人から「パワーがすごい打ち切りマンガがあるから読んでみてくれ」と薦められたのがきっかけでした。確かに話の運びが強引すぎたり、主人公に気持ちが入りづらかったり、連載が10話で終わってしまった理由は正直言って読めばなんとなく察せます。 一方で全10話の全コマから気迫みたいなものが迸っているのも事実。クセは強いんだけど抜群にうまい絵とか、流れはなんか違和感あるんだけど勢いにあふれた台詞とか、「今それやる!?」っていう展開に全力振り絞ったりとか…。 このマンガにしか無いような圧力というか、エネルギーが備わっていて、これも読んだ方にはわかっていただけるはず…。 少なくとも自分は強烈なインパクトを受けました。気になった方にはぜひ今夜「線」を超えて読んでみてほしいです。まさかの再会?!おかえりアリス 押見修造starstarstarstarstar干し芋高校の入学式に出会った美しい女子高生。 実は、中学の同級生だった。 あまりの変貌に驚く主人公の洋ちゃん。 思春期独特の純粋さと体の変化とそして、多様なセクシャルマイノリティ。 現在の高校生の学校での生活は、どの様になっているのだろうか? 今後の、幼馴染3人の人間関係がとっても気になる。 そして、周りの人々の反応も。どう生きるかについてちゃんと書いてあるキミオアライブ 恵口公生名無しショックで話題になってた時ちゃんと読まなかったんですが今読みました。 主人公、公生がやりたいことをやる!youtuberになる!と言い始めて学校生活を送る話。 でもこれ公生の生き方の話ですね…。 夢ってチープに聞こえますが、実はやることリスト。 やることリストって自分がどう生きるかの指針。 好きなことで生きていくのは難しいっていうのは全員同じ。 なかなかやりきる人はいないものです。 すごい頼りないヒョロ主人公だけどこの世界ではすごい人間だと思いますよ。 日常のなかに隣り合う怪異を描く山姫 紺野アキラツイッターの漫画を読むひとあまりにおしゃれな絵を描かれるので読み始めはてっきり「女子大生みどりちゃんとバスの運転手田辺さんのラブコメかな〜?」と思ってページを進めたのですが…。 浅薄な予想を気持ちいいほどに裏切られる、洗練された絵と質実な描写で魅せるとても腰の据わったマンガでした。 日常に潜む妖怪・怪異を描いた作品は多くありますが、本作の読み味は結構独特です。コメディとホラーの“あわい”を絶妙に描き抜いてるので、不気味さとユルさの同居の具合が心地よかった。 当初ちょっと予想していたみどりちゃんと田辺さんの関係性もラブまでいかないけど、お互いを大切に思っていることが伝わってきてほっこり。 ふたりとも優しいんですよね。 彼らの持っている「あたたかさ」みたいなものが最後に形になるのも美しく感じます。 ちょっとドキドキして、ちょっと優しい気持ちになれる素敵なマンガでした。押見修造先生、またキ…おかえりアリス 押見修造大トロ押見修造先生、またキモい漫画か?!と思ったけどあまりキモくない!むしろなんか綺麗!と思ってちょっと物足りない気がしたけど、やっぱりちょっとキモくて良いです!出オチ感が否めない君が僕らを悪魔と呼んだ頃 さの隆名無し※ネタバレを含むクチコミです。 家族について考えさせられるママの推しは教祖様 ~家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話~ しまだナベテツこの作品を知ったきっかけは、劇作家の鴻上尚史さんの連載エッセイ「ドン・キホーテのピアス」で取り上げられていたからでした。 興味を持って書店で購入して、読み終えて溜め息が出ました。 この作品の「ママ」のような人物は、多分世の中に沢山いると思います(何にはまるかは、人それぞれですが)。 現代社会において、何かに依存しないで生きていくことは恐らく無理なのだろうと思います(比較的依存の薄いと思う自分も、恐らく何かに頼っていることでしょう)。 その依存を矯正するためには、大袈裟ではなく自分の人生を投げ出さなければならないでしょうし、それを出来る人間に出会うことは恐らく人生において物凄く低い確率なのだろうと思います。そして、それは家族であっても不可能だろうし、そのために人生を投げ出すことを強いることも出来ないだろうと。 