『ささめきこと』、『34歳無職さん』のいけだたかしさんの最新作で、年の差10歳のルームシェア社会人百合です。32歳脚本家の佐久間エリーと、22歳駆け出し声優の犬塚わこの日常が描かれます。 1話6ページの掌編が連なる形で、コメディ色とシリアス色が良い具合に溶け合っており充足感を得られます。長所も短所も描かれた等身大の二人に、読み進めるごとに愛着が湧いてきます。 心温まる出来事があれば、仕事での多大なストレスに呪詛を吐く時もあり。日常のさまざまな細部やイベントが描写される中で、さらりと深い相思相愛である様子が見られたり、二人の関係性が構築されるにいたる過去が少しずつ垣間見えていったりする構成も絶妙。 エリーが初めてわこに出逢った時、わこに惚れたであろう瞬間の描写が個人的に大好きです。そして、互いにクリエイティブな仕事だからこそできる絡みもまた良いものです。 脇役たちもとても良い味を出しており、この安定感は流石ベテランのいけださん。彼女たちの自然体の同居生活を穏やかに眺め続けたいです。
34歳無職と言うだけで、何だか人生絶望というか焦らないといけないイメージ。 しかし毎日何気なくのんびりと過ごしている主人公の姿を見て、忙し過ぎて常にセカセカしている自分は人生を本当に満喫でいているのかなと改めて考えさせられました。 多忙な現代社会に疲れた人々へ、息抜きするつもりで読んで欲しいと感じました。
『ささめきこと』、『34歳無職さん』のいけだたかしさんの最新作で、年の差10歳のルームシェア社会人百合です。32歳脚本家の佐久間エリーと、22歳駆け出し声優の犬塚わこの日常が描かれます。 1話6ページの掌編が連なる形で、コメディ色とシリアス色が良い具合に溶け合っており充足感を得られます。長所も短所も描かれた等身大の二人に、読み進めるごとに愛着が湧いてきます。 心温まる出来事があれば、仕事での多大なストレスに呪詛を吐く時もあり。日常のさまざまな細部やイベントが描写される中で、さらりと深い相思相愛である様子が見られたり、二人の関係性が構築されるにいたる過去が少しずつ垣間見えていったりする構成も絶妙。 エリーが初めてわこに出逢った時、わこに惚れたであろう瞬間の描写が個人的に大好きです。そして、互いにクリエイティブな仕事だからこそできる絡みもまた良いものです。 脇役たちもとても良い味を出しており、この安定感は流石ベテランのいけださん。彼女たちの自然体の同居生活を穏やかに眺め続けたいです。