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まっすぐで不器用な、少年と、少女と、大人たちへ。新しさとノスタルジア。仙台発の若き気鋭、初の作品集。Web Mediaマトグロッソにて掲載され反響を呼んだ5作品に加筆し、さらに完全描きおろしの表題作「空飛ぶくじら」を収録。【各界絶賛!】松本隆(作詞家)“ごく稀に絵の具と筆で詩を書ける人がいる。スズキスズヒロもその一人だ。” 石山さやか(漫画家)“次はどんな主人公で、どんなお話なんだろう。フリーハンドで描かれる、人生のひとかけら。” 【収録作品】『木村先生』いつから人は大人になるの? 大人になるってどういうこと? 進路を決めかねている高校3年生のカホが、夜の公園で木村先生に教わったことは…。 『銃声を削り出す』とある工業高校のはみ出しグループ、その筆頭・住田は正義感が強く仲間思い。しかし退学後ヤクザに身を落とし消息不明に。そして18年たち、住田は帰ってきた…。 『TRAINSPOTTING』鉄道ファンで「撮り鉄」のさえない高校生いちろうは、チャットで知り合った女性・ハナに会うべくにひとり上京しオフ会に参加するが…。シネマオマージュシリーズ第1弾。 『TAXI DRIVER』カーレースに魅せられた少年、卓也と進一。親友だった2人を、やがて運命が引き離し翻弄する。シネマオマージュシリーズ第2弾。 『KIDS RETURN』マイペースな小学生・エツコちゃんが、行方不明と思われ捜索されているとも知らず、森林公園で動物たちと触れ合っていたら…。シネマオマージュシリーズ第3弾。 『空飛ぶくじら』誕生日プレゼントとして、5歳の愛娘こはるから「そらとぶくじら」が見たいとねだられた教授は…。『銃声を削り出す』のキャラクターも登場する描き下ろし。

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見放されたスラム街の人々の人生を歌うギリシャのブルーズ『レベティコ』 愛すべきやくざ者《音楽家》たちの長い一日の物語 鬼才・ダヴィッド・プリュドムの傑作バンド・デシネがついに邦訳化! 第二次世界大戦前夜の1936年、軍人上がりのイオアニス・メタクサスが首相に就任し、ギリシャはファシズムへの道をまっしぐらに進んでいた。当時ギリシャのアテネでは、レベティコという音楽が流行していた。レベティコのミュージシャンたちが歌ったのは、自らが属す下層階級の人々の生きづらい日常。それが下層階級の人々から熱烈に受け入れられた。一方、当局にとっては、定職につかず、ハシシを常習し、喧嘩に明け暮れ、犯罪まがいのことに手を染めることもいとわず、昼はぶらぶら過ごし、夜な夜なバーで演奏してひと騒動起こすレベティコのミュージシャンたちは、風紀を乱す社会のお荷物以外の何ものでもなかった。  主人公のスタヴロスもそんなミュージシャンのひとり。彼は仲間たちとグループを組み、自由気ままな生活を送っていた。グループのリーダー、マルコスが半年ぶりに刑務所から出所したその日、スタヴロスと仲間たちは再会を祝い、久しぶりのセッションを楽しみ、乱痴気騒ぎを繰り広げる――。戦争が間近に迫り、自由がまさに失われようとする窮屈な時代に、あくまで我を通し続けた愛すべき人物たちの長い一日の物語。

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