自分が悪くなくても苦しめられるのが家族であるとしたら、そんな場所からは離れて欲しい。単身者はそんな風に願ってやみません。これからも描いてほしい!パラレルワールドくん うすた京介名無し久しぶりのうすた京介先生の新作読切! 『パラレルワールドくん』 ジャンプSQ11月号 イケメン主人公が学校の玄関のガラス扉ぶち破って入るとそこは知ってる人たちとは微妙に違ってキモくなってる世界で・・。 読切作品らしく構成がかなりしっかりしていてギャグ部分はもちろんたくさんあるんですが、ストーリー的な裏切りもあったり完成度の高さが伺えました。 うすた先生のノリが健在で、そうだ、これがほしかったんだよな!という感じ! でもいつものキャラ重視な雰囲気より設定が強めに思えました。 もちろんキャラも強烈でしたが! 描くのに半年かかったとコメントを書いてて、やっぱり一本読切描くのも大変なんだなと思いました。自称・世界一のイケメン、とにかく明るい池田くんイケ田くん 渥美駿名無し自分がイケメンであることにとにかく迷いがない変な子、池田くん。変な子なんだけど腹筋がバッキバキでした。 なんかいろんな芸人を混ぜたらこうなったという感じもしなくないです。 いぬの心。#1巻応援こんにちは、いぬです じゅんPom 癒し漫画です。 出てくるワンちゃんが皆かわいい。 私も離れてますが犬がいて、この行動とるとる!って頷く所もあり、会いたくなりました。 犬とか動物って言葉を喋らないからこそ想像が膨らんで、楽しさ倍増するのかも。 とっても穏やかな気持ちにさせてもらいました。出会いで人生は、変わる!フェルマーの料理 小林有吾starstarstarstarstar干し芋数学の計算プラス最高の食材で絶品料理ができる!! 主人公の岳の根底にあるのは、父の愛情に満ちた家庭料理。 最高の食材でなくても美味しいものは作れるはずだけど、あえてね。 自分でも、本に載っているレシピで絶品料理を作りたいけど、ちょっとハードル高いなぁ。(ナポリタンは、できそうだけど・・・。) 数学者に挫折した岳が今後どのような成長をしていくのか見守りたい。 それにしても、学園長最低の人間だなぁ。 運命のいたずらか、偶然の出会いで、描いていた人生が全く変わってしまう事って確かにある。のどかな「ガンダム」ダブルゼータくんここにあり こいでたくナベテツ今は無き「B-CLUB」で読んだのが、この作品を知る最初のきっかけでした(小学4、5年くらいだったと思います)。読み始めた頃はもう既にサンデーあたりは読んでいて、当時のメインストリートの漫画からは多分外れていました(ZZの放送は既に終わっていましたし、アニパロというのは一部のギャグ以外では恐らく週刊少年誌にはあまりなかったも思います)。 この作品について説明する時、「SDガンダムでぼのぼのみたいなことやってるマンガ」と言っているのですが、多分ぼのぼのから毒やシュールさを抜いたらこうなるだろうとも思っています。 心優しい少年が、豊かな村で過ごす日常は、読む人間を穏やかな気持ちにさせてくれます。 ガンダムを好きな人も、全く知らない人も。宇宙世紀の知識がなくても楽しめる稀有な作品であり、喧騒を忘れさせてくれるマンガです。 アニメ楽しみ!魔王城でおやすみ 熊之股鍵次名無しこれは良作アニメになるに違いない やはり姫が可愛いんですよね〜剃毛 + カレー + ボクシング = 傑作ラブ&ファイヤー 平松伸二マンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。白いマットのジャングルに今日も嵐が吹き荒れるタイガーマスク 梶原一騎 辻なおきstarstarstarstarstar_borderさいろくルール無用の悪党に正義のパンチをぶちかませ とありますが、パンチはプロレスでは反則となります。 (歌詞を記載するのはNGなんでしたっけ?) タイガーマスク世代ではないのですがプロレスファンとしてプロレスを語るのに外せないタイガーマスクのお話。というか原作ですね。 実在したプロレスラーであるタイガーマスクは新日本プロレスが当時海外修行に出していた佐山サトルという若手の天才(イギリスだったかな?