少年マンガの感想・レビュー7875件<<169170171172173>>破壊も破戒もやっていこう破戒!令和因習村 鳥トマト野愛強く賢く美しい主人公がくそみたいな常識をぶち壊す気持ちのいいお話。 にしてもよかったのではと思えるくらい、村の人々はちゃんとくそだしテンポもいいしギャグも面白い。 でもそれだけに終わらないで内から外からぶち壊してくれたのが最高に気持ちよかった。そしてしっかり怖かった。 一度外に出た人間が壊すなら破壊でいいもんな。タイトルの破戒がしっかり効いていて面白かった。 大切なものを見失わなければ、自分自身も見失わずに生きていけるんだなあ。本土の真面目狛犬×沖縄のゆるいシーサー 連載してくれ〜! #読切応援狛犬こまこの沖縄研修 野村UFO天沢聖司めちゃくちゃ面白かった〜!沖縄感満載で絵もストーリーもすごくいい。狛犬が変身した姿かっこよかったし、シーサーが家族のことよく見てるのがわかるシーンでグッと来ました。 石敢當ってそんなシステムだったの!?というのも勉強になりました。 これは連載で読みたい!! https://twitter.com/UFOnomura/status/1460801153260654594?s=20喧嘩が取り柄の少年が街の英雄になる話WIND BREAKER にいさとるさいろくこれが今の時代!新しい空気を纏ったヤンキー漫画。 絵柄は女性っぽさが感じられ、構図は一昔前だったらエースで連載してそうな感じだけどとても上手くてめちゃくちゃ読みやすい。 俺たちの街は俺たちが守る!って感じの新たな熱い青春物語ですが(いまのところは)キャラも立ってるし、1年生頑張れよって感じのちゃんとした学園モノっぽさもあって、構成も練られてるんだろうなーって思えて好印象です。よき。そんなに怖くないカニバリズム漫画おタエさんは今日もたべたい 天山まやチャンピオンスキー魔法により、ヒトを食する怪物“ミミック”を宿された兄妹。主人公の兄は失踪した妹を探して暴走を止めようとするのだが…。ミミックである「おタエさん」と、宿主の主人公の関係性は寄生獣のような関係で、必死に人を襲うのを耐える主人公のキャラは終始良かった。だけど、おタエさんの見た目が可愛いモードと怖いモードとでブレが大きく、そこを上手く切り替えて読めなかったかな…。カニバリズムとはいうものの少年誌だから、そこまで過激な描写はなかったように思う。 地下娘の設定、特殊すぎる…チカカラチカ 天山まやチャンピオンスキーヒロインの子は、地下の国からやってきた”地下娘”なる生物。植物のように生まれ変わるタイプのヒロインで、前の世代の子が居なくなるとよく似た新しい子が転生してやって来るのだが、過去の記憶や性格もリセットされており、なかなか狂気的な設定の居候モノだったと思う。ほぼニートのような暮らしぶりで、ひたすらマッサージチェアにズモズモされるだけの回など日常生活を見てるだけでも面白い回はあったが、もう少し活動的であれば話が良い方向に進んでいたかもしれない。実写映画も見た恋する寄生虫 三秋縋 ホタテユウキ しおん名無し今公開している実写版も見たけど、個人的にはマンガ版の雰囲気のほうが好みかも。ハッピーエンドなのかどうなのかとか、ふたりの恋の解釈を読者に委ねる部分が大きいと感じたのが理由かもしれません。 今から映画を見る予定の方はマンガ版を先に読んでおくと話の流れがスムーズに掴めるようになると思うのでそれもアリだと思います。寄生虫の設定が少し複雑なので。見ていたらだいぶテイストというかコンセプトが違うんだなというのはすぐわかってきますし。 自分もまだ原作小説は読んでないのでそれぞれ比べてみようと思っています。このラジオ(漫画)化けるぞ! #1巻応援からふるキューシート! ちくわ。あうしぃ@カワイイマンガ新潟県のどこかが舞台らしいこの作品は、高校の「生徒会ラジオ」をめぐる物語。 生徒会の2年生・雪乃とパーソナリティ・ひまりの信頼関係はかなりエモいが、とある声優ラジオが大好きな主人公・みどりは極度のコミュ障。クラスの人気者・かなは何故か生徒会ラジオを妨害する。 盛り上げようとするものの時に失敗あり、モヤモヤあり、顧問の先生含めラジオへの愛はあれど前進せず。そこで生徒会の雪乃は暗躍し、新しい施策を打つ。 1巻途中まではなかなかにヤキモキさせられるのですが、どうか可愛い絵と美しい光景、スルスル読めるテンポの良さに引っ張られて、1巻最後まで読んでみてください………………………とんでもなくアツい予感のする"斜め上"の展開が待っているから! 