百鬼夜行抄

百鬼夜行抄

普通の人間には見えない不可思議なモノたちが見えてしまう飯嶋律。彼とそのファミリーがさまざまな妖魔との出会いの中で紡ぎ出す不思議絵巻。第1巻では、司ちゃんの背中に拡がるあざの謎に迫る『闇からの叫び声』、死霊の力を利用して雨を降らせる“雨降らしの珠”を割って罪人を解放する『あめふらし』、そして、木を伐採され住処を失ったカラス天狗の逆襲を描いた『桜雀』を収録。
ポーの一族

ポーの一族

1880年ごろ、とある海辺の街をポーツネル男爵一家が訪れた。ロンドンから来たという彼らのことはすぐに市内で評判になった。男爵夫妻とその子供たち、エドガーとメリーベル兄妹の4人は田舎町には似つかわしくない気品をただよわせていたのだ。彼らを見たものはまるで一枚の完璧な絵を見るような感慨にとらわれた。実は、その美しさは時の流れから外れた魔性の美。彼らは人の生血を吸うバンパネラ「ポーの一族」であった。市の外れに家を借りた一家は、人間のふりをしながら一族に迎え入れるべき者を探し始めた。そして、エドガーが興味をひかれたのが、市で一番の貿易商の子息であるアラン・トワイライトだった…。
月食奇譚

月食奇譚

どこにも居場所のなかった星野の前に現れた、謎多き同級生の山田。彼の真実に触れたとき、運命の歯車が回りだす……宿縁の呪い、連なる因果、猟奇と純愛の物語。
幻月楼奇譚

幻月楼奇譚

鶴来升一郎(つるぎしょういちろう)は、老舗の高級味噌屋の若旦那。名だたる「道楽息子」で器用貧乏の変わり者。そんな彼のご贔屓は、怪談にしか能がなく、金次第でなんでもする曲者の幇間(たいこもち)・与三郎(よさぶろう)。嘘か真実か若旦那、与三郎に言い寄って!?吉原の料亭「幻月楼(げんげつろう)」の座敷を夜ごと彩るのは、人の世の欲望とあやかしが織りなす不思議語り。
とこよかくりよ

とこよかくりよ

「貴女の心にお邪魔します」驚愕・後悔・絶望・怨嗟・絶叫・悲哀・憔悴……。人の心が形作る、禍々しくも残酷で美しき世界。その世界の扉を開く能力者・蓮(れん)の怪奇譚、ここに開幕。人の心は、誰も立ち入れない「神域」。死してなお遺(のこ)り続ける「神域」が、人に災いをもたらすこともある……。住所不定の特殊能力者・蓮は「神域」の扉をこじあけ、救われぬ魂と対峙する――。
断章のグリム

断章のグリム

その日僕の信じていた「普通の世界」は終わった――クラスメイトのマンションを訪れた高校生・白野蒼衣は、眼球を抉られた女性に襲われる。怪異を焼き払い、蒼衣を救ったのはゴシック衣装の少女・時槻雪乃。ふたりはここに出会い、世界を侵食する〈悪夢の童話〉との闘いへと身を投じていく――。
かつて神だった獣たちへ

かつて神だった獣たちへ

禁忌の技術をもって作り出された異形の兵士“擬神兵”。戦乱の国を和平へと導いた彼らは“神”と称えられ、英雄となったのだが、内戦から時を経た今は、ただ“獣”と呼ばれている……。その擬神兵たちを殺すために旅を続ける“獣狩り”のハンク。そして、擬神兵だった父を彼に殺された少女、シャール。父が殺された意味を知るため、シャールは、ハンクと共に旅することを決意する!
サーカスの娘オルガ

サーカスの娘オルガ

旅のサーカス一座に引き取られた少女・オルガ。綱渡りの芸をしながら、各地を転々とする彼女はある日、大富豪の息子に恋をする――。ふたりが会えるのは、1年に1度、短い夏の間だけ……。『マシュマロ通信』『ないしょの話』の山本ルンルンの新境地。19世紀ロシアを舞台に描く、歴史恋愛ロマン!
ゲレクシス

ゲレクシス

バウムクーヘン職人・大西たつみは四十路にして初恋に落ちる。だが、その恋の行方は、文字通り迷宮入りに。次々に大西に降りかかる説明不可能な不自然現象。翻弄に次ぐ翻弄で、もはや大西は人とは呼べない存在に。この迷宮から無事に帰還し、再びバウムを焼ける日は戻ってくるのか。イブニング初掲載時から大反響を呼んだ古谷実最新作、いよいよ単行本解禁です!!
JUDGE

JUDGE

嫉妬・怠惰・暴食・傲慢・強欲・色欲・憤怒。七つの大罪を背負いし罪人に贖罪を。死にたくなければ、代わりの生贄を選べ。多数決による、殺人ゲームが幕を開ける…。