で東洋人だからということでブルース・リーのような黄色いジャージに黒ラインの衣装で現地でも大人気だったそうです)を日本に呼び戻し、講談社・梶原一騎と正式なタイアップとして実現させてヒーローを具現化するプロジェクトにより誕生した本当のヒーローです。 当時のプロレス人気は凄まじく、日本全国でタイガーマスク旋風が巻き起こっていたとかなんとか。 当時の映像をNJPW WORLDという新日本プロレスの公式動画配信サービスで見ることが出来ますが、タイガーマスクは他の選手と比較にならない動きをしてます。本当に圧倒的に違うし、一人だけ格ゲーのキャラみたいな動きをバンバン繰り広げていく様は今見ても体幹・センス・スピード・運動神経のレベルが常人のそれを遥かに上回っている事がわかります。一度見てみてほしい。 タイガーマスクで大成功を収めた新日本プロレスですが、当のタイガーが相手がいなくてつまらん、こんなルール(プロレス)では最強になれないので最強を目指すため辞めます!と言って人気絶頂のところで本当に辞めてしまい非常に困った状態になってしまったのでした(初代タイガーこと佐山さんはここから総合格闘技の前身とも言える修斗(シューティング)を創設、後の格闘技界に多大な影響を与えます) ただ、タイガーの影響でプロレスラーを志す若者は後を絶たず、結果としてプロレス業界を力道山・アントニオ猪木に次いで盛り上げた人物といえるのではないかと思います。諸説あるのは重々承知ですので文句がある人は一緒に飲みながら語りましょう。 ちなみにプロレスファンなら最近まで現役だった獣神サンダー・ライガー選手をご存知かと思うのですが、そちらも永井豪先生の原作との公式タイアップで生まれたキャラで、そちらも名に恥じぬ豪腕・スーパースターぶりを発揮し、私も含め多くのファンを魅了し続けた名選手でした。 というわけで脱線しまくりですが、漫画のほうでも色々とあります。 孤児院で育った「伊達直人」という主人公が、「虎の穴」という悪のレスラー養成所に攫われて(スカウトだっけな)訓練して殺人拳を学んで覆面レスラー(悪役)としてデビューするところから始まります。 虎の穴での修行は常軌を逸したもので、伊達直人は自分と同じような境遇の孤児たちにつらい思いをしてほしくないと願い、ファイトマネーを孤児院に投げ入れていくのですが、それが虎の穴からは裏切り行為とみなされて虎の穴からの刺客たちと戦う羽目になる…という流れだったと思います。違ったらごめんなさい。 ただ、その「伊達直人」という名義で幼稚園や保護施設に匿名に近い形で莫大なお金を寄付する人が度々現れているんですよね、現実に。 2005年だか2007年だかぐらいにもあったんですが、当時はすでにTwitterが生まれていたので割と話題になったのを憶えています。 まぁ何が言いたいかというと、本当に全国のちびっこ達の心を掴んだ作品であり、そのちびっこたちが大人になって力を得た結果として慈善事業が潤ったりプロレス業界が潤ったりしていて、色んな所へ波及しているのがわかるんですよね。 漫画に限った話ではないですが「本当に素晴らしい作品」とはこういうのを指すのだろうな、という話でした。 長くなりすぎたのでこの辺で。正直絵が古いのは否めないのですが一度読んでおくとためになるかもしれませんよ! 不運少女×不死者 最高の死を見つける物語!アンデッドアンラック 戸塚慶文名無し※ネタバレを含むクチコミです。滅びた世界で「生きること」を全力で楽しむ旅路 #1巻応援世界は終わっても生きるって楽しい 鳥取砂丘sogor25文明が滅び、"赤い霧"という謎の自然現象に覆われた世界。 そんな世界を、大きなハムスターのような生物・ヤゴ、そして球体の浮遊する機械・メイとともに旅する少女ヤコーネの物語です。 いわゆるポストアポカリプスの世界を描いてる作品で、1巻の段階で人らしき生物は主人公のヤコーネ以外には見当たりません。その代わりに人間を襲う未知の生物がたくさん現れてヤコーネたちの行く手を阻みます。そんな何が起こるかわからない状況を潜り抜けながら彼女たちは旅を続けています。 ヤコーネたちの旅に大きな目的はなく、強いて言うなら「生きること」を目的にしているように見えます。ただ、その旅では困難はあれど決して悲観的なものではなく、タイトルにある通り、滅んでしまった世界を旅しながら全力で「生きること」を楽しんでいる、そんな印象を受けます。 