時空を超越した忍者マンガ黒の獅士 永井豪マンガトリツカレ男最初の方は織田信長を倒すのが目的の忍者マンガと思い読んでいたが忍者殺しの不死身の怪物・銅磨陣内が登場したあたりからSFっぽい要素が入ってくる。展開も予想できないし勢いもすごいし面白いとは思うがどうも説明が難しいマンガだちっちゃくてもお兄ちゃんお兄ちゃんは背が小さい 冬野ケイ野愛低身長男子がとても好きなので、背が小さいお兄ちゃんなんて最高じゃんと読んでみました。 想像以上にちっちゃかったです。お兄ちゃん、全長17センチほど。 父の再婚相手のイケメン息子と同居することになった主人公のナツキ。 お兄ちゃんとの生活にドキドキしていましたが…やってきたのは手のひらサイズのお兄ちゃん・ハル。 小さいながら、頼りがいのある兄になろうと奮闘するハルさんがめちゃくちゃかわいい! ナツキの鞄に入って学校行っちゃったり、近所のおばあちゃんと仲良くなったり、妹のピンチを救ったり……。 ちっちゃくても大きくてもハルさんは素敵なお兄ちゃんだっただろうなあとほっこりしちゃいます。 自分はもういい歳なのでお兄ちゃん欲しいとは思わないけど、ハルさんのサイズ感ならお兄ちゃん欲しいかもしれない。怪獣を倒すヒーロー「ANMITSU」の話 #読切応援ANMITSU 田中優吏名無しバクくん好きだったから新作嬉しい。コハクお姉ちゃんと杏蜜くんのコンビはいい感じでした。けど20pは短いな〜もうちょっと描いてほしかった! 一週間に一回 私は誰かの彼女になる明日、私は誰かのカノジョ をのひなおstarstarstarstarstar名無し雪は、彼女代行サービスで日々お金を稼ぐ女子大学生。 ある時は妹ロリ系、ある時はスポーティ女子と様々な”彼女”になる。 そんな毎日を送る中、ニセ彼女としてレンタルしてきた辻と出会う。 そんな辻にも理想の彼女を演じる雪に、惹かれていく辻。 ふたりのどこか歪な関係が、今始まる──。 今回は趣向を変えて、超話題作の「明日カノ」を紹介したいと思います! レビューを投稿するにあたり、雪編を久しぶりに読んだんですが、いや一話目から面白い…! 辻の真っ直ぐさと、雪の不安定さといいますか、よく対比されているなと思います。 是非一度読んでみてください~人狼の青年と女性刑事のバディもの人狼陸 Q斎名無し※ネタバレを含むクチコミです。「サンデー+」って感じのすごい読切人狼陸 Q斎たか演出とか見せ方にセンスが迸っててジャンプよりはジャンプ+って感じの、藤本タツキとか龍幸伸とかみたいな「癖とセンスが強くてかっこいい少年マンガ」でした。 他の方もクチコミで書かれているとおり主人公のキャラがよく掴めないんですが、それ以上に演出とか見せ方が本当にうまい!決めシーンの構図が全部かっこいい。 作品名は『人狼陸』と描いて読みは『ライカンシックス』。 「純真っ」と書いてルビは「かーわいっ」ですよ。 くせつよ…好きになってしまう……。 ハイセンスさは出しつつも、サンデーらしい健全な爽やかさみたいなものもあって「サンデー+」って感じがする良い読切でした。 ダイの大冒険、なんとアバンのスピンオフ!!ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 三条陸 芝田優作さいろくアバン先生、また会えるとは…! 往年の名作であるドラゴンクエスト ダイの大冒険から、主人公ダイの師匠である元・勇者アバンの過去がスピンオフ作品になっていました。知らなかった…! 作画は「ZIPMAN!!」の芝田優作先生で、画力や雰囲気にもマッチしていて素晴らしい。ストーリーは当然あの名作から指折りの人気キャラクターであるアバン先生を主役に構えているわけで、期待を裏切る事はない、と信じています! これは目が離せないやつです、嬉しい! マトリフも出てくるし、たまらんすよねえ分かち合う幸せ #読切応援怪物飯店 紀ノ目野愛紀ノ目先生の読切!うれしい!かわいい!おもしろい! 主人公は血の味に飽きてしまった吸血鬼の宵太郎。 人間の食べ物に心惹かれ、食べてみるものの吸血鬼の口と体には合わず……。 しかし、ある出会いをきっかけに料理の才能が開花するのです! 美味しそうと思ったものが美味しい。わたしにとってもあなたにとっても美味しい。だからうれしい。 