韓国・中国の作品の面白さがわからない
手塚治虫やトキワ荘の面々から、鳥山明など少年漫画が最も売れていた時代の才能達が優れた作品を残し、それに刺激された次の世代の才能がさらに日本における漫画の裾野を広げ成長させてきました。
しかも最初期の作家達は戦争も経験した世代であり、技術面以上に、命や希望や絶望、世界や矛盾など、人の根源的な部分を深くテーマに刻み込んだ作品を残しています。
手塚治虫だけでも、そういったテーマ性の強さは質、バリエーションともに強烈です。
こういった才能達の基盤と積み重ねは、いうなればハリウッドで培われたアメリカの映画産業のように、一朝一夕で追いつけるものではないと思います。
確かに韓国や中国のマンガ、アニメ産業は、日本のそれに触れ、表面だけすくったような深みの無い作品が多く、誇大広告気味な面はあると思います。
ただ、産業としてしっかり確立していくのであれば、これから日本にはない発想を持った才能が、日本とは違う漫画の裾野を広げていくのかも知れませんね。