また、不思議な生物が多く出てくる作品ですが、主人公のヤコーネもまた私たちが思っていた"普通の人"ではないような描写が徐々に見えてきます。もしかしたらそのあたりに、滅んでしまったこの世界全体の謎がヒントが隠されているのかもしれません。 純粋にポストアポカリプスの世界観だけでも楽しめる作品ですが、この世界が滅びた謎についての考察もできるし、それ以上にこの厳しい世界観の中で見せるヤコーネたちの「生きること」対してとにかく前向きな様子に、読んでいて不思議と明るい気持ちになれる、そんな作品です。 1巻まで読了殺し屋の少女と不死身のマフィアの不思議な同居生活 #1巻応援殺し屋ちゃんと死なないターゲット 古賀由人sogor25幼い頃から教育を受け凄腕の殺し屋となった少女メメント・モリ。彼女がターゲットであるマフィアのボス・レオナルドの首を落とした場面から物語が始まります。レオナルドの部下たちが乗り込み、敵討ちをしようとメメント・モリに銃口を向けるのですが、次の瞬間、切り落とされたレオナルドの首から白煙が上がり、彼の体が元通りに再生されます。これは彼自身も知らなかったようなのですが、実はレオナルドは何度殺しても再生する不死身の体の持ち主だったのです。 その後、何度もレオナルドのことを殺すメメント・モリでしたが、その度に彼は生き返ります。 依頼を遂行するまでは帰れないと言い、彼の館に居座るメメントモリ。そんな彼女に対してレオナルドは、彼が死にはしないけれど不老であるわけではなく「ヨボヨボになっても死ねないなんてかっこ悪いだろ」ということで彼女に自身の殺害を自ら依頼します。そんな奇妙な縁でメメント・モリがレオナルドやマフィアの一味と共に暮らし始めるという物語です 暗殺のターゲットであるレオナルドはマフィアのボスなので、善か悪かで言えばおそらく悪の側の人間だと思うのですが、違法な薬物は取り扱わない、自身の利益となるための殺人はしないなど一本筋の通った人物として描かれています。そして屋敷に居つくことなったメメント・モリに対しても自然とマフィアの一員、仲間であるかのように扱い始めます。 そして、元々は殺し屋として徹底した教育をされており、任務のためなら自分の命を惜しまないというメメントモリだったのですが、レオナルドたちと暮らしていく中で、1人の人間として扱われることとで徐々に人間らしい感情を獲得していくという物語にもなっています。 なので、殺し屋とマフィアと言う非日常的な登場人物ばかりですが、いわゆる疑似家族もののような読後感のある作品でもあります。 2人が同居する目的はあくまでメメント・モリがレオナルドを殺すことにあるのですが、それを忘れてしまうほどの関係性が二人の間に構築されていきます。今後、2人の関係性がどのように変化していくのか、そしてレオナルドが改めてメメント・モリに依頼した彼自身の殺害という任務がどうなっていくのか、ハッピーエンドもバッドエンドも想像できるからこそ今後が楽しみな作品です。 1巻まで読了 可愛い可愛いかしこみかしこみ 幌倉さと野愛可愛くて癒されて読んでいると自然に頬がゆるみます。可愛い。ムクが可愛い山椒が可愛い奏衣様が可愛い。可愛い可愛い。 少女の姿の神様に仕えるタヌキとキツネっていう設定でまずキュンときちゃいます。和の設定ってよいじゃないですか。惹かれちゃうじゃないですか。 のんびりしたタヌキとしっかり者のキツネというのがまたよいじゃないですか。ベタな設定ってやっぱりよいじゃないですか。 そんなタヌキのムクとキツネの山椒が町の人達の願いを叶えるべくおつかいやお留守番、代わりに学校に通ったりと奮闘する四コマ漫画です。 町の人達も読者と同じように「ムク可愛い♡山椒可愛い♡」という視点で描かれるのでそこもまたほっこりしちゃうところなんです。 疲れたときはムクと山椒をむぎゅむぎゅ抱きしめたい…願いを叶えて奏衣様!! 生きてくのってなかなか大変ですから、こんな可愛い漫画読んでたまには癒されましょうよ完結してしまった、中野への想いが溢れた現実のようなファンタジー中野ブギウギ 研そうげんさいろく不思議な生き物オメメ。 どう見ても地球外生命体…!こりゃ地球がヤバいぜ!中野発のインデペンデンス・デイか!という流れに行くかと思いきや馴染みすぎだろうがよ。。。 