喜びを共有できることは人間にとってかけがえのない幸せなんだと気づかされました。 こんなに短くてポップでかわいいのに、生きることの悲しみと喜びがちゃんと詰まっているのが素晴らしいです。 さりげなくロジカも出てきてうれしい! 読切じゃなくて連載してほしい、せめて精力奪うの苦手な某サキュバスがモリモリご飯食べる特別回だけでも読ませて……!鬼才・藤本タツキの成り立ち藤本タツキ短編集 藤本タツキさいろく鬼才という言葉がピッタリな藤本タツキ先生。処女作から何から古いものだというのを理解した上で読むべし。 短編集としてはコンセプトがあるわけではなさそうなので(初期作品集っていうだけっぽい)作品の方向性とかはバラバラで、1冊の本としての完成度はめちゃくちゃである。だがそこがいい。 ハッピーエンドを作ろうとしていたのかな、というところも謎のエンドを迎えてたりして、登場人物の女子がみんな不器用であるようにタツキ先生の不器用な感じが表れている気がする。 「人魚ラプソディ」のあとがきで、普通の話を書いたとコメントされているんだが、「シカク」の方が普通の話のように見える不思議。 ファイアパンチ・チェンソーマンのようなカッコよさは感じられないけど、ルックバックで描かれた「しっかりとしたストーリー作り」の片鱗が見えていて面白い。 絵が上手い、顔が良いここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。 阿倍野ちゃこ 天王寺きつね えぞぎんぎつね DeeCHAmampukuなろう界隈への解像度が低いため、ストーリーに関してはよくあるナローだなという意外読み取れなかったのですが(本当はもっとコンテクストがあるのかもしれないですが) この本を手に取った理由、そしてレビュー書くくらい気になってそして「良い」と思ったのはこの作画担当の漫画家さんが大好きだからです。マジのガチで絵がいい。女の子は可愛いし、野郎もかっこいいし、魔物も街もエフェクトも書き込みの密度が凄い。デッサンもしっかりしてるので日常からアクションまでハイクオリティ。漫画としての見せ方も巧いです。 この阿倍野ちゃこ先生のことは以前から追っているのですが、年々レベルアップしているように見えます。向上心が強いのでしょうか。推しがいがある作家さんですモンスターがグルメでもいいじゃない!怪物飯店 紀ノ目nyae吸血鬼の食事は人間の血。それは世界共通の常識ですが、この漫画の主人公は「吸血鬼だからって血以外も食べていいじゃない」と思い立ち、初めて料理に挑戦します。すると秘めていた料理の才能が開花し、自分と同じように悩むモンスターのために最終的にお店を開店するところまで!短いページで彼の運命が180度変わっていく様子がコミカルに描かれていて微笑ましい。こういう、当たり前って実は当たり前じゃないのでは…?と気づかせてくれるような話は好きです。面倒超えて鬱陶しいが、それが面白いこのヒーラー、めんどくさい 丹念に発酵六文銭『悪魔のメムメムちゃん』が好きな私なのですが、 完結したことでロスってた人に朗報です。 メムメムが好きだった人はハマると思います。 ただ、こちらはメムメムちゃんほど可愛くはない。 (すいません。自分がメムメム好きなだけかもしれませんが・・・。) 内容としては、めんどうなヒーラーと戦士の物語。 ゲームのRPGっぽいファンタジー風味で、その中でよくあるやりとりを中心に、ヒーラーが面倒なカラミをしてきて、戦士がツッコむというのが基本の流れ。 ほとんど1ページごとに戦士のツッコミがおきるので、ヒーラー、ボケの応酬。 ボケないと死んじゃうのか?ってくらいボケるので、面倒と言うか正直現実にいたらウザイレベル。 ただ、小気味よい会話劇が、ギャグ漫画としては好きな部類です。 ずっとこのまま漫才するかの如く旅をつづけてて欲しいです。 あなたの人生に恋とSFを(最終巻オビより)成恵の世界 丸川トモヒロサミアド※ネタバレを含むクチコミです。コメディかと思ったら涙腺刺激系で最高でした #読切応援ワンルーム楽園 YOHAN名無しこの上手い話の構成にやられてしまった人は多いんじゃないでしょうか。 三十路引きこもりの男が床に後頭部をぶつけた拍子に、天国と地獄、両方を繋ぐゲートが部屋の中に出現してしまい、社会的に何も役に立っていなかった男が突然価値を持ち始め、悪魔と天使たちによって取り合われる、そんなコメディ、かと思いきや…。 https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496567812806 後半は、完全に作者さんの掌の上でした。 誰もが望まれて生まれてきたわけではないけど、環境やいろんなことが上手くいかなかったとはいえ、少なくともこの主人公は望まれ、幸せを願われていた。 衝動的に裸足で街へ飛び出し疾走するシーンの良さよ。 これからあがくわけです、無駄になったとしても、傷ついたとしても、自分の人生を取り戻すために。 いい読切でした。おれは鉄兵おれは鉄兵 ちばてつや名無し東大寺学園の試験結果待ちで、鉄兵が家でぼんやりしてる回がとても好きです。ちばてつや先生は本筋と関係ない、物語が動かない回もとても素晴らしい。 つねに透と行動をともにする なぞの忍軍団犬マユゲでいこう 石塚2祐子サミアドVジャンプで1994年から続いている長寿エッセイ漫画です。 内容はTVゲーム…のはず……ですが作者の石塚さんが食べ物やマイブームについて語るだけで終わる事もあります。 多々あります。 掲載誌は最新ゲームや編集部が推すゲームを販促して欲しいはずですが、大人の事情 完全☆無視でゲームボーイやファミコンの話をします。 「三國無双」などにドハマリしたら数ヶ月 同じ題材の漫画が続きます。フリーダムにも程がある。 実在の編集者や業界の大御所が漫画に登場しては作者の自由っぷりに振り回されます。(イヨクだけは逆に振り回す事があります) TVゲーム会社の社員とグルになって社長をハメる話とか面白いです。 ゲームの楽しみ方が独特で、メーカーが想定しない遊び方を勝手に編み出します。 ・キャラクターを変なあだ名で呼ぶ ・ドラクエでモンスターの調理法を考えながら戦闘 ・どうぶつの森で悪徳タヌキと仁義なき戦い ・箱庭系ゲームで異常なコンセプトに固執 ・WIZで名前を「ブラックバス」にして魚がピチピチ跳ねながら魔法を唱える姿を妄想 本人は嫌がるでしょうが、ゲーム系YouTuberの才能があると思います。企画だけでも需要ありそう。 石塚さんは自由に楽しむ姿を漫画で魅せる事で、閉塞感に囚われて生きる私達の心を救おうとしているのでは……いや、ないな。 画像はサウンドノベル「かまいたちの夜」を更に楽しむ方法です。 主人公の透は「透と百人の忍」 ヒロイン真理は「真理とヒグマ」に名前変更します。頼もしい助っ人ですね。 単行本「ア・ティエンポ」に収録されています。 読んでる時ずっと笑ってたと思う #完結応援お姫様のお姫様 ホマレANAGUMA女の子大好きなハイジちゃんとそのハイジちゃんが大好きなさららちゃんがかわいい女の子でい〜っぱいの素敵な女子校で過ごすというとってもフワフワユリフルハッピーなマンガなんだろ〜な〜と思ったそこのあなた!それで終わらんのが『お姫様のお姫様』よ! とにかく表紙からも迸っている絵のかわいさとそれと対照的な「そのアホをやるんか!?」という軽妙なキャラ会話と展開のキレ味のギャップに一発で虜になってしまいました。 多分語弊あるんですけど全力でフザケてるときのトリガーのアニメ(※それでいてはちゃめちゃに絵がかわいい)みたいな…そもそもふたりが通ってる「超百合女学園」のネーミングとか設定とかからその片鱗を感じるんですよ。超百合女学園、何?(答え:生徒数155万8千人のうち9割がカップルになっている女子校。所在地は都内。男子が入ると死ぬ) 自分は本作のおかげでかわいい女の子がアホをやっているのにつくづく弱いということがわかりました。(『あそびあそばせ』にドハマリした時点で気づけという面もある) これ一生読んでられるなと思ってたので2巻で終わっちゃったのは本当に残念ですが…。せめてこの2巻を無限ループしようと思います。 うまく説明できてる自信がないのでとにかく1話だけでも読んで“体験”してほしい、『お姫様のお姫様』を。これはすごいやつですよ。<<169170171172173>>
強く賢く美しい主人公がくそみたいな常識をぶち壊す気持ちのいいお話。 にしてもよかったのではと思えるくらい、村の人々はちゃんとくそだしテンポもいいしギャグも面白い。 でもそれだけに終わらないで内から外からぶち壊してくれたのが最高に気持ちよかった。そしてしっかり怖かった。 一度外に出た人間が壊すなら破壊でいいもんな。タイトルの破戒がしっかり効いていて面白かった。 大切なものを見失わなければ、自分自身も見失わずに生きていけるんだなあ。