戦争ほど残酷なものはない、戦争ほど悲惨なものはない。マリアナ諸島陥落、硫黄島玉砕、沖縄陥落…だが、その戦争はまだ続いていた!!昭和20年7月3日、豊多摩刑務所からひとりの男が出獄した。治安維持法や不敬罪による刑事被告人として、彼がニ年に渡る牢獄生活から脱してみると、東京は一面の焼け野原と化していた。彼の胸中に、目に見えない敵への復讐心が沸いた「日本の運命を何としても転換しなければ…」戸田城聖という不世出の宗教家にして事業家の物語が、ここより始まる――!!
ロサンゼルスの日本人街をさすらう吉良旭。落ちぶれた空手家・甲賀正清と出会ったことから、ケンカ殺法を美人女子プロレスのチャンピオン・ローザに伝授することになった。ローザは正統派のレスラーだったが、悪役の挑戦者にタイトルを奪われ、タイトル奪還のために旭からケンカ殺法を学ぶことになったのだが…。悪魔に魂を売った男・旭のケンカの極意とは!?熱血格闘漫画!!
海野風太はガリ勉でまじめ虫の高校1年生。夏休みだというのに遊びにも行かず、図書館通いの日々を送っているが、幼馴染の星子やクラスメートの堀内を見ているとだんだんと疑問が大きくなっていく。「オレの青春っていったいなんだろう……!?」バイクの免許を取ろうとしている星子の笑顔と言葉が、風太の心に入り込む。“バイクがあればいつでも、どこへでも好きなところへいける……。テストの点数よりもっと大切なものがあるのかも……”
「オレいつも思うんだけど、どこから空でどこまで海なのかわからない。どこから大人でどこまで子供なのかもわからない。だから今を、今日を一生懸命生きるんだ!!」ケンカ大好き、バイク大好きなタクと、勉強とサッカーに熱中しているチックのふたりは大親友。そこに、海で出会ったちょっと過激なスポーツギャルの桃子が絡み…。チックと桃子はいいムードだけど、タクと桃子は会えばケンカの毎日。そんなある日、チックが星王学園のワルに襲われた!
城西学園高校1年の力丸菊は、毎朝コインロッカーに入れた学生服に着替えて登校する。その不可解な行動に警官も不審に思っているが、学校ではクラスの副委員長を務める優等生だった。そんなある日、城西学園に大阪弁の転校生・花巻浅太郎がやってきた。浅太郎はクラスメートの長島涼子に一目惚れするが、涼子は学費が払えず学校をやめざるをえない境遇にあった…。青春とは何だ!?石井いさみが問いかける青春怨歌!!
青春の光と影をジェラルミンのマシンに託して生きる若者たち。ライダーたちは死と背中合わせの夢を追い求めてやまないのだ……。高まるエンジン音と青春の鼓動とが哀歌を奏でる――!「750ロック」「750ライダー」など全5編を収録した石井いさみの傑作短編集。
鉄格子のはまった空を眺めることが唯一の安息であるアウトサイダーたち……。その名も高きF県特別少年院。この息の詰まりそうな出口のない世界で生きる若者たちがいた。償うのは確かに自らが犯した罪ではあるが、あまりにも大きな不安や恐ろしいもの、絶望感と彼らは闘っていたのだ。ギリギリの『生』を生きる彼らは時に、死の影すらさす厳しい孤独とも対峙しなければならなかった――!
雪……この白く染まった世界を、オレたち若者の青春の色にぬりつぶすんだ!バスケット・ボールに青春をかけた城南高校1年の早水嵐(はやみらん)は、まだ補欠ながら誰よりもバスケを愛する少年だ。だが先輩たちが隣の東海高校との試合に負け、かつてはバスケの名門だった城南高校はこれで9連敗となってしまった。次の宿敵・山王高校との試合に負ければ、バスケット部は解散しなければならない――!
的場塁。学校では柔道部の巨漢連中を投げ飛ばし、家では酒飲みの親父と盃を交わすアウトロー高校生。無敵のケンカ番長として大暴れする塁の前に、六大学一の投手沢村球治が現れる。塁をまだ見ぬ野球ダイヤモンドと見込んだ沢村は、それを光り輝かせるべく執拗に野球部入りを勧める。しかし、塁の左腕には誰にもいえない悲しい秘密が隠されていた…!
ケンカはめっぽう強いけど、かわいいあの娘にゃ、めっぽう弱い。ちょっぴりのぞいた下着は“白”の、あの娘に会う時にゃ、ハートはドキドキ!ケンカと恋で一日すごしゃ、お空は夕焼け、まっかっか!高倉健……いやいや、ごろまき健のお通りだい!