最高の中野愛が詰まった作品で、東京の高校生ってこうだったよな!っていうような弟や、アキバより中野の方が先なんだぜと言わさんばかりのアナーキーの下乳を眺めながら今日もみれいちゃんはなんとなくおとなになっていく。 すごく色々な感情も経験も感動も詰まったいい作品だった。ゴーストオブツシマ(GoT)の舞台アンゴルモア 元寇合戦記 たかぎ七彦さいろく舞台は対馬。 蒙古に攻め入られた対馬の村々は侵略による略奪でモノだけでなく命すらも全て奪われていた。 実際の元寇(げんこう。蒙古と高麗による実際にあった日本侵攻のこと)を描いた漫画で、罪人として島流しされて流人となった主人公が義を貫いていく。 なんというか、こいつがゴーストオブツシマの主人公なのかと勘違いするぐらい日本の侍としての気持ちの良い活躍を見せる。ただ、もちろん一人がどんだけ強くてもどうにもならない時がある。そんなときの脇役たちは各々光って魅せてくれる。 漫画としてもバタバタ人が死ぬしよく考えるとかなりグロい。 ただ、ダークヒーローのようなスタートを切る訳あり主人公の迅三郎が対馬の人々を護る戦いを繰り広げていく様は読む手が止まらない。 博多編はまだ読んでない! どちらかというと将棋をやってる人柄の話将棋の渡辺くん 伊奈めぐみむ将棋をやってる人生の話!みたいな漫画はちとストイックで重かったりしますが(3月のライオンとか)これは将棋のプロの人柄の話! どの業界でもその職を極めた人はちょっと変わっている気がします。 棋士なんて特に変わってて面白い人が多いのでは? 生活、行動、全てが将棋に向いているのでそれ以外のことはどこかおぼつかない感じのお人柄に思えました。 逆にここまで貫いている人は漫画になるくらい面白い! 藤井聡太棋聖フィーバーの影響もあり、将棋気になるな〜って私のようなにわかにも楽しんで読める一冊。 シリウスの読切は面白いのが多い。サーリャと盗賊 太田七基名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<210211212213214>>
ANAGUMAさんが未経験の立場から本作の魅力を語られていて、ついつられて全部読んでしまったので、こちらからは経験者から見た本作の魅力を書いてみたいと思います。 ……フェスの入場口でリストバンド付けて、ステージに進んでいくと、向こうの方からズンズンって、低音が響いてくる訳ですよ。うわぁって小走りになって……1巻の初フェスのワクワクする描写、これ私知ってる。 かつてフジロックに6回行っている私が保証します。この作品、めっちゃリアルです! 例えばテント泊の朝が蒸し暑い!みたいな細かなあるあるが沢山あります。フェス前にフェス用プレイリスト作るよね。また渋谷のライブハウス側のコンビニの山盛りのゴミ箱とか、そんな細かな事が物凄く懐かしくて……よく知っている人ほど嬉しくなる描写がそこに。 新しい音楽との出会いと、何でも受け入れたくなる開放感。あんまりバンドを知らなくても、ダンスが下手でも、若くても歳取ってても、大体の人が何かしら楽しめる。空は広いし飯も旨いし、みんなフレンドリーだし、本当にミュージシャンにも会えるし……トイレとか虫とかは確かに問題だけれど、それさえ気にしなければ、極上の祝祭空間がそこに!……というのも全部描いてある。 大きいフェスに関してはメトロックやROCK IN JAPAN FESTIVALなど、日本人バンドメインのとっつきやすいフェスをモデルにされている一方、小さなフェスに拗らせ男子が好きそうなマニアックさがあったり。日本のフェス、数も種類も豊かになったのだなぁと、しみじみさせられます。 登場するバンドの、ジャンルや音色はほぼ描かれません。「音楽」ではなく、ジャンルや好みを超えた祝祭空間……あらゆるパーリィピーポー(party people)に開かれた「フェス」を描く事が主目的なのだと思います。 初心者・玄人それぞれの楽しみ方、ライブアクトで盛り上がった後ひとり余韻を楽しむ感じ、そして特にアウトドア趣味の方がフェスに行きたくなるような内容、ファッションや細かな持ち物まで、フェスのリアルと楽しさをこれでもかと描いた作品。 そしてフェスの無い日常を、フェスを目指して生きるパーリィピーポー達の物語を描き、厚みのある内容の全5巻!