朝は、周囲の人の父親像を聞いて、相対的に自分の父親像を作ろうとしているように見える。そして、えみりが言うように、朝が父親を、どうしても存在感が薄くてつかめないとか、朝を愛していないと感じて失望したり、悲しく思うこともあるかもしれない。
でもその場合も、朝の周囲の人たち(朝が父親像を聞いて回っている人たち)が、きっと、なんらかの方法で支えてくれる。朝も、そのことをなんとなくわかっているのではないかと思う。
そして、どんな姿であれ父親のイメージを持つことが、朝の自立につながっていくようにも思える。