和山やまが「ヤクザと中学生の物語」を描く時、ステレオタイプは崩壊する『カラオケ行こ!』|東京マンガレビュアーズ
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カラオケ行こ! 合唱部部長の聡実はヤクザの狂児にからまれて歌のレッスンを頼まれる。<>彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週 ad.dmm.com 【レビュアー/角野 信彦】 合唱部の中学生が、ヤクザの幹部にカラオケを教える。これだけ聞くと「ああ、きっとヤクザがいじめられる中学生を暴力で助けるのかな」というような「水戸黄門」型の物語を想像するかもしれない。ところが全くそういう描写がなく、人間と人間の交流、感情の動きがていねいに描かれていく。これがこの『カラオケ行こ!』の最大の魅力だ。 『カラオケ行こ!』(和山やま/KADOKAWA)より