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仲谷鳰
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仲谷鳰
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仲谷鳰の作品の感想・レビュー
8件
絵が綺麗!
神さまがまちガえる 仲谷鳰
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ママ子
※ネタバレを含むクチコミです。
#この2巻を読め!
神さまがまちガえる 仲谷鳰
あうしぃ@カワイイマンガ
意外とこの『神さまがまちガえる』2巻について触れる人がいないなぁ。いやこれ、凄いですよ。 詳しく説明しようとするとネタバレ回避が難しいのですが、「バグが発生する世界と順応する人間」という1巻の楽しさをベースにしながら、人間存在のあやふやさ、世界に対して自分は主か客か、という問題に急速に足を踏み込んでゆくシリアスさとスリリングさがあります。 マンガを読む時、主人公がいて、大抵は主人公の知覚・思考を軸にページが進行してゆき、それにあまり疑いを持たないですよね……おっとこれ以上は言い過ぎだ。読んでない人!1巻で止まっている人!この凄い2巻を読んでね! そして本作の作者は不朽の百合名作『やがて君になる』を生んだ仲谷鳰先生なのですが、本作のようなSF的凄みを味わいたければぜひ『仲谷鳰短編集』を読んでみてください。百合もそうでないのも、不思議な面白さいっぱい! (ハッシュタグは勝手に作りました)
彼女は一人取り残され #1巻応援
神さまがまちガえる 仲谷鳰
あうしぃ@カワイイマンガ
あれほどスマホを嫌がっていた父が、二ヶ月もすれば自分で適当に操作してニュースや天気予報を見ているくらいに、人は慣れるものである。 『神さまがまちガえる』では、異常な例外事象が"常に"発生する日々が描かれるが、そこにはやはり「慣れ」がある。 起こる例外事象は様々だが、新たな事情が起こっても「またか……」とスレた人々は脱力系で、楽しんでさえいる。楽しみ方を含め、総じて緩い。 そんな中で、どうしても気になるのは、主人公の中学生男子が暮らすシェアハウスの大家。 彼女は皆が体験している不思議事象を体験できない=みんなから取り残されている。その立ち位置は、『やがて君になる』で「皆がしている」恋ができない、燈子や侑と似ている。 悲壮さや辛さの描写は無く、大家さんは平然としているが、燈子だって最初は平然としていたわけで……先行き不透明で捻くれまくった世界に、大家さんが取り残されないカギは……やっぱり主人公?
"非日常"感満載の世界を描いたゆる~い"日常"系作品
神さまがまちガえる 仲谷鳰
カワセミ㌠
百合漫画の金字塔【やがて君になる】の作者である仲谷鳰先生の久しぶりの新刊発売と言う嬉しい不意打ちを受け急遽購入既読に至りましたが、良い作品に仕上がっており大変素晴らしかったです その物語の内容ですが、周期性例外事象:通称【バグ】が発生する不思議な世界観からなる"非日常"的現象を現実的かつゆる~く解決し生活してい行こうとする登場人物達の"日常"を描いた作品で一見矛盾した物同士のアンバランスな作品では?と思いましたがそれらが破綻する事無く見事に調和していましたね 特に第4話の左右反転バグ現象の内容が気に入りましたが実際にバグが起きた際の不馴れさや各方面の影響のリアルな雰囲気は勿論ですが、それを見事解決していく流れや話の運ぶが非常に素晴らしく"神ちガ"の世界観に思わず引き込まれてしまいましたので皆さんも一度読まれてはいかがでしょうか?
役を生きる、私が生まれる。
やがて君になる 仲谷鳰
あうしぃ@カワイイマンガ
恋が分からない侑と、彼女に初恋を覚える先輩・燈子、そして燈子の親友・沙弥香。彼女達の心は、難解だ。 恋を知る私は、恋が分かない侑に感情移入しにくい。燈子の完璧さが隠す物も見えないし、沙弥香の燈子への心もどこか胡乱だ。 侑に甘えながら心を開き切らない燈子。燈子を受け止める侑の優しさ・苛立ち・変化。二人を見る沙弥香の複雑な心情。それを表現する彼女達の言葉は、時に鋭いが時に遠回り。 相手の事は思い遣れるのに、自分の心は掴めない三人。そのモノローグを追ううち、私は彼女達の本当に言いたい事を、未だ形にならない心を、考えずにはいられなくなる。 まるで人の複雑な心に踏み込む舞台の脚本の様な、彼女達の心理描写。そこには私を考え込ませ、よろめかせる強い引力がある。 ☆★☆★☆ 物語は、彼女達の心の変遷と生徒会劇の製作とをシンクロさせて進む。元々は燈子が自分の「人生の役」を完成される為に仕組んだ生徒会劇。図らずも燈子の内面と重なってしまった台本を巡り、三人の心は絡み・切迫し・圧縮されていく。 燈子のために侑が望んで変更した結末。そこに込められたメッセージを受け取った燈子は、舞台で役を生き切った時、「人生の役」から解放されていく。 舞台の完成と、燈子の新生。それが同時に表現される時、難解だった心情はシンプルになって私の心に届く。6巻まで積み上げた先に広がる光景は、凄い創作物を見た喜びと、燈子への祝福に満ちていて、脳が焼けつくような多幸感で煌めいている。 凄い創作物を見た時に、新たな発明品の目撃者である事と、純粋に描かれた内容に感激する事は、両立する事もあるし、そうで無いこともある。そして『やがて君になる』は、確実にそれらが両立する作品だ。 切ない人達の心の解放と新生を描いた、心に残る創造物が、創られ届けられた事に、深く感謝したい。
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