花紡ぐ、庇護ノ神

花紡ぐ、庇護ノ神

魑魅魍魎の住まう「幽世」。人間が住まう「現世」。そして、地の底「虚世」……。虚世とは現世から流れ出る「穢」の掃き溜め。昔々、幽世の国に「御霊神樹」という神樹がありそれは、虚世への入り口を護る役目を担っていた。ある時、大病を患い、大量の穢が幽世に溢れてしまった。庇護ノ神はそれを酷く嘆き命を して虚世への入り口を塞いだのだが穢は「鬼生種」として現世へ撒き散らされたのであった。鬼生種を御霊神樹に戻すためとある漢方医の旅が始まる――。
ハナツムギの歪(山神編)

ハナツムギの歪(山神編)

神や物の怪の国「幽世」に佇む美しい大木「御霊神樹」。神樹の護り手である庇護ノ神・世羅(せら)とその遣い・甚雨(じんう)は、ある出来事によって現世に散らばってしまった神樹の種を集める旅をしていた。幼い頃、山岳信仰のある「月花山」で遊んだ記憶を思い返していたあざみは、よく一緒に遊んだ「サトくん」のことを友人に尋ねる。ところが、彼のことはあざみ以外だれも覚えておらず…不思議に思っていると、どこからともなく声が聴こえ―…。記憶の中で結ばれた絆が、あざみにある使命を与える。美しく時に切ない旅奇譚「ハナツムギの歪」山神編(上)!

合冊版 ハナツムギの歪

がっさつばんはなつむぎのいびつ
ジャンル:生きもの
最新刊:
2020/10/15
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