時代ですね。 サブスクのビジネスモデルができてから、月額課金だけで見放題、聴き放題なサービスが溢れましたが、ついに彼女までサブスクになりました。 誰かに必要とされたい!愛されたい!と期待して、 結局、自分の理想通りにならず、がっかりするくらいなら割り切った関係でよいとする考え、誰しもわかるんじゃないかと思います。 結局、理想なんてあってないようなものなんだ思います。 周囲の期待とか漠然としていて、ちっとも具体的じゃないと感じるように、自分が相手にする期待とか、こうあって欲しいと思うのって曖昧ですよね。(もっというと他人をコントロールしようとするのって傲慢ですよね。) それによって振り回されて、自分を見失ってしまう。 自分自身もそうでしたが、やっぱり虚しいですよね。 自分の人生なのに、自分で生きていない感じがします。 本作もそのような登場人物が多いのですが、 最後は自分で考えて、本当の想いに気づいていくのが良かったです。 そういう人と出会って、変わっていくさまは良いものです。 2巻完結ですっきり読めたのですが、惜しむらくは、サブスク彼女というからには、もっと多種多様な女性キャラが出てきて欲しかったなと思いました。 (まぁ、それだとテーマと少しズレてしまうかもですが。)
六文銭
六文銭
「繋がる個体」・「戯けてルネサンス」の山本中学先生の最新作。 ・あらすじ ちょっとメンヘラ気質の主人公のトモは、いつも男のエモい恋(感傷的な恋)に利用されてばかり。 自分の恋愛感情を男たちに搾取されることにうんざりしたトモは半ば自棄っぱちで月額定額制の彼女=サブスク彼女になることを決意。 もう恋愛なんかに振り回されないと決意したトモだったが、ずっと前からトモのことが好きだった高校時代の友人であるコースケと再会して・・・? ・推しポイントなど! 不器用で繊細な人間を描くことに定評がある山本先生の次なるテーマはなんと「メンヘラ」。 「男の人がエモいと感じる恋がキライ。」というキャッチコピーから始まる本作は、今流行りのこじらせ系の男女の悩みや葛藤をありありと生々しく、それでいてコミカルに描いている。 サブスクライブという今では当たり前となったサービスを恋愛に活かすアイディア、とにかくわかりみが深いキャラたちの心理描写が素晴らしい。 そしてなんといっても山本中学先生の描く女の子たちは相変わらず愛おしく、それでいてリアルに描かれているのがたまらない。 マンバさん主催のイベント「2020年オンラインマンガプレゼン大会」にて本作を紹介しているので、もっと具体的な内容が知りたい方はぜひそちらの動画をご覧になっていただけると幸いです。 https://www.youtube.com/watch?v=ZYK7RSvhwAQ&t=2763s&ab_channel=